新たな組織の立ち上げミーティングを傍聴する機会があった。
2010年秋、名古屋で「生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)」が開催される。
COP10は政府レベルの会議だが、今年洞爺湖で開催されたG8と同様、いや、190ヶ国を越える締結国が集合する会議だけに、洞爺湖サミット以上のNGOが各国から集まってくると予想される。
政府や自治体は、すでにCOP10の実行委員会を設立し、来るべき日への準備に取り掛かりはじめた。
そして、今、市民レベルの動きが始まろうとしている。
この夏の洞爺湖サミットに合わせて、海外から入国したNGOや国内NGOの受け皿となる「2008年G8サミットNGOフォーラム」が結成された。
中心となったのは、東京に拠点を置く環境や国際協力系のNGO/NPOだった。
そして、2010年のCOP10開催に向け、G8のNGOフォーラムを形成した関係者が呼びかけ人となり、この週末に東京都内で会合を持った。
「生物多様性条約COP10市民ネットワーク(仮称)設立準備会」である。
この準備会の前段として、9月末に一度有志が集って立ち上げに向けたミーティングをもっていたため、この日は、設立の趣意書や検討事項といったたたき台のペーパー1枚が用意され、議論の方向が新参者にも理解できるように配慮されていた。
呼びかけ人のネットワークに発信された会合には、環境系、国際協力系NGOを始め、大学教員、経団連など多様な人々が集った。
新しい組織の立ち上げには、個人の熱い思い入れや、関係する組織の利害や思惑が複雑に絡んで、まとめあげるコーディネータの力量がかぎとなる。
今日の司会はWWFジャパンの草刈氏。
組織の拠点をどこに置くのか、資金はどう調達するのか等、組織立ち上げに必要な話題が提示され、様々なアイデアや意見が出された。
「一番考えたいのは、生物多様性などという言葉も聞いたことのない、無関心な一般層にどう働きかけるかだ」との発言には、大きく頷いた。
その場に集うNGOや専門家は、COP10の存在あるなしでも生物多様性を意識している。問題は、この機会に生物多様性の発想をいかに一般化できるかどうかである、と。まだ若い男性の発言だった。
何事も中心的役割となる東京の関係者の発言が続く中、開催地名古屋からの発言もあった。が、ごく限られた地域や団体の参加でスタートしつつあることは確かだ。
「ネットワーク型組織を立ち上げる」「開催地名古屋のNGOの動きを尊重する」「1月には設立総会にこぎつける」といった概要が参加者と共に確認されたところで、会合は終わった。
会合の後、今年ドイツのボンで開催されたCOP9のドイツNGОフォーラムをまとめたギュンター・ミットラッハー氏の講義が準備されていた。
ドイツ政府が作ったというポスターを見せ、啓発や広報にいかに力を尽くしたかを紹介し、NGOフォーラムのために拠出した政府予算や政府の動きを紹介し、来年の日本のNGOのネットワークに期待すると話が終わった。
ドイツ政府のNGOに寄せる信頼関係と予算の話には、出席者一同が羨望のため息をついた。今の日本政府に期待しても仕方ない。日本のNGOもまた、それだけの力をつけえていないのは事実なのだ。
2010年秋、名古屋で「生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)」が開催される。
COP10は政府レベルの会議だが、今年洞爺湖で開催されたG8と同様、いや、190ヶ国を越える締結国が集合する会議だけに、洞爺湖サミット以上のNGOが各国から集まってくると予想される。
政府や自治体は、すでにCOP10の実行委員会を設立し、来るべき日への準備に取り掛かりはじめた。
そして、今、市民レベルの動きが始まろうとしている。
この夏の洞爺湖サミットに合わせて、海外から入国したNGOや国内NGOの受け皿となる「2008年G8サミットNGOフォーラム」が結成された。
中心となったのは、東京に拠点を置く環境や国際協力系のNGO/NPOだった。
そして、2010年のCOP10開催に向け、G8のNGOフォーラムを形成した関係者が呼びかけ人となり、この週末に東京都内で会合を持った。
「生物多様性条約COP10市民ネットワーク(仮称)設立準備会」である。
この準備会の前段として、9月末に一度有志が集って立ち上げに向けたミーティングをもっていたため、この日は、設立の趣意書や検討事項といったたたき台のペーパー1枚が用意され、議論の方向が新参者にも理解できるように配慮されていた。
呼びかけ人のネットワークに発信された会合には、環境系、国際協力系NGOを始め、大学教員、経団連など多様な人々が集った。
新しい組織の立ち上げには、個人の熱い思い入れや、関係する組織の利害や思惑が複雑に絡んで、まとめあげるコーディネータの力量がかぎとなる。
今日の司会はWWFジャパンの草刈氏。
組織の拠点をどこに置くのか、資金はどう調達するのか等、組織立ち上げに必要な話題が提示され、様々なアイデアや意見が出された。
「一番考えたいのは、生物多様性などという言葉も聞いたことのない、無関心な一般層にどう働きかけるかだ」との発言には、大きく頷いた。
その場に集うNGOや専門家は、COP10の存在あるなしでも生物多様性を意識している。問題は、この機会に生物多様性の発想をいかに一般化できるかどうかである、と。まだ若い男性の発言だった。
何事も中心的役割となる東京の関係者の発言が続く中、開催地名古屋からの発言もあった。が、ごく限られた地域や団体の参加でスタートしつつあることは確かだ。
「ネットワーク型組織を立ち上げる」「開催地名古屋のNGOの動きを尊重する」「1月には設立総会にこぎつける」といった概要が参加者と共に確認されたところで、会合は終わった。
会合の後、今年ドイツのボンで開催されたCOP9のドイツNGОフォーラムをまとめたギュンター・ミットラッハー氏の講義が準備されていた。
ドイツ政府が作ったというポスターを見せ、啓発や広報にいかに力を尽くしたかを紹介し、NGOフォーラムのために拠出した政府予算や政府の動きを紹介し、来年の日本のNGOのネットワークに期待すると話が終わった。
ドイツ政府のNGOに寄せる信頼関係と予算の話には、出席者一同が羨望のため息をついた。今の日本政府に期待しても仕方ない。日本のNGOもまた、それだけの力をつけえていないのは事実なのだ。
トヨタが計画を修正し、7割からの減収、ホンダはF1からの撤退をせざるをない。そのほか、自動車関連の期間労働者、派遣社員を切らなければ立ち行かないほど、自動車産業は冷え切っている。
やっと、自動車に依存しない経済構造を作るチャンスがやってきたのに、政府は、せめて自動車を買いやすくするために減税をしようかという。
このチャンスを生かして、日本全体のあり方を変えるべきではないか。
いつまでもいつまでも、自動車をたくさん作って売りさばくという経済に頼っていたのでは、同じことの繰り返しではないか。
一方で、医者が足りない、看護師が足りない、福祉の担い手が足りない、農業従事者がたりないと言っているのに、他方では、仕事がない、年が越せない、寮を追われれば住むところもない・・・このアンバランスをどう直せばいいのかを、考えましょう。
自動車から離れて、
基本的には、
日本だけでも成り立つ社会を作らないと。
そのためには、教育、子育て、福祉を含むあらゆる分野へのアプローチが必要でしょう。
そのための市民サイドの事務局が名古屋にできることを願っています。
市民に参加の楽しさを演出し、市民の目で国際会議を見るセンスをもった事務局ならそんなネットを可能にするかもしれない。