目を閉じていたら見ることを忘れてしまいそう・・・
テープレコーダーに興味を持って、何でも録音してしまう・・・自分が10代の頃にやってたことと同じだ。などと、不思議と懐かしさまで感じてしまいましたが、純粋さでは負けている自分に気がつく。ミルコは目が見えないから素晴らしい音響編集ができたんじゃなく、音が与えてくれる直観力や想像力を信じていたからだろうな・・・
実話を元にしたドラマ。実際に『輝ける青春』などの映画でサウンドデザイナーとして活躍するミルコ・メンカッチの少年時代を描いています。不慮の事故で視力を失ったトスカーナに住む10歳の少年ミルコ(ルカ・カプリオッティ)がジェノヴァの全寮制盲学校に寄宿することになった。わずかながら視力が残されていたせいもあって、学校には馴染めず、ある日古いテープレコーダーを見つけたことから録音マニアぶりを発揮。管理人の娘フランチェスカも手伝って音だけのドラマを作り始めた・・・
風の音、指を叩く音、等々繰り返し録音し、テープカッティングまでやってのける。点字の定規なんかを使って作業する光景なんて微笑ましくもあり、ここにも古いしきたりに反発する気持ち表れていた。もともとミルコは映画が好きな少年であり、生まれながらにして目の見えない同級生にも映画の魅力を教えてあげるほどなのです。事故の前には『続・荒野の用心棒』を観ているし、同級生たちとはコメディ映画を楽しんでいた。35歳で学校に入学した金庫破り・・・タイトルが思い出せないけど、面白そう~
1975年までは盲人は一般の学校に入れなかったという社会的背景もあって、クライマックスの音の舞台劇よりもデモ隊を学校前に集めたシーンに力が入ってたようにも思えます。感動を与えてくれるのはミルコではなくジュリオ神父だった!というサプライズ(と感じた)があったのです(その前のおばちゃんの助言もよかったのだ)。もちろん一番泣けたのは故郷に帰ってからでしたけど・・・
★★★★・
テープレコーダーに興味を持って、何でも録音してしまう・・・自分が10代の頃にやってたことと同じだ。などと、不思議と懐かしさまで感じてしまいましたが、純粋さでは負けている自分に気がつく。ミルコは目が見えないから素晴らしい音響編集ができたんじゃなく、音が与えてくれる直観力や想像力を信じていたからだろうな・・・
実話を元にしたドラマ。実際に『輝ける青春』などの映画でサウンドデザイナーとして活躍するミルコ・メンカッチの少年時代を描いています。不慮の事故で視力を失ったトスカーナに住む10歳の少年ミルコ(ルカ・カプリオッティ)がジェノヴァの全寮制盲学校に寄宿することになった。わずかながら視力が残されていたせいもあって、学校には馴染めず、ある日古いテープレコーダーを見つけたことから録音マニアぶりを発揮。管理人の娘フランチェスカも手伝って音だけのドラマを作り始めた・・・
風の音、指を叩く音、等々繰り返し録音し、テープカッティングまでやってのける。点字の定規なんかを使って作業する光景なんて微笑ましくもあり、ここにも古いしきたりに反発する気持ち表れていた。もともとミルコは映画が好きな少年であり、生まれながらにして目の見えない同級生にも映画の魅力を教えてあげるほどなのです。事故の前には『続・荒野の用心棒』を観ているし、同級生たちとはコメディ映画を楽しんでいた。35歳で学校に入学した金庫破り・・・タイトルが思い出せないけど、面白そう~
1975年までは盲人は一般の学校に入れなかったという社会的背景もあって、クライマックスの音の舞台劇よりもデモ隊を学校前に集めたシーンに力が入ってたようにも思えます。感動を与えてくれるのはミルコではなくジュリオ神父だった!というサプライズ(と感じた)があったのです(その前のおばちゃんの助言もよかったのだ)。もちろん一番泣けたのは故郷に帰ってからでしたけど・・・
★★★★・
音でドラマを演じるのだからすごいことですよね。子供って無限の可能性を秘めている。やっぱりいいわぁ~
仲間たちとの音集めは、微笑ましいし、子供の感性の鋭さに感心しましたよ。
ラストもよかったです。くじけないミルコに励まされたなあ。
そういや『RAY』でもそうだったけど、子供のころは見えていたんですよね。才能を開花させたのは幼き頃の映像があったからこそなのかもしれませんが、心の奥底ではそうしたもどかしさの葛藤があったんでしょうね。
俺だったら耐えられない・・・消えゆく記憶。
誰しもが師や友人に恵まれるわけじゃないだろうし・・ああ、なんという後ろ向きな俺・・・
個性を伸ばせる教育は素晴らしい。
そんな牧師先生に出会えてラッキーでした。
触覚・聴覚・視覚・味覚・嗅覚の中で、一番惑わされやすいのが、視覚かもしれません。
視覚を失う影響は、はかり知れません。
しかし、視覚を失ったことで、他の感覚が鋭くなり、才能が覚醒し、新しい世界感を得た気がします。
色を表現するシーンが素敵でした。青は・・赤は・・茶色は・・もっと聞きたかったです。
音も素敵でした。
【ひかり】とは何なのか?
師や友人との出会い・勇気・探求心なのかな~と思いました。
この作品でも、デモの力は偉大でしたね。
実話ベースの物語はまったくのフィクションとは違いますよね。リアルさがなくても、どうしてもリアルに感じてしまいます。
『RAY』なんかでも感じましたけど、ひとつの感覚がなくなっても他の感覚が優れてくることってありますよね。
友達にしても声だけで心が伝わってくるのでしょうけど、ラストの友達の声が最初のシーンと全く変わらないところにうれしくなってきました。
「何かを失ったかわりに新たに得るもの」ってあるんですよね。昨日聞いてたラジオでも陸上の高野さんが同じような事を言ってたの思い出しました。
ミルコの音の世界もそうだけど、友達との出会いや人々の優しさだって同じかもしれないと感じました。
いやぁ~映画館側の企画ですね。
さすがに続けて観ると、共通点もみつかったり興味深いものがありました。