見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

女神たちが舞うアンコールワット

2007-06-11 19:04:35 | カンボジア
ここを訪れるまで、アンコールワットは密林の奥深くに隠れており、訪れる者は覚悟の装備で臨むのだと思っていた。
誤解だった。

              世界中から保護や保存の協力組織が入り、年間観光客数5000万人(カンボジア人口約1400万)に届こうとする世界7大遺跡の一つ。観光客を迎えるべく敷地一帯が美しく整備された寺院遺跡だった。
              
が、手の入った美しさは、訪問者を落胆させたりしない。今もはっきりと残る回廊や壁に刻まれた女神や戦士たちの姿や寺院の壮大さを誇張すべく計算された伽藍配置の見事さにぼうぜんと立ち尽くす観光客の数に閉口するだけだ。
              
天女たちに囲まれた石の建造物は、押し寄せる観光客の喧騒をものともせずに沈黙している。世界にこの存在を知らしめたフランス人博物学者が、140年前にこの廃墟に遭遇したときの驚きはいかほどのものだっただろうか。
 
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アンコール・ワット(Angkor Wat)
12世紀前半建造。クメール建築の頂点。インドネシアのボロブドール、ミャンマーのパガンと共に世界三大仏教遺跡のひとつと言われる。日本の平等院鳳凰堂が同時期の建築。Angkorは王様の宮殿、Watは寺を意味する。
周囲は皇居とほぼ同じく約5km。南北約1,300m、東西約1,500mの堀で囲まれ、敷地面積は約200ha。
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