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いのちの食べかた

2007-12-15 05:52:41 | 映画2007
 工場で働く人たちはパンしか食べないのね・・・

 ナレーションや音楽を一切排除し、屠場と農場を交互に淡々と映し出し、人間の食欲のためにここまでやっているんだぞ!とイヤというほど見せつけてくれました。ヒヨコの選別やリンゴやトマトを刈りいれてるときは問題なかったんですけどね・・・さすがに豚や牛を機械でズバっとやられると食欲も失せちゃいます。

 それよりもオートメーション化がここまで凄いことになってるとは思いませんでした。時折、機械にさばかれているのが人間だったら・・・などと不条理な妄想にかきたてられ、脳内ではまな板の上の鯉状態。それでも、ひと思いにグサっとやってくれるからいいんだけど、運悪く急所をはずし、豚さんの鳴き声が悲痛なものに感じられることもしばしば。

 なんだか妙な気分にさせられる一方で、種付けさせると思わせておいて寸前のところで違う容器に入れられている牛さんも可哀そうです。遺伝子組換え操作なのか、クローン牛製造のためなのかよくわかりませんでしたけど、これじゃ“童貞牛。をプロデュース”じゃないですか!あぁ、牛さんの運命やいかに・・・

 さらにショッキングなシーン。牛の帝王切開?もしかして麻酔をかけてない?ちゃんと縫合するのか?いくら牛とはいえ・・・非人道的!いや、非牛道的!まぁ、あの部分がコブクロとして食べられるんだろうか?コブクロが嫌いでよかった・・・ホッ・・・

 最近のエンドロールの特徴である「動物は一切殺したり傷つけてません」などという言葉はさすがに出てこない映画でした。しばらく肉は食いたくないと心に誓う人も出てくるかもしれませんが、あれは動物じゃないんだ!と信じ込むしかありません。きっと果物か何かです。まぁ、ダイエットしたい人が見るべき映画かな・・・

★★★・・

4本目

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1 コメント

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オートメーション化 (Aki)
2009-03-20 22:33:57
驚きました。

生産・消費されるいのち。正しく工場ですね。

つくづく人間とは傲慢な生き物だと思いました。

店頭に並ぶ食品。
消費者に、罪の意識はなく、問題は安全性のみ、だれも具体的な生産方法は気にしないし想像しない。
見ない、知らない、考えず、関与していないつもりで罪の意識から逃れている。
今作は、大人はもちろん、学校で子供に見せべき作品だと思う。

食物を粗末にしてはいけない。

百分は一見にしかず。
どんな躾よりも、効果絶大、説得力があると思う。

最近、大人でも好き嫌い、食べ残しが多い。

まずは、(いのちを)いただきます。ご馳走様でした。ちゃんといいたいものです。
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