こんにちは。
前回「御所・猿ヶ辻」の「マサルくん1号」に続いて、「マサルくん2号」を紹介します。
京都御所の北東角から、幸神社(さいのかみやしろ)、赤山禅院(せきざんぜんいん)と北東へと延びる3つのポイントに、それぞれ「鬼門除け」の猿が居る。
この3匹の鬼門除け猿を結ぶラインを「猿ライン」と呼ぶ人も居るようですが、この「猿ライン」の2カ所目である「幸神社」を今回紹介します。
そしてここで私は……ちょっと不思議な出来事にも遭遇することになりました。
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まずは、いつものとおりアクセスからいきましょうか。
御所の北にある「今出川御門」の前です。
アクセス方法はいろいろとありますが、京都市営地下鉄の「今出川」駅。
もしくは、京都市営バスの「烏丸今出川」停留所か、「同志社前」停留所からが、最もわかりやすいし、アクセスもしやすいと思います。
同志社女子大の東側の通りから、今出川通りをさらに一筋東へ進んだ小さな通り。
こんな閑静な住宅街の中をまっすぐ北へと進んで行きますと、突き当たりに入り口が見えてきます。
厳密に言えば、現在の幸神社が建つ位置は、御所・猿ヶ辻から正確に北東というわけではなさそうです。
ただ、昔の御所は現在よりも西の位置にあったそうですから、だいたい北東の位置……ということになるのかな?
この神社の創建についてははっきりしたことはわかっていないそうですが、かなり古い神社だそうです。
神社の案内板によりますと、この社の祭祀は神代にまで遡るそうです。白鳳元年(661年)に再興、桓武天皇の時代に平安京(御所)の鬼門除けとして造営された、とあります。
また、奈良時代以降は都の北東に「塞の神(さいのかみ)」を奉るという習慣があったとも伝えられています。
「塞の神」とは道祖神。疫病や災害などをもたらす悪神・悪霊が侵入してくるのを防いでくれる守護神です。それが後に「幸(さい)の神」になったのかもしれません。
この近くには、「出雲路」と呼ばれる地域があり、古くから交易などが盛んに行われてきたルートもあります。その道の道祖神だったのでしょうか。
それを連想させるように、門の横に「出雲路幸神社」と刻まれた石柱が立っています。
さらに、その石柱の上の方には小さな字で「皇城鬼門除」と刻まれています。
この部分だけ拡大して見ます。
境内へ入って本殿前へ。
本殿に奉納されている猿の絵馬のうち一枚です。
この「幸神社」は、その名から「幸せを願う」→「良縁も祈る」とも解釈されていったそうで、現在では縁結びのスポットとして考えられるようになったそうです。
しかし何故、「幸」がそのまま「良縁祈願」に結びつくのか?
やはり、多くの人々が神様に願い、祈ることとのひとつといえば、「恋愛」「色恋沙汰」なんでしょうね(笑)。
なお私は、この日だけでなく別の日にもこの幸神社を訪れています。
その時、本殿の写真も撮り直しました。前に撮ったものは暗くて見にくかったと思いましたので。
さて、この写真を取りに行ったときのことです。
ちょうどこの時に境内に居た、中年くらいの女性の方が私に話しかけてきました。
「あなたは、お寺や神社を巡ってお写真を撮るのがお好きなのですか?」
これだけなら普通です。
私は「ええ、その通りです」と答えました。
そしたら、その女性の方は次のように続けられました。
「やはりそうだと思いました。でも私にはわかるのですよ。あなたがそうしてお寺や神社を巡っておられるのは、ただ単に好きだからというだけではないのですよ。あなたが今、そうしていらっしゃるのは因縁が、前世からの必然性があってのことなのですよ」
ここまで言われてさすがに私は驚きました。
私もこの『京都妖怪探訪』シリーズで、京都を中心とした関西各地の霊場魔所めぐりを始めてもう何年にもなりますが……それが「前世からの因縁・必然性」だとかに基づいたものであるなどと言われるとは、まさか思ってもみませんでした。
さらにその方は続けました。
「あなたが今ここに居るのも、偶然では無いのですよ。この場所に導かれた、ひきつけられたのにも何らかの必然性があるのですよ」
その人を「妄想狂」だとか、「ただの頭のおかしなおばちゃん」だとか、断じて切り捨てるのは簡単だったでしょう。
しかしその方の目を見ていると、そうとも思えない。
もしかしたら、霊能者か?
あるいは、どこかの宗教の関係者なのか?
失礼ながら私も、いきなりのことで少々驚いたといいますか、ドン引きしてしまったというところもありまして……。
そんな私の心中を察したのかどうか、その方も簡単な挨拶だけをして、それ以上は絡んできませんでした。
でも正直、少し驚きました。
以前、貴船神社の奥宮を訪れた時(※シリーズ第138回を参照)にも、霊能者と思われる方から、「竜穴を撮ってはダメ」だとか、奥宮の撮影を止められたことがありましたが。
こういうシリーズを続け、そのために霊場魔所や曰く付きの地をいくつも巡っていますと、ごくたまにですが、こういう不思議な人と出会うことがあるのですよ。
さてこの後、境内にて「マサルくん2号」こと、平安京・御所の鬼門を守っているという「猿ライン・第2の猿」を探すのですが、そこで私は、さらに不思議な体験をすることになるのですが……。
記事もそこそこの長さになりましたので、この続きはまた次回にしましょう。
では、また。
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*幸神社へのアクセスはこちらを参照。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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