京都の闇に魅せられて(新館)

妖怪堂・勧進橋出張所と10・11月ご朱印 @ 京都妖怪探訪(760)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)



 どうも、こんにちは。
 京都の妖怪絵師・伝道師の葛城トオル氏と、氏が新たに開店された『JUNK99』(妖怪堂勧進橋出張所)のレポートです。
 そして、僧侶の資格も持つ葛城氏による月毎のオリジナル御朱印。
 今回は今年(2021年、令和3年)10・11月の御朱印と、古道具屋でもあった『JUNK99』で買ったものとを紹介します。



 第753回で紹介しましたので、今回も交通アクセスは省略します。


 以前と変わらぬ、こゆくてあやしい店内(笑)。






 今回も妖怪フィギアを2つ買いました。





 向かって左側が「化け草履」。
 右側が「角盥漱(つのはんぞう)」です。
 どちらも「百鬼夜行」と言われる「付喪神(年月を経た器物、人間に使い捨てにされた器物が変化した妖怪)」に属する妖怪です。
 「角盥漱(つのはんぞう)」とは、角盥(つのだらい)という、平安時代の宮中などで女性の用いていた漆塗りの洗面道具で道具のひとつが変化したという妖怪です。
 その為か、宮中の女性の身体と服装、顔だけが角盥という菅田をしています。
 この妖怪フィギアのコレクション、毎月少しずつでも集めていったら、結構なコレクションになるかな?



 いつものようにご朱印を書いて頂きます。





 10月は妖怪堂を訪れることが出来ずに、11月の某日に10月と11月のご朱印を頂くことになりました。
 以下、10月と11月のご朱印をここで紹介していきます。


 10月のご朱印・その1、妖怪だらけ。





 「八百万の神々」と「八百万の妖怪」か?
 10月と言えば「神無月」とも呼ばれ、一般的には、「全国の神様たち(伊勢神宮・内宮に居る天照大御神以外)が出雲に集まって翌年について会議するので出雲以外には神がいなくなる」と言われていますが、神様が居なくなるので、妖怪が跋扈する



 10月のご朱印・その2、大国主と因幡の白ウサギ。





 日本神話で有名なエピソードのひとつですね。



 11月のご朱印・その1、鬼女・紅葉(くれは、もみじ)。





 紅葉シーズンでもあったから、「くれは」とか「もみじ」とも呼ばれる鬼女が。
 能『紅葉狩(もみじがり)』などで知られる伝承上の鬼女。
 能作品では、信濃国戸隠山に鹿狩り、紅葉見物に来ていた平維茂(たいらのこれもち) の前に、高貴な絶世の美女の姿で現れます。平維茂は美女とその侍女たちに勧められるままに酒宴に参加し、そのまま酔い潰れて眠ってしまいます。
 その時、八幡大菩薩の眷属である神様が維茂の夢に現れ、その美女の正体は鬼女であることを告げ、神剣を授けます。
 維茂は目を覚ますと、鬼女はその正体を現して襲いかかってきますが、激闘の末に維茂は、神剣で鬼女を倒します。
 以上が能『紅葉狩』のあらすじですが、戸隠山です。
 戸隠山には古くから「くれは」とか「もみじ」とか呼ばれる鬼女の伝承がありました。

 「奥州の会津に第六天摩利支天の加護を受けて生まれた」
 「誰もが振り向くほど美しく、琴の名手でもあったが、邪悪な心を持っていた」
 「都にあがり、平基経の寵愛を受けていたが、基経の正妻を呪詛したことがばれて、信濃国戸隠山に追放された」
 「強力な妖術を使い、戸隠山で盗賊団を率いて、悪事の限りを尽くした」
 「冷泉天皇が平維茂に、戸隠の鬼女・紅葉の討伐を命じる」
 「平維茂は、鬼女の妖術や誘惑・籠絡などで苦戦するが、最後には神仏の加護と降魔の剣を与えられて、鬼女を打ち倒す」
 「戦いの後維茂は、紅葉と手下の山賊たちを手厚く葬り、塚を建てた」

 以上が戸隠山の鬼女伝説のおおまかな内容ですが、能『紅葉狩』もこの伝承を元に創作されたのでしょう。
 またいつか、戸隠山も訪れてみたくなりました。



 11月、鬼女・紅葉。上宮王院・聖徳太子。





 この絵で描かれている黄色い衣装は、「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」という天皇のみが身につけられるという衣装(「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」でご存知の方もおられると思いますが)で、太陽の色を表しています。
 「上宮王院」とは、京都・太秦広隆寺のことです。
 秦氏の寺であり、聖徳太子信仰でも有名です。
 さて、その広隆寺や聖徳太子と、「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」とはどのような関係があるのか?
 この画が11月のご朱印に選ばれたのは? 何故、11月なのか?
 その裏に潜む、広隆寺、聖徳太子、秦氏の驚くべき秘密とは何か?
 この答えは・・・葛城氏に直接尋ねられるか、あるいは葛城氏主催のイベントに参加してご本人の口から直接教えて頂いた方がよろしいかと思いますので、ここれはあえてこれ以上は触れないことにします。


 こうして10月・11月もご朱印を頂くことができました。
 なお、ここでひとつお知らせが。
 シリーズ第354回第355回から本シリーズでもとりあげてきました、西院妖怪カフェ『妖怪堂』(護国寺賽院別院『妖怪堂』)が、先月(2021年、令和3年12月)をもって閉店となりました。
 7年以上もの間、お疲れ様でした。
 しかし勧進橋の方の店も、葛城氏の妖怪絵師・伝道師としての活動はまだまだ続きます。
 氏の更なるご活躍を期待したいと思います。


 今回はここまで。
 次回は12月のご朱印を紹介します。




*葛城トオル氏のTwitter
https://twitter.com/yokaido




*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/




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