前回記事に続いて、旧京都市内最古の木造建築で、桜とおかめ伝説の霊場でもある大報恩寺、通称「千本釈迦堂」を訪れた時の記事です。
本堂前の庭やおかめ塚などを見た後、本堂と霊宝館(宝物館)にも入りました。
入場料を支払わなければなりませんし、また霊宝館内での撮影は許可をもらえませんでした。さすがに貴重な仏像などの寺宝をそう簡単には撮影させてもらえないということでしょう。
しかし本堂内での撮影は禁止されませんでしたので、国宝にも指定され、応仁の乱以前から残されてきたという本堂内の様子を、ここでお届けすることができました。
ちょっと失礼しまして、いろいろと撮影させていただきました。
ご覧のとおり、残念ながら本尊・釈迦如来像が見られません。
やはり、本当に大事なものはなかなか見せてもらえないようです。
それでも、この本堂内ではいろいろと面白いものがあり、それを撮影させていただきました。
ところでこの光景をよく見ると、賽銭箱などあっちこっちにおかめの面が。
本堂の一角に立つ柱には、応仁の乱の時につけられたという刀や槍の傷跡が。
本堂の天井部の様子。
柱の上に、あのおかめ伝説にも登場した舛組みが。
なお、おかめ伝説の内容については前回記事の後半部分をご覧ください。
「無事故・交通安全」のご利益があるという「慈雲観音菩薩像」。
「無事故・交通安全」のための観音様……ということは、この観音像は比較的近年に創られたもののようです。
彫刻家の松田尚之氏(1898~1995年)に奉納された作品だそうです。
この時、本堂内では「おかめ人形展」も開催されていました。
ここもちょっとのぞいてみます。
中には多種多様なおかめ像や面が並んでいます。
最後から2番目の写真、左端の緑目のおかめさん。
何か顔が怖いです……。
そして本堂の奥から見た千体地蔵塔。
でもこの手のお地蔵さんって、たいていは無縁仏さんが集められていたりとか、明治の廃仏毀釈の難を逃れてきたものとかが多いんですよね。
ここのお地蔵さんたちは……どちらでしょうか?
こうして本堂を出て、千本釈迦堂を後にします。
この釈迦堂には、無病息災を願った年末の大根炊きや陶器市など、様々な行事が行われているそうで、一年を通してそれぞれ違った光景がみられるそうです。
旧京都市内最古の木造建築で、しかも国宝にまで指定されている貴重な建築物であるのに、一般市民にも開放されていて、その生活空間の一部ともなっている。
歴史的な遺産が市民生活にもとけ込んでいるという例のひとつでしょう。
なお、この記事を上げる頃にはもう桜も散っていることでしょう。
でも来年以降の春は、満開のおかめ桜を見たいですね。
それでは今回はここまで。
また次回!
*千本釈迦堂(大報恩寺)の周辺地図・アクセスはこちらをご覧下さい。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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