東北に来て5年が経ちました。一番先にたどり着いたのが岩手県北上市です。お昼になると北上市役所のチャイムが北上夜曲のオルゴールだったように記憶しています。小さな町でしたが、やけに夜の飲み屋街が充実していたのが思い出されます。
次に盛岡市に半年ほどいまして、北上川の源流なども訪れました。国道4号線から少し入ったところに有ります。北上川は盛岡市で雫石川と中津川が合流します。その合流地点に盛岡城(不来方城)がありまして、例の石川啄木の短歌「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」石碑の所に幾度となく行きました。空を見ながら啄木が見た空と同じ空を見ているのだなぁ~と感慨深くなりました......。
現在は宮城県仙台市にいますが、松島に2年ほどいまして、石巻市にはよく行きました。河口付近の北上川は川幅も広く水量が豊富で、悠然とゆったり流れる大河である事を感じます。ある意味日本でもこれだけ水量の豊富な川もなかなか無いかもしれない。
ところで名曲の北上夜曲ですが、詩の内容に「きみは楽しい天国へ」と意味深なフレーズが有りまして、恋人におそらく先立たれたのだと想像できるわけですが......。この石碑は北上市展勝地河畔にあります。桜の名所ですし一度訪れてみてはいかがでしょう・・・・・。