ついに、新東名が開通した。
思い起こせば、12年前。
工事の規模が大きすぎるため、我々地方ゼネコンは、入札に参加することすらできなかった第2東名(新東名の昔の名前)関連工事。
地元の建設業者として、ただ指をくわえて見ているわけにはいかないと、下請受注を確保するために、毎週のように東京、横浜、名古屋の元請けゼネコンを訪ね歩いたものだった。
その様な地道な活動を積み重ねたおかげで、開通間近の頃には元請けの立場で高速道路建設に携わることができ、本当に良かった思っている。
もっとも、新東名に関しては良い思い出ばかりがあるわけではなく、思うところも沢山あるが、それはまた別の機会に譲るとして、今回は、開通までの裏話を少々。
高速道路は、車が走る部分だけではなく、ドライバーが目にすることのない様々な構造物から成り立っている。
この写真は、開通前日の午後に行われた構造物の検査。
このような、高速道路に降った雨が流れる巨大なパイプが、山を縫って延々と続いている。
さらに、高速道路に乗るためには、当然のごとくアクセス道路を通らなければならない。
そのアクセス道路も、前倒しされた新東名の開通に合わせる為に、突貫工事により何とか竣工することができた。
本来であれば、このアクセス道路だけでも地方紙の記事になるくらいの大規模な新設道路なのに、新東名の開通にかすんでしまったのは、少々担当者達に気の毒だった。
最後までドタバタ続きの開通だったが、この世紀のプロジェクトに、技術者の一人として参加できたことは、自分の一生の宝物になると思う。
とはいえ、開通後も、まだまだ工事は終わらない。
我々の担当工事が終了したときに、あらためてみんなで祝杯をあげることとしよう。
みんな、ありがとう。
そして、乾杯!
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