「文四郎さまのお子様は?」「未だ・・・」「いまだ・・・とおっしゃいますと?」「未だ・・・い、今田耕司」
『たそがれ清兵衛』『隠し剣、鬼の爪』と続いた藤沢周平作品の映画化。今回は、山田洋次監督ではなく、黒土三男監督がメガホンをとった。どうしても山田作品と比べてしまうこの映画。短編、長編の違いはあるものの、原作者は同じなので、舞台となる海坂藩、下級武士、剣術に秀でている、父が藩内部の抗争で罪に問われる、嫁さんがいない、等々の設定は似ている。今回の決定的な違いは、庄内言葉を使わず、標準語(江戸ことば?)で通したことであろう。
また、日本の四季を強調した自然の美しさは山田作品よりもこだわりがあるように思えるし、カメラアングルと人物の配置には独特なものを感じました。村人のために真摯な行動で尊敬されるが、家老の陰謀により藩との確執が浮き彫りにされ、切腹を命ぜられる父親。お家断絶は免れるが、辛苦の日々を味わう青年、文四郎。じっと耐え忍んで忠義を尽くす武士の魂と、幼馴染のふくとの想い出、それに幼き頃からの逸平と与之助との友情が交錯して物語は進んでゆく。いずれのシーンにも四季を感じる演出と、日本人が忘れかけている慎ましさと篤き友情が感じられる。
市川染五郎も木村佳乃もいい味を出しているし、意外とよかった今田耕司とふかわりょう。脇を固めるベテラン俳優たちがまた迫真の演技なのです。子役たちの演技さえ良ければ最高の出来となったかもしれない。まるでおしんの幼少時代を思わせるふく役佐津川愛美だが、大人になって木村佳乃になるとは信じられないことも残念だった。
好きなところは「腹が減ったな」が口癖の逸平。あの場面でも聞けたことで、一人で笑ってしまいました。すみません。周りにいたご年配の方々。蝉しぐれの蝉なんですけど、アブラゼミの鳴き声を聞いてやばいと感じたのですが、やはりヒグラシで締めくくってくれたことに感謝です。
最後に、一青窈 (ひとと よう)のイメージソングも聞かせてください!
★★★★・
『たそがれ清兵衛』『隠し剣、鬼の爪』と続いた藤沢周平作品の映画化。今回は、山田洋次監督ではなく、黒土三男監督がメガホンをとった。どうしても山田作品と比べてしまうこの映画。短編、長編の違いはあるものの、原作者は同じなので、舞台となる海坂藩、下級武士、剣術に秀でている、父が藩内部の抗争で罪に問われる、嫁さんがいない、等々の設定は似ている。今回の決定的な違いは、庄内言葉を使わず、標準語(江戸ことば?)で通したことであろう。
また、日本の四季を強調した自然の美しさは山田作品よりもこだわりがあるように思えるし、カメラアングルと人物の配置には独特なものを感じました。村人のために真摯な行動で尊敬されるが、家老の陰謀により藩との確執が浮き彫りにされ、切腹を命ぜられる父親。お家断絶は免れるが、辛苦の日々を味わう青年、文四郎。じっと耐え忍んで忠義を尽くす武士の魂と、幼馴染のふくとの想い出、それに幼き頃からの逸平と与之助との友情が交錯して物語は進んでゆく。いずれのシーンにも四季を感じる演出と、日本人が忘れかけている慎ましさと篤き友情が感じられる。
市川染五郎も木村佳乃もいい味を出しているし、意外とよかった今田耕司とふかわりょう。脇を固めるベテラン俳優たちがまた迫真の演技なのです。子役たちの演技さえ良ければ最高の出来となったかもしれない。まるでおしんの幼少時代を思わせるふく役佐津川愛美だが、大人になって木村佳乃になるとは信じられないことも残念だった。
好きなところは「腹が減ったな」が口癖の逸平。あの場面でも聞けたことで、一人で笑ってしまいました。すみません。周りにいたご年配の方々。蝉しぐれの蝉なんですけど、アブラゼミの鳴き声を聞いてやばいと感じたのですが、やはりヒグラシで締めくくってくれたことに感謝です。
最後に、一青窈 (ひとと よう)のイメージソングも聞かせてください!
★★★★・
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あ、★4つですね~。
どうしても山田監督なら・・・ということを考えてしまいます。
キャスティングも含めて山田版が見たい(小声?)
苦手な俳優さんが主役だったのでちょっと辛口になってしまいました。
こういう時代物は所作が一番大事なので、テレビの人はイマイチなんですよね・・・・ああまた辛口、ごめんなさい。
でも全体的には私の大好きな世界なのでオッケーなんですよ~。
やはりあの存在感はすごすぎです。
一青窈のイメージソング「かざぐるま」、ラストに流れるか?流れるか?!と思ってたのに流れなかったです・・・。
イメージソングって、ホントにイメージ曲なんですね。今まで気がつきませんでした・・・。
安田成美が歌っていた「風の谷のナウシカ」が、映画には全くでてこないのと、同じって事ですね(笑)
四季折々の映像に対するこだわりは確かに感じますよねぇ。
ただ、少し過剰で、物語の流れを悪くしているかなぁというカンジもしました。
木村佳乃と染五郎はなかなか好演でしたよねぇ。
子役の二人、私はけっこう気に入ったのですが、
確かに大人の二人とはあまり似てなかったかも。
「いまだ・・・耕二」。。。
うちの夫も隣でつぶやきましたヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
結構お笑いの人たちの演技もいけますよね!
子役の二名は、僕もとても良かったと思いました。
木村佳乃も、子供の頃はおしんだったんですよ、たぶん。
山田版・・・確かに観たいものです。
調べてみると、藤沢長編作品の映像化は黒土監督しか許されないとのこと。契約書があるわけじゃないだろうけど、映画人として一線を保っているのでしょう。
俳優について色々好みが分かれるところですけど、大人になってからは結果オーライだったような気がします。
>○美屋さま
うんうん、渡辺えり子さん。
すごすぎます。
あの場面だけの出演なのに、インパクトありすぎ!
>ぐ~様
お笑い二人は危惧したほどではなかったです・・・
今田耕司?!おいおい、やめてけろ・・・と予告編では思っていました。
そうかぁ・・・『風の谷のナウシカ』できましたかぁ。実は俺も真っ先に思い浮かんだのがこれ。ナウシカを20回くらい観てるのに、安田成美の歌は一度しか聴いたことがない・・・
>snowflower_001様
四季の映像に圧倒されましたですよ。
またそれがスピーディに移りかわって、年月が過ぎ去る様をよく表現できていましたよね。
俺の場合、あの場面の季節は何だったかと思い出そうとしても、わからなくなってしまいました(笑)
まぁ、子役と大人が似てなくても、混乱することが全くなかったので問題にすべきことじゃないんですよね(汗々)
>海さま
すみません・・・同じでしたか(笑)
実際、あの間はつぶやきたくなる間でした。
新喜劇の今田の演技を想像していたもので・・・結構やるもんですねぇ。
>mac様
子供の頃はおしん顔かぁ~
そういえば、おしんも山形。
キャスティングにもこだわったのかもしれませんね。
俺もこの台詞で評価がワンポイントアップでした。
ここでもちょっとした間があったので、つぶやきたくなっちゃいましたよ。
川のシーンはハラハラドキドキでした(笑)
評価が☆5つですね
ひととようさんの曲もいいし
市川さんの演技もよかった。
共演者が寺島しのぶさんだったら、どんな蝉しぐれになったのだろうかと思うと・・・・