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どうも、こんにちは。
今回は、京都の亀岡・笑路(わろうじ)にある妖怪伝承地を訪れます。
算盤(そろばん)坊主という妖怪が現れたという伝承が遺る、西光寺というお寺です。
多分、多くの人が思い浮かべるのは、以下の画像のような姿ではないでしょうか。
これは境港・水木しげるロードの道に並んでいる有名な妖怪ブロンズ像郡のひとつである、妖怪・そろばん坊主の像です。
今は亡き水木しげる先生が描かれたそろばん坊主の姿です。
「子供、坊主の姿をして、盛んにそろばんをはじく」と言われますが、「姿は見えず、そろばんの音だけをさせる」とも伝えられています。
現・亀岡市の笑路(わらうじ)に遺る西光寺という古刹のそばに立つ大きな榧(かや)の木の下に夜毎に現れると伝えられているようなので、訪れることにしました。
まずは、西光寺を目指しますが、そこまでの道のりが少し大変。
京阪京都交通バスで、JR亀岡駅から「京都学園大学・京都亀岡キャンパス」停留所まで。
そこから「亀岡市ふるさとバス」の「F21」「F22」「F24」に乗り換え、「笑路(わろうじ)」停留所を目指します。
この路線は一日の便数が少ないので、バスで訪れる際には少々注意が必要でしょう。
そこから山間の田畑の道を進んでいきます。
ちょうど彼岸花の咲く季節でした。
少しばかり歩くと、西光寺の鐘楼が見えてきます。
ここは曹洞宗の寺であり、開祖・万安英種(ばんなんえいしゅ)は天正19年(1591年)生まれで、江戸初期に活躍した人物ですから、この寺の開基も江戸初期あたりでしょうか。
この寺の山門です。
そろばん坊主(の発するそろばんをはじく音)は狸の仕業だとも言われているそうですが。
この寺ではかつて、計算を間違えて和尚に叱られた小坊主が、この寺のそばに立っている榧の木で首を吊ったという話もあったようで、その小坊主の霊だともされています。
つまり元々は自殺者の霊かもしれないわけです。
なお、その下で夜な夜なそろばん坊主が現れる、あるいはそろばんのはじく音がするという榧の大木は、昭和40年代(1970年代)くらいまでは立っていたようですが、現在では伐採されてもう無いようです。
因みに、以下は山門石段の横に立つ木ですが、これに近い感じだったのかなあ、と。
ところで、この付近にはもう1箇所、そろばん坊主が現れるという場所があると伝えられています。
この後、その妖怪伝承地・素戔嗚(すさのお)神社を訪れます。
今回はここまで。
また次回。
*亀岡・笑路の西光寺の周辺地図はこちら。
*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/
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