ライバルは島耕作?何も専務の奮闘記

ファミリービジネスを担う?ボンボン育ちの何も専務・・・ライバルであったはずの島耕作はとっくに社長->会長->相談役・・・

まだまだ発展途上の会社です

2009年05月12日 | お仕事
いよいよメインイベントの鉄骨の建て方が開始された『深澤冷蔵株式会社 本社第2冷蔵庫新築工事』。
供用が開始される今年の年末に向けて、急ピッチで仕事が進められている。

このプロジェクトには、個人的に物凄い思い入れがある。
実は○年前、深澤冷蔵様が第1冷蔵庫を造る際に『是非橋本組に建ててもらいたい』とお声をかけていただいた。
深澤様と古くからの友人である父からも『赤字でかまわないから受注しろ』と発破をかけられ、自分なりに精一杯努力はしたものの、当時、建築を始めたばかりの当社には、お客様が望むコストで必要な性能を確保できるだけの力はなく、泣く泣く受注を諦めたといった苦い想い出があった。

その様な経緯があったにもかかわらず、今回も当社に声をかけていただけた期待に応えようと、『当時の自分達に足りなかったものは何か?』と自問自答しながら当社の技術陣の英知を集め、ありとあらゆることを実施した結果、劇的なコストダウンに成功し、今回の受注に繋がった。
クレーンに吊り上げられていく鉄骨を眺めながら、色々なことを思い出してしまった。

この冷蔵庫は、冷蔵庫とはいっても、ただの冷蔵庫ではない。
-60℃以下の低温で、マグロやカツオの鮮度を保つ性能を持つということだけではなく、何と、完全なノンフロン対応となっている。

『特定製品に係わるフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律(冷媒として使われているCFC、HCFC、HFCといったフロンガスをカーエアコンと業務用冷凍空調機から回収し破壊処理する内容)』が、全面施行になったとはいっても、超低温冷蔵庫を冷やすためには、少なくとも代替フロンが必要であった。
それをこの冷蔵庫では、1年間の実証実験を行った上で、世界初のノンフロンによる超低温の世界を実現させようとしている。

そして、その最先端の技術の結晶に施工者の一員として携われるということは、エンジニアとして本当に誇らしい気持ちになることができる

冷蔵庫が完成し、冷やし込み(急激に冷やすと、建物が壊れてしまうほどの低温にするため、1℃/1日を目安に、2ヶ月程度かけて徐々に温度を下げていく作業)が終了するのは、12月初旬。

来年のお正月には是非、この冷蔵庫から出荷されたマグロを肴に、美味しいお酒を戴きたいものだ。


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