ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

北極のナヌー

2007-10-08 00:34:02 | 映画2007
 「なぬー!」というギャグは誰が使ってたっけ・・・

 10年以上にわたって北極の動物たちの生態を追ったドキュメンタリー。“ナヌー”と名付けられた白くまの子どもと“シーラ”と名付けられたセイウチの子どもを中心に、温暖化の影響で過酷な自然環境を生きる彼らの姿を映し出している作品です。

 まずは白くまの生態。果てしなく続く大氷原にポツリとあいた穴から顔を出す母熊と小熊2匹。冬眠から目覚め、お姉さんのナヌーと弟熊(ということは性別も調べたってことですね)に狩りを教えるためにエサを求めて旅立つのです。氷に穴を開け、アザラシを捕る。成功率は1/20だという。なかなかうまくいかないけど、1匹食べてしまえば、しばらくは大丈夫のようでした。その後の絶食というのもきつそうです・・・

 一方、セイウチは群れで行動する。子どもは貴重な存在であり、仲間全体で子どもを守るというのが特徴。でかい図体でごろんと寝転がってる姿を見ると、平和そうだけど、彼らにも危険はいっぱい。それでもエサの貝を食べたら、ぶーぶーオナラ(?)して満足そう・・・ホンジャマカの石塚を思い出してしまう・・・あ、ナヌーは石塚だったのか・・・

 白くまの主な狩場は氷の上。それが温暖化の影響で溶ける時期が年々早まってきているらしい。つまりエサを捕れる時期が短くなり、彼らが生き抜くこと自体困難になっているのだ。セイウチだって、氷がなくなれば休む場所がなくなる・・・どの動物も生きることが困難になっているらしいのです。

 個人的には白くまのお供をするホッキョクギツネが好きだ!コバンザメのようにおこぼれを求めるという、陸上の動物でもこんな特殊な生き方もあるんだな~と思いつつ、別れのシーンでは涙がこぼれ落ちました(弟のエピソードよりもこちらのほうが泣けた)。

 エンドロール時には、メイキング映像も紹介され、意外と接近して撮っていたんだとわかります。白くまを撮影するとき、怖くなかったのかなぁ・・・と子ども目線にもなってしまいました(公式ページに詳細有り)。それにしても温暖化の問題は深刻のようですねぇ。

★★★★・

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サウスバウンド | トップ | エディット・ピアフ~愛の讃歌~ »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナヌー (kossy)
2008-05-05 10:53:06
>Aki様
今年は『アース』も公開されて、環境問題をテーマにしたドキュメンタリーが注目されましたよね~
俺もこの映画で感動したため、『アース』が二番煎じのような気がしてイマイチのれませんでした・・・
とにかく温暖化阻止に貢献するべく、車に乗ることが少なくなりましたよ~~って、勤務先へ車通勤できなくなっただけなんですが・・・
返信する
や~っと観れました! (Aki)
2008-05-04 21:30:29
楽しみにしていた作品。貴重な映像のオンパレードでした。
行動範囲の広い白熊を10年も追跡するには、発信機をつけていたとしても、企画の段階から、スタッフの根気に脱帽です。弱肉強食・食物連鎖・自然界の掟は過酷。
けれど、シンプルで無駄のない世界。
愛情たっぷりの親子。
本能にしても、ある意味とてもショッキングな作品でした。
知能が高い人間は、高度な文明を築きながら、凶悪犯罪、戦争、飢餓、難民、環境汚染、温暖化を引き起こしている。
愚かです。
返信する
キツネ (kossy)
2007-11-04 17:14:59
>ノラネコ様
したたかな生き方、参考にしたいものです。
人間社会に置き換えれば、このキツネ型が最も多いのかなぁ~なんて考えてもみました。
動物ドキュメンタリーの作家は可哀想であっても自然の掟に従わなければならないところも辛いところでしょうね~
返信する
キツネ (ノラネコ)
2007-11-04 16:59:20
キツネ良かったですよね。

チョコチョコ歩くすがたもかわいくて、それでいてしたたかなあたりが生命の強さを感じさせました。

別れて一匹で生きて行けるのか心配になりました。
返信する
キツネ (ノラネコ)
2007-11-04 16:58:55
キツネ良かったですよね。

チョコチョコ歩くすがたもかわいくて、それでいてしたたかなあたりが生命の強さを感じさせました。

別れて一匹で生きて行けるのか心配になりました。
返信する

コメントを投稿

映画2007」カテゴリの最新記事