眉のないスターvs.乳の垂れた魔女
『ロード・オブ・ザ・リング』以降、この手の映画なら売れる!と、次から次へと公開されているファンタジー映画。そんな中、アメリカで「まるで宮崎アニメの実写版を見ているようだ」と評された作品が登場しました。宮崎アニメファンとしては、なんとか貶してやりたいと鑑賞に臨んだわけですが、途中でそんなことは忘れてしまいました。
いきなりドカーンと地上に落ちてくるクレア・デインズ。飛行石を持っていなかったためシータのようにゆっくり落ちてはくれませんでした。だけど生きている・・・なんと、彼女は人間ではなく“星”だったのです。なぜ流れ星となって落ちてきたのだろう?ピーター・オトゥール王の投げたルビーがぶつかったから?拾ったクレア・デインズをプレゼントするのか?星を見つけて彼女にプレゼントするという、主人公トリスタン(チャーリー・コックス)の純粋な心とは逆に、邪悪な疑問だらけの心となってしまいました。
最後には戦うこととなる主人公ではありますが、なにしろ星をウォール村に持ち帰ることが目的であるため、彼女を狙っている魔女と王族がいるなんてことは全く知りません。また、襲われても戦う力なども持ち合わせてないのです。三つ巴の攻防戦になり、主人公は漁夫の利を得るのかと思わせておいて、さらなるキャラクターが登場する面白さ。異色の設定の上に予想外の展開は大人でもワクワクしてしまいます。
魔女には『ヘアスプレー』での演技が記憶に新しいミシェル・ファイファー。空飛ぶ海賊に『グッド・シェパード』のロバート・デ・ニーロ。この名優2人の怪演によって映画の質がグ~ンと上がっちゃいました。海賊の名前はキャプテン・シェイクスピア。名前を聞いたときのクレア・デインズは『ロミオ&ジュリエット』を思い出したのでしょうか?ついでに『恋におちたシェイクスピア』を思い出して、グウィネス・パルトロウと似てることを自覚したのでしょうか?と考える暇もなく、ロバちゃんのオチに笑わせていただきました。
全体的には子供でも楽しめるファンタジーなのですが、王位継承権争奪の醜さといった奥深さもあったような気がします。そして、ところどころに笑わせるところも・・・。もちろん謎は残ります。“バビロンのロウソク”をもっと有効に使えばいいのに!とか、その後のイヴェインが粉々になってしまったんじゃないかとか・・・根本要のレビューはあるのか?とか。
★★★★・
『ロード・オブ・ザ・リング』以降、この手の映画なら売れる!と、次から次へと公開されているファンタジー映画。そんな中、アメリカで「まるで宮崎アニメの実写版を見ているようだ」と評された作品が登場しました。宮崎アニメファンとしては、なんとか貶してやりたいと鑑賞に臨んだわけですが、途中でそんなことは忘れてしまいました。
いきなりドカーンと地上に落ちてくるクレア・デインズ。飛行石を持っていなかったためシータのようにゆっくり落ちてはくれませんでした。だけど生きている・・・なんと、彼女は人間ではなく“星”だったのです。なぜ流れ星となって落ちてきたのだろう?ピーター・オトゥール王の投げたルビーがぶつかったから?拾ったクレア・デインズをプレゼントするのか?星を見つけて彼女にプレゼントするという、主人公トリスタン(チャーリー・コックス)の純粋な心とは逆に、邪悪な疑問だらけの心となってしまいました。
最後には戦うこととなる主人公ではありますが、なにしろ星をウォール村に持ち帰ることが目的であるため、彼女を狙っている魔女と王族がいるなんてことは全く知りません。また、襲われても戦う力なども持ち合わせてないのです。三つ巴の攻防戦になり、主人公は漁夫の利を得るのかと思わせておいて、さらなるキャラクターが登場する面白さ。異色の設定の上に予想外の展開は大人でもワクワクしてしまいます。
魔女には『ヘアスプレー』での演技が記憶に新しいミシェル・ファイファー。空飛ぶ海賊に『グッド・シェパード』のロバート・デ・ニーロ。この名優2人の怪演によって映画の質がグ~ンと上がっちゃいました。海賊の名前はキャプテン・シェイクスピア。名前を聞いたときのクレア・デインズは『ロミオ&ジュリエット』を思い出したのでしょうか?ついでに『恋におちたシェイクスピア』を思い出して、グウィネス・パルトロウと似てることを自覚したのでしょうか?と考える暇もなく、ロバちゃんのオチに笑わせていただきました。
全体的には子供でも楽しめるファンタジーなのですが、王位継承権争奪の醜さといった奥深さもあったような気がします。そして、ところどころに笑わせるところも・・・。もちろん謎は残ります。“バビロンのロウソク”をもっと有効に使えばいいのに!とか、その後のイヴェインが粉々になってしまったんじゃないかとか・・・根本要のレビューはあるのか?とか。
★★★★・
各所で「華がない」「もっと別の女優はいなかったのか?」と
酷評があがっているクレア・デーンズですが、
個人的には眉さえあれば・・・と思ってます。
「乳の垂れた~」には・・・ノーコメントで・・・。
ですよね~
あの顔をじっくり見ると、眉があれば綺麗だな~とは思えるのですが・・・
そんな中でヒロインに選ばれるのですから、やっぱりシェイクスピアにひっかけたかったのかもしれません。
乳の垂れ具合もCGで描けるなんて凄いですよね・・・(汗)
本当に期待していなかったのですが、非常に楽しめた良い出来の映画でした。でも大物が出ると映像が引き締まります!
そうなんですよね。
大物のロバート・デ・ニーロとミシェル・ファイファー。
この2人のおかげで加点しちゃうんですよ。それも圧倒的な存在感!
王子の亡霊も笑った~
なんかパッとしませんでしたが、
(そうか~!眉がないせいで美人に見えなかったのねー(笑)
ロバート・デ・ニーロとミシェル・ファイファーのおかげで
楽しめた作品でした。
改めて考えると、トリスタンの母は王族にもかかわらず魔女に囚われ、客を取らされていたわけですし、王室からは捜索もされていないようです。男兄弟間では王位を狙った暗殺合戦が昔から繰り広げられていたようです。
劇中でもレイティングを考えてか、あえてあっさりと表現していますが、けっこう人死が出てます。
実のところかなり残酷な映画ですね。
あと、海賊初登場のシーンはラピュタにしか見えませんでした。
先のルネッサンスもそうでしたが、宮崎駿と押井守のビジュアルの影響は大きいですね。
だいぶ前の007でもカリオストロにインスパイアされていました。
黒澤明に並びつつあると言っても良いのかも知れません。
主役2人には華がありませんでしたよね~~まぁ、おかげでデ・ニーロとファイファーが目立ってしまったわけですが・・・
2人の名優が出演してることを忘れてたので、途中までは眠くなりそうでした(汗)
>hiro4様
まさしくブラックコメディ!
死んでいくのは王族が多かったから、王位継承の醜さを皮肉ったものなんでしょうね。
トリスタンの母親・・・王位継承には女性は無視。継承順位も最下位なんでしょう。ラストだって女王とならず皇后となってました。
海賊船にはかなり宮崎アニメの影響がありました。海賊ってのは、なぜかいい人が多いですね~
私、予告を見た時点で、髪の短いトリスタンと、後半出てくる長髪でカッコイイ衣装を着た若者は別人だとずっと思ってました。なんでそのわりには俳優さんの名前が二つ書いてないんだろう、とは思っていたのですが・・・。
本編を見て驚きました。「おお!同一人物だったのか!」ってね(笑)。
さて、妙なところで感動してしまった私ですが、永遠の若さと美貌を欲する魔女の気持ちもなんだかわかる気がするし、せっかく男子がたくさん産まれてるのに、一人しか残さず殺してしまう王族も悲しかったし、最後、シエナ・ミラーの婚約者にウインクしたデ・ニーロにも意味深なものを感じてしまいました。もしかして二人はムフフの・・・・。
とにかく、楽しめました。結局、トリスタンが王族の血を引いていた、というのはちと出来すぎだとは思いますが・・・。
トリスタンの父親の若いときのほうがカッコよくなかったですか?といっても、印象に残ってないのですが(汗)
トリスタンの成長という点でも、かなり役作りに徹していたのかもしれませんね~
魔女の気持ち。『永遠に美しく・・・』を思い出してしまいましたが、そういったものなんですよね。
王族の内部抗争は完全に醜さを表してましたけど、俺はこの設定が大好きだったりします。
トリスタンが王族の血を引いていて、めでたしめでたしとなるのは途中から見えてましたけど、お母さんの扱いが小さかったですよね・・・冒頭では母親探しもかなり中心となると思ったのに・・・
宮崎似という宣伝も見ている時はすっかり忘れてました。いわれてみれば、いろいろな小道具は似てたかもしれませんね。
幽霊になった王子たち、結構好きです(^^;