「あんたたちには、わかりゃしないよ」というコピー。観客にケンカを売っているような気がした。そしてそのケンカを買ってしまった。。。
原作は素晴らしいんだろうなぁ、と想像できる映画でした。そしてその想像力は、映画を‘読む’にあたっても必要不可欠の重要なものだった思います。レディ・ジョーカーの5人の設定は、社会的弱者にスポットを当てて、不条理な世の中に対して文句も愚痴も言わずに耐え忍んでコツコツと生きる男たちがその鬱憤を一気に吐いてしまうという、まさしく社会派ミステリーの一級品の原作なのでしょう。この設定だけで満足しました。
さて、ストーリーが淡々と展開します。それも全て唐突に展開します。理由なんて必要ありません。予習さえしておけば大丈夫なのですから・・・しかし、原作を既読の人にはとてもわかりやすいと思われるのですが、予習をしなかった人には‘眠気’という罰が与えられます。私はかろうじて特集チラシを読んだおかげで眠気地獄からは開放されました。しかも“グリコ・森永事件”の報道に関して、当時推理小説好きであったおかげで関心が高かったため、この映画も比較しながら楽しむことができました。
しかし、しかしである!心情描写も疎かにして唐突に自殺する人々!わかりません。わかりませんよ、この人たちの行動。脚本家も大変だったと思いますよ。原作が立派すぎると、映画として不要な部分を大胆にカットするのも畏れ多いでしょうからね。そして、評価が下がる原因を作った演技力の問題。菅野美穂が喋りだした途端、呆気にとられ帰りたくなりました。徳重聡もダメダメ君です。そして関西弁が得意なはずの大杉漣も今回は台詞を噛みそうな雰囲気。意外と良かったのは吉川晃司でしょうか。
だめな点ばかり言ってもいられません。美術は良かったと思いますよ。社長室の壁にある歴代ラガービールのラベルや、昭和初期を思わせるポスター、そして一番良かったのは、哀愁さえ漂う「くすりのモノイ」の店舗でした。ちなみに、石川県で“ものい”と言うと、体がだるいことを意味します。
★・・・・
・レディ・ジョーカー@映画生活
原作は素晴らしいんだろうなぁ、と想像できる映画でした。そしてその想像力は、映画を‘読む’にあたっても必要不可欠の重要なものだった思います。レディ・ジョーカーの5人の設定は、社会的弱者にスポットを当てて、不条理な世の中に対して文句も愚痴も言わずに耐え忍んでコツコツと生きる男たちがその鬱憤を一気に吐いてしまうという、まさしく社会派ミステリーの一級品の原作なのでしょう。この設定だけで満足しました。
さて、ストーリーが淡々と展開します。それも全て唐突に展開します。理由なんて必要ありません。予習さえしておけば大丈夫なのですから・・・しかし、原作を既読の人にはとてもわかりやすいと思われるのですが、予習をしなかった人には‘眠気’という罰が与えられます。私はかろうじて特集チラシを読んだおかげで眠気地獄からは開放されました。しかも“グリコ・森永事件”の報道に関して、当時推理小説好きであったおかげで関心が高かったため、この映画も比較しながら楽しむことができました。
しかし、しかしである!心情描写も疎かにして唐突に自殺する人々!わかりません。わかりませんよ、この人たちの行動。脚本家も大変だったと思いますよ。原作が立派すぎると、映画として不要な部分を大胆にカットするのも畏れ多いでしょうからね。そして、評価が下がる原因を作った演技力の問題。菅野美穂が喋りだした途端、呆気にとられ帰りたくなりました。徳重聡もダメダメ君です。そして関西弁が得意なはずの大杉漣も今回は台詞を噛みそうな雰囲気。意外と良かったのは吉川晃司でしょうか。
だめな点ばかり言ってもいられません。美術は良かったと思いますよ。社長室の壁にある歴代ラガービールのラベルや、昭和初期を思わせるポスター、そして一番良かったのは、哀愁さえ漂う「くすりのモノイ」の店舗でした。ちなみに、石川県で“ものい”と言うと、体がだるいことを意味します。
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・レディ・ジョーカー@映画生活
買いました。読了後もう一度観るつもりですが、その間に上映完了になるような気がしますが。
確かに原作本読んだことが無い人には辛いと思いますわ。
高村ワールドが好きな人には大丈夫かも…だけど、読み手も選ぶからねぇ、高村さんの作品って。
私は知ってたから楽しめたのかもね~。
いつもいつもおせわになりっぱなしで^^
kossyさんダメでしたか~ その②(;;)
(↑chishiさん、拝借しましたm(_ _)m )
僕は監督で観に行ったのですが、原作を読んでいない分
予備知識を入れていくべきだったと思いました。
おっしゃる通り原作のクオリティが高いほど、
更にハイ・クオリティな「脚本」が不可欠ですね^^
駒はあんなに揃っていたのに(笑)。。。
俺も原作を読みたくなりました!
でも、映画はもういい・・・
原作ファンの人で映画をけなしている人が少ないことも驚きです。。。その秘密も知りたい。
>chishiさま
俺の場合、つらいとか理解できなかったとかじゃないんですよ。とりあえず、登場人物やおおまかなストーリーをバッチリ予習しましたから(笑)
だから、原作を推理して、どういうメッセージがあるのか?とか、色々考えながら観たですよ。
そしたら、設定やストーリー展開の稚拙さが露呈して…という印象が残ったのです。
とにかく口コミで「予習してからの方がいいよ!」と広めましょう♪
>cyazさま
脚本家の方は『血と骨』をも書いていたようですね。
俺としては、こちらもダメでしたので、
この脚本家とは相性が悪いのかもしれません。
やはり原作が長編だと大変なのだと思いますけど・・・
自分はどうも徳重聡という男がダメです。
石原的というか、悪い方向へ気合がのっかっている気がして。
ダメ男の烙印を押したのが「あぶない刑事」だったのも原因かもしれません。
始まって5分で、TVの電源を落としたのですがこのドラマが本当にいけない。
徳重聡が英語を喋り、徳重聡が暑苦しく、徳重聡が「ボブー!ボブー!」と連呼する。
これは、相棒の外人がいきなり銃弾受けて倒れたからなんですけど、ボブて・・・・。
あまりにインパクトが強かったので、頭から離れません。
よっぽど良い演技をしない限り、徳重聡は一生ボブの男です。
今回に限っては、悪くはなかったと思いますが。
予告編を確かめに行くような映画もイヤですが、それをさらに特化させた予習必須の映画もイヤです。
そして、この映画は何度も観たら分かるのかというと、そうでもない。
ぼくが言いたいことはみなさんがおっしゃってくれているので、
徳重聡のバカ話しかできませんでしたすみませんすみませんすみません。
TBありがとうごさいました。
ぼくもさせていただきます。
そうですよね。
特集チラシを必死で読んでも、結局後半にはわからなくなってきたし・・・
グリコ・森永事件の真相・・・とか考えるだけの面白さでした。
>Sizuku様
俺も徳重聡さんは好きにはなれないタイプです。
ポスト裕次郎というのも雰囲気だけで選ばれたみたいだしなぁ。
その「ボブの男」って面白すぎです(笑)
映画を真面目に作ってるなぁと感じたり、見えてこないテーマを想像するといい作品だと感じたりして、1点評価はやめようと思ったのですが・・・
「やっぱり1点だ!」と決断を下す原因となったのは美穂嬢の演技でした。。。。
前に別の本で原作を読んでから行って失敗したので今回は…と思ったのですが、それが仇になりました。原作を読んでいかなければいけない映画はちょっとなー。別物になっていてもいいから、映画だけで完結しておいてほしいっす。原作にこだわりがあるとそうも言っていられませんが(笑)。
私は原作を読んでから、もう一度ビデオで見てみようかなーと思っています。なんてね。
原作を読まなければならない映画なんてダメですよね。
製作する側にもずるさがあると思うのです。
原作に感動できた人ならば観るだろうという目算があるわけですから、酷評されても売れればいいという商魂が見え隠れするわけです。
つまり原作が100万部突破するくらいの小説ならば、誰が映画を作ってもある程度売れるわけですね・・・悲しい現実です。
女性の名前の音にもいえます。
お陰様で10万ヒットです。