ゼブラだよ、ゼブラ!またシマウマだ。白と黒、エボニー・アンド・アイボリー。しかし、癒される映画ではないな・・・
ショーン・ペンがサム・ビックという役名で登場することにより、『アイ・アム・サム』を思い出さずにいられない人も多かっただろう。セールスマンという職に就いた割には口下手だったり、嘘をついて商売する人間が許せなかったり、私生活での諸問題を職場にも持ち込んでしまったりと、おどおどした人間味あふれる男を演じるショーン・ペン。アメリカ映画の主人公にはあまり見かけない性格なので、かなり個性的に映りました。営業や販売員を経験した者なら誰でも考えさせられるエピソードが満載だったので、ついのめり込んで観てしまいました。
サムの主張のなかで「利益率を客に正直に伝える」という点は、相手によりけりのものであり、使い分けなければならない駆け引きでしょう。「儲ける」という字は「信ずる者」という意味がある、と新入社員研修でよく聞かされたことを思い出しました。品揃えや値引率が全ての大型量販店でない限り、目に見えない付加価値を同時に売るつもりじゃないと商売はできないのじゃないでしょうか。うそつき・詐欺師を嫌う真正直なサムに対しては共感を覚えたので、「もっと上手く商売しろよ!」と、つい応援したくなってしまいました。別居中の妻マリー(ナオミ・ワッツ)宅やレストランに頻繁に訪れる行為に対しても「あまりにしつこいと、ストーカーにされちゃうぞ!」などと、心配になったほどです・・・
歴代米大統領のなかでも、ニクソンは嫌いな一人だ。「ベトナム戦争を終結させる」を公約にしておきながら反故にする政策。これは「公約は守らなくても大したことじゃない」と仰った某首相とそっくりです。そして、資本が数パーセントの人間に集中しているアメリカ社会。サムは諸悪の根源を大統領に見つけ、憎悪の対象をニクソン一人に絞ってしまいます。今の日本においても、「一億総中流意識」がとっくに崩れ去ったことを考えると、こうした極端な人間が生まれる可能性は十分にあるんじゃないかと思います。
世渡りが苦手だけど平凡な男が様々な要因によって殺人者と変貌を遂げる姿は、特殊であると断言できません。結局、ニクソン暗殺までは遠く及ばない稚拙な計画だったという脚本は実に巧妙であり、実際世の中で起こっている無差別殺人もこうした展開なのかもしれない、と想像させてくれる映画でもありました。
★★★★・
ショーン・ペンがサム・ビックという役名で登場することにより、『アイ・アム・サム』を思い出さずにいられない人も多かっただろう。セールスマンという職に就いた割には口下手だったり、嘘をついて商売する人間が許せなかったり、私生活での諸問題を職場にも持ち込んでしまったりと、おどおどした人間味あふれる男を演じるショーン・ペン。アメリカ映画の主人公にはあまり見かけない性格なので、かなり個性的に映りました。営業や販売員を経験した者なら誰でも考えさせられるエピソードが満載だったので、ついのめり込んで観てしまいました。
サムの主張のなかで「利益率を客に正直に伝える」という点は、相手によりけりのものであり、使い分けなければならない駆け引きでしょう。「儲ける」という字は「信ずる者」という意味がある、と新入社員研修でよく聞かされたことを思い出しました。品揃えや値引率が全ての大型量販店でない限り、目に見えない付加価値を同時に売るつもりじゃないと商売はできないのじゃないでしょうか。うそつき・詐欺師を嫌う真正直なサムに対しては共感を覚えたので、「もっと上手く商売しろよ!」と、つい応援したくなってしまいました。別居中の妻マリー(ナオミ・ワッツ)宅やレストランに頻繁に訪れる行為に対しても「あまりにしつこいと、ストーカーにされちゃうぞ!」などと、心配になったほどです・・・
歴代米大統領のなかでも、ニクソンは嫌いな一人だ。「ベトナム戦争を終結させる」を公約にしておきながら反故にする政策。これは「公約は守らなくても大したことじゃない」と仰った某首相とそっくりです。そして、資本が数パーセントの人間に集中しているアメリカ社会。サムは諸悪の根源を大統領に見つけ、憎悪の対象をニクソン一人に絞ってしまいます。今の日本においても、「一億総中流意識」がとっくに崩れ去ったことを考えると、こうした極端な人間が生まれる可能性は十分にあるんじゃないかと思います。
世渡りが苦手だけど平凡な男が様々な要因によって殺人者と変貌を遂げる姿は、特殊であると断言できません。結局、ニクソン暗殺までは遠く及ばない稚拙な計画だったという脚本は実に巧妙であり、実際世の中で起こっている無差別殺人もこうした展開なのかもしれない、と想像させてくれる映画でもありました。
★★★★・
チェック!チェック!
見ごたえありそう~♪
こっちゃん
見ごたえ十分!
ただ、大画面でなくてもいいかもしれないです。
ショーン・ペンも『インタプリター』と立て続けの演技で、疲れきった雰囲気がそのままだったのがよかったですぅ。
夕方とレイトの一日2回上映ってどうよ?
主婦だって社会派の重い映画観たいんだぞーー!
つい愚痴をこぼしてしまい、失礼しました。
それにしてもシミュレーションって上手くいかないんですね~。
あんなに練習したのに・・・(笑)
美しいと思ってた物が実はブサイクだったなんて・・・。
取り入れているところはかなり増えてるのでしょうけど、営業の仕事ではロールプレイングが欠かせない。犯罪を計画しても、日頃からロールプレイングを行ってないと、咄嗟の対応ができなくなる・・・
こうした、いい社会派映画が一日2回ってのは・・・映画館も子供に占領されつつあるってことでしょうか。
営業マンに見てもらいたい映画のため、昼間上映するとサボリーマンがやってくるから夜だけにしたのかな・・・(笑)
ナオミ・ワッツの存在をすっかり忘れていました。
あれ?誰だろう、この女の人・・・などと、深く考えずに見てしまいました。
髪の色のせいかなぁ・・・・
この映画観る前はタイトルからテロ的な行為の
終始を見せる映画なんだと思ってしまってましたが
実際は全然違ってて、結構自分がポジモードの
時に観ないと(笑)キツイ内容の映画ですよねー
でも笑ってられない、というか日本でも凶悪犯罪の
犯人の例を見ると、精神的に勝手に追い詰められて
しまって、自分のやりたい事が上手くいかないのは
○○のせいだ!って発想になってしまう怖さが
とてもよく出ていたと思いました;;
普段はあいさつもするし、いい子なんですよ~
なんて、よくインタビューに答えてますよね。
理性で抑えることのできる人と、映画の主人公のような人は紙一重なんでしょうね。
一生懸命セールスマンになろうとする姿には同情できたのですが、「やっぱりやるのか!あとはもう知らない」という気持ちになってしまいました(笑)
>kazupon様
俺もテロリストのような犯人の映画だと思ってました。
誰でも何かを間違ってしまえば、自暴自棄になる可能性があるんだと自分を戒めるためにも観ておくべき映画ですね!
俺はいつも、切れそうな人の「なだめ役」をやってるような気がします。
この映画観たいなーと思っていたのですが、
評価みて楽しみになりました☆☆
このブログをみてから映画の楽しみ方の幅が広がったきがします!!
またお邪魔します><