純粋に、こどもたちの演技に感動。
映画の根本的なコンセプトはドキュメンタリータッチに求めて、子供たちが持つ素直な笑顔や自然に出てくる会話。台本を渡さずに演技を説明しただけという監督の勝利。しかも撮影までに2ヶ月間、子供たちとスタッフが心打解けあうまで徹底したということだ。映像にも監督独自のこだわりが見られ、つぶやいている光景を引いて撮ったり、あくまでも自然さを求めた演技内容。どれもこれも新鮮でした。
長男の柳楽くんはカンヌ映画祭の男優賞という輝かしい実績を作ったのであるが、個人的には長男より、次男や末っ子のゆきちゃんの笑顔の方が好きです。特にラスト近くのゆきちゃんの笑顔は、2回目を観るとより感動できるかもしれませんね。
これだけ評価の高い映画ではあるが、メッセージも社会性もこの映画では訴えていない事実(監督談)に引っかかり、観客の感じ方が様々であることを利用した問題提起の映画に過ぎないような気がしてならない。
ちょっと引いてしまったのは、中途半端な優しさで接する偽善的な大人たちだ。映画の中では、いい人間に描かれているような気がして疑問符が打たれる。見て見ぬ振りをする都会ならではの一見冷たい人間関係の方が温かく感じられることもある・・・(謎)
見所は、アポロチョコレート。最後の一個は泣けます。
映画の根本的なコンセプトはドキュメンタリータッチに求めて、子供たちが持つ素直な笑顔や自然に出てくる会話。台本を渡さずに演技を説明しただけという監督の勝利。しかも撮影までに2ヶ月間、子供たちとスタッフが心打解けあうまで徹底したということだ。映像にも監督独自のこだわりが見られ、つぶやいている光景を引いて撮ったり、あくまでも自然さを求めた演技内容。どれもこれも新鮮でした。
長男の柳楽くんはカンヌ映画祭の男優賞という輝かしい実績を作ったのであるが、個人的には長男より、次男や末っ子のゆきちゃんの笑顔の方が好きです。特にラスト近くのゆきちゃんの笑顔は、2回目を観るとより感動できるかもしれませんね。
これだけ評価の高い映画ではあるが、メッセージも社会性もこの映画では訴えていない事実(監督談)に引っかかり、観客の感じ方が様々であることを利用した問題提起の映画に過ぎないような気がしてならない。
ちょっと引いてしまったのは、中途半端な優しさで接する偽善的な大人たちだ。映画の中では、いい人間に描かれているような気がして疑問符が打たれる。見て見ぬ振りをする都会ならではの一見冷たい人間関係の方が温かく感じられることもある・・・(謎)
見所は、アポロチョコレート。最後の一個は泣けます。
誰も知らない、本当に子供達よかったですよね。
声変わりが撮れったてことも驚きでした。
そしてわたしも「問題提議の映画」だと思いました。
うちはこの映画を観て、日本の映画にお金出すんもったいないっていう思い込みがなくなりました。なんでセカチューのほうが売れてるのか、うちにはさっぱりわかりませんが(笑
子供たちの演技力すごかったですね。
かなり自然で、いい演技してたと思いました。
>これだけ評価の高い映画ではあるが、メッセージも社会性もこの映画では訴えていない事実(監督談)に引っかかり
そうですね、映画の感じ方撮り方は、人それぞれで、
あえて、それで深く考えさせられる映画だと思いましたね。
個人的に子供たちに感情移入すると
コンビニで万引きに間違われたとき
警察につれてってれば・・・とか
コンビニの裏から残り物あげるんじゃなくて
福祉局に連絡すればとか
アパートの管理人さんも家賃のことでもっと言及すればとか
助かる道は沢山あったのに現代の孤独みたいのが
どこで誰が何してても誰も知らない状況を作り出してて
救うすべはあったのに虚しくなりました。
どんな子になるかは親しだいなのかなと感じました。
あの声変わりって、まじの変声期?
どうなんだろ・・・俺自身そんなに声が変らなかったので、どうなんだろうかと迷ってしまいました。
でも、1年かけて撮ったのだったら、監督の狙いでもあったのかもしれませんね。
>お散歩さま
最近の日本映画って、子役がダメですもんね(親が一生懸命に芸能界入りさせようとする等があるため)。
そのために余計に光って見えたのでしょう。
是枝監督のそれまでの作品が未見なので見たくなっちゃいました。
>あおい様
全く同感!
いくつかのチャンスはあったのですよね。
あのコンビニの二人にしても、
いい風にとる方もいるのでしょうけど、
「お母さんがまだ帰ってこない」ことを知ってるんだから、中途半端な優しさなんですよね。
このあたりの描写をもっとわかりやすくしてくれれば、最高の映画になったのになぁ~
中途半端な優しさは偽善か否か?難しいところですね。
明はタテタカコさん演じるコンビニの女の子に
「前に施設に入れられてみんなバラバラにになったから。そのときすごく大変だったから。」
と行政への助けを拒む理由を説明しています。
大人の常識では経済的な安定を何よりも大事と考えるわけですが、この映画の子供たちは「家族が一緒にいること」が毎日ごはんが食べられないことより、学校へ行くことよりずっと大事だった。
観客が受けるジレンマも含めて、「何が子供にとって一番必要なのか?」を問い直すのが監督の狙いだったのではないかと思いました。無関心でいることって暴力だなーとも。
心配はしていても踏み込むまでには至らない,
自分の事で精一杯な大人たちへの警鐘でもあると感じました。
難しいですよね。
設定意外は全て是枝監督の創作なので、色々考えてしまいました。子供たちが求めているもの・・・完全に子供の目線で見ないとわからないのでしょうね。。。
>AKIRA様
自分のことで精一杯かぁ・・・
生活がぎりぎりのレベルになると、自分のことしか考えられないし・・・こうなると社会そのものの貧困も考えなければいけないなぁ。
犯人探しをしたかったわけじゃないのかもしれません。
彼は撮影中に声変わりしたそうですよ。
貴重な情報ありがとうございます。
犯人探し・・・確かにおっしゃるとおりですね。
映画について人と議論していると、必ずこっちの方に行ってしまいますので、ついつい反れちゃいました。
純粋に母親と子供たちの目線の高さに持っていくこと・・・この映画ではこれが大切ですね。
アポロチョコレートは、『火垂るの墓』のドロップを連想させました。 僕もああいうのにぐっと来ちゃいます。
>ちょっと引いてしまったのは、中途半端な優しさで接する偽善的な大人たちだ
う~ん、わたしはそうは思わなかったです。中途半端でもなにもしないよりは遙かにいいと思うのです。通報しないように明自身が頼んだことでもあるし、コンビニのお姉さんも相当苦しかったと思います。お姉さんが勤めをやめて(?)後輩のお兄さんが代わって売れ残った商品をあげているのは、いい引き継ぎだと思いました(^^
いきなり反論してしまってごめんなさい。でもあなたの感想文すきですよ。
『火垂るの墓』ですかぁ・・・思い出せなかった(笑)
茂くん役の子は、最初は別の子が選ばれていたらしいですね。
しばらくスタッフや他の子役候補たちの子と一緒に行動していたら、小さい子を蹴ったりしたために、急きょ変更になったらしいです。
彼になったおかげで、優しさがにじみ出るような雰囲気になりましたよね。
>じゃんく様
“偽善的な大人たち”に対する反論は大歓迎です♪
俺もこの映画のレビューが出揃った頃に、どちらかといえば遅れて観た方なので、人と違った意見を出したかったのです。
それに加え、自分がもしこういう現場に遭遇したらどういう態度をとるのかと想像してみて、自分に対する戒めのような意味もこめました。
この辺りの意見は、都会の人と田舎に住む俺のような人間とではかなり分かれるようです。この違いがわかっただけでも大収穫じゃないかと思うのですが・・・
問題提起もしてない映画だから、そのうち忘れ去られるかも。
放置した母親は罪になったらしいけど、父親の責任は無いのだろうか。。。
ということで、父親にも責任があるんだよという映画が「イズ・エー」。
北陸で上映されることを祈っています。
「伊豆へ」 行って 温泉で心を癒す親子の愛情映画とは違うらしい。(笑)
ただ、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされれば、再び盛り上がってTVでも放映されて・・・かなり残る映画になるかもしれませんよ。
「イズ・エー」かぁ・・・チェックしてなかったな。
「フロムA」とも違いますよね・・・
コメントありがとうございました。
アポロチョコ、ほろりとさせます。
飛行機のとことか、靴とか、小物が
いい味出してますね。
小物がいい味出す映画っていいですよね~
ストーリーそのものよりも小物の記憶が残ってしまうこともありますもんね。
コンビニのおにぎりも捨てがたい・・・