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パシフィック・ウォー(2016)

2017-12-19 22:16:48 | 映画2017
 まるで『タイタニック』と『ジョーズ』。大日本帝国艦隊と潜水艦イ58。潜水艦から発射された魚雷によってインディアナポリスは轟沈するのだが、その前に人間魚雷回天の特攻シーンもあった。マクベイ艦長(ケイジ)は殊の外この回天を畏れ、狙われたら最期だと思っていた。

 最初に魚雷が当たってから立て続けに魚雷が命中し、乗員1100人以上乗った巡洋艦は海に沈む。このインディアナポリスは極秘裏に日本に落とされることになる原爆を運び終わったばかりだった。エノラゲイの姿も見える。テニアン島へ単なる重要なモノを運ぶとだけ知らされていた艦長だったが、帰りはかなり楽観していた様子。しかも駆逐艦が追従すべきところ、単独での帰還だったのだ。

 史実、証言によってかなりリアルに描かれた作品。しかし、原爆を積んでいたことを考えると、日本人としては重苦しい展開だ。まぁ、原爆が落とされなくとも日本は負けていたのだから、敢えて強調することはなかろうとは思うのだが、マクベイ艦長の最後の言葉「戦争には勝ったが、戦争がなくなることが真の勝利だ」がようやく反戦の意味を為してくる。

 日本側にはユタカ・タケノウチ(竹野内豊とまったく違う人)も出演している。マクベイが軍事法廷にて、撃沈されたことの責任を取られるものの、日本の橋本中佐の証言によって退避命令に関しては無罪となったが、ジグザグ操行しなかった罪に問われてしまう。そして自害。橋本によって2000年には名誉回復されたとするテロップも流れるが、やっぱり艦長が生き残ってはいけないのだろうな・・・300数人が生き残ったらしい。

 恋愛部分は全く要らないと思う・・・残念。


★★★・・

wowowにて

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