京都の闇に魅せられて(新館)

伊藤若冲の足跡を辿る・その1





 どうも、こんにちは。
 紅葉の写真もまだまだたくさんありますので、もっと紅葉の記事を書いていきたいところですが、ここで紅葉の話は少しだけ休みたいと思います。
 というのは、今年はあの天才画家・伊藤若冲の生誕300年に当たります。
 その為、今年は各地で遺作の展覧会など関連イベントも数多く行われました。
 
 そこで弊サイトでも、生誕300年の今年が終わらないうちに、少しだけでも記事に取り上げようかと思いました。
 まず、私の地元では若冲関連の有名な作品展が3件あります。
 今年12月4日までは、京都市美術館及び臨済宗相国寺派・承天閣美術館で、伊藤若冲の作品展覧会が開催されています。
 また、12月13日から翌2017年1月15日まで、京都国立博物館でも、伊藤若冲作品の特別陳列が行われます。




 京都市美術館の『若冲の京都 KYOTOの若冲』から。


 ちょうど紅葉の季節。京都・岡崎は琵琶湖疎水沿いの道を歩きながら、京都市美術館へと向かいます。






 京都市美術館には、「岡崎公園・美術館・平安神宮前」停留所が最寄りの交通機関です。






 ちょうど開催中。








 鶏の絵など恐ろしくリアルで精密な作品から、亀や鯉などのデフォルメされたものまで、面白い作品が並んでいました。
 以下は、私が会場の物販コーナーで買ったクリアファイルから。








 これ、若冲が屏風絵に描いた鯨と象です。
 あらゆる生き物を徹底的に観察し、リアルに描いた若冲ですが。
 我々現代人が知る、現実の鯨と象とはちょっと違うかな、という気がします。
 さすがの若冲も、実物の鯨は観たことがなかったのでしょうか。像の方は、若冲が14才頃の時、京都にも来たという記録が遺されているそうですが。
 あるいは若冲本人は、敢えてデフォルメや想像で描いた部分も交えたのでしょうか?
 でもいずれにせよ、この作品はお気に入りのひとつだったので、記念にこのクリアファイルを買っていきました。


 おまけに。
 京都市美術館と平安神宮鳥居前の紅葉です。










 臨済宗相国寺派・承天閣美術館の伊藤若冲展。








 相国寺は、伊藤若冲本人の墓があり、若冲の有名な作品のひとつ『動植綵絵(どうしょくさいえ)30幅』が奉納されていた(注:明治に皇室へ献上され、現在では同作品は宮内庁が保管)等、伊藤若冲とも縁の深い寺院です。
 展覧会の規模は京都市美術館のそれには及びませんが、ここに遺されていた作品が展示されていました。


 作品を楽しんで帰ります。
 ちょうど、秋の夕日が沈む頃でした。









 私は若冲について、作品も面白いけど、本人のキャラクターも面白いと思います。
 元々大商人の跡取りでありながら、世俗の金や地位、色事や結婚にもあまり執着せず、好きな絵だけを描いて、それを極め、後世にまで遺る名作を数多く生み出したのですから。
 そう言えば江戸時代の日本は、“異形の天才” 曾我蕭白をも生み出しています。
 私は思うのですが、このような天才を生み出した江戸時代の日本と日本人は、決して排他的でも、画一的でもなかったのではないか。
 そりゃ、ああいう強烈な個性を持った(今で言う)変人が居たら、周囲の人々は大変だったかもしれませんが、それでも伊藤若冲や曾我蕭白のような人物が存在し、活躍することが容認されていた日本人は、もっと本来はもっと寛容で、懐が深く、自由な精神をもった民族なのではなかったか、と。
 ふと、そんなことを思いました。






 それでは、今回はここまで。
 また次回。



*京都市美術館のHP
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/index.html




*承天閣美術館HP
http://www.shokoku-ji.jp/j_nyukan.html




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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