2008年の年末のケーブルテレビはいつになく赤穂浪士関連の映画・ドラマが多かった。
地上波では『忠臣蔵 音無しの剣』(2008、テレビ朝日)
時代劇チャンネル、wowowでは
『決闘高田の馬場』(1937、日活)
『赤垣源蔵』(1938、日活)
『初祝二刀流「高田の馬場前後」改題』(1944、大映)
『元禄水滸伝』(1952、日本)
『赤穂義士』(1954、大映)
『琴の爪』(1957、日本)
『忠臣蔵 暁の陣太鼓』(1958、松竹)
『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』(1959、東映)
『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』(1962、東映)
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(1994、松竹)
あとはドラマも2本。
12月になるとテレビ放映されるのは毎年恒例となってはいますが、ここまで多いと観るほうも辛いのですが、なんだかんだと言って、結局映画は全部観て、ドラマも大晦日に12時間連続というやつを・・・暇なので全編見てしまった。
さすがにアイドルや人気タレントを起用して大晦日に6時間スペシャル!などと銘打って放映するインチキくさい作品はここ数年なりをひそめておりますが、普段は目立たない赤穂義士に焦点を当てたり、架空の人物によってまったく別の視点で描くといった亜流の作品のほうが作られているのかと思います。もしかすると『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で伊右衛門(佐藤浩市)という東海道四谷怪談の主人公を赤穂の侍に設定してミックスするという大胆なことを深作欣二監督がやってしまったものだから、それ以降映画が作られてないのでしょうか?それがテレビドラマで作れるような傾向にあるようです。
最近のドラマでは『瑤泉院の陰謀』だとか、『徳川綱吉 イヌと呼ばれた男』とか、寺坂吉右衛門に焦点を当てた『最後の忠臣蔵』などと面白いものが多い。 今回も『忠臣蔵 音無しの剣』で結城慶之助(田村正和)という剣豪を登場させ、赤穂浪士が全然目立たなくなってしまったのはしょうがないにしても、成田屋清兵衛(中村雅俊)という人物が武器や鎧を提供してくれたおかげで「天野屋利兵衛は男でござる」が無くなってしまいました(笑)。だけど、「1回見たらもういいや」と感ずるドラマが多いですね・・・個人的には吉本新喜劇の忠臣蔵をもう一回見たい!!
映画を何本か見てわかったことは、戦前の忠臣蔵は高田の馬場の武勇伝も絡めた堀部安兵衛を中心に添えた映画が多く、壮大な討ち入り劇というより“豪華なチャンバラ劇”といった印象を受ける。そして戦中の作品は国策映画の一環として復讐ということにスポットを当てていて、“討ち入りに参加しないのは恥だ”と訴えているようです。現在多くある大石内蔵助を中心としたまとまった作品になってくるのが戦後ということでしょうか。
特集番組などでは、「今でも人気があるのは“忠誠心”や“武士道”の美しさのおかげだ」などと説明していましたが、そんなことはこの現代の世相に似つかわしくない!企業の首切り・リストラなどを考えても、会社に忠誠を尽くすなんてことが馬鹿らしくなってくるんですから・・・解説者はわかっちゃいねーよ(笑)。お上の不平等な採決とか、庶民の盛り上がりだとか、派遣労働者の不当解雇に喩えるほうがよっぽど面白い。“お家断絶=職を失う”ってことにもなるんだから、時代に即した解説をしてもらいたいものです。
で、上記に挙げた作品の中で一番印象に残るのが『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』。大石内蔵助が27年後のドラマ『大忠臣蔵』でも演じている松本幸四郎。役者の面白さよりも、討ち入りのシーンの音楽がゴジラのテーマ曲とそっくりだったことが印象的だったんです。さすがは伊福部昭さん。吉良邸に討ち入るのはゴジラみたいなものだったのか・・・
なぜ忠臣蔵の記事を?とお思いでしょうけど、『47 RONIN』というハリウッド映画が製作されることを受けてのこと。キアヌ・リーヴスが主演だということですが、堀部安兵衛あたりを演ずることになるのかな?どうせならオールスターキャストって感じで、製作費470億!!!くらいのモノを作ってもらいたい・・・
地上波では『忠臣蔵 音無しの剣』(2008、テレビ朝日)
時代劇チャンネル、wowowでは
『決闘高田の馬場』(1937、日活)
『赤垣源蔵』(1938、日活)
『初祝二刀流「高田の馬場前後」改題』(1944、大映)
『元禄水滸伝』(1952、日本)
『赤穂義士』(1954、大映)
『琴の爪』(1957、日本)
『忠臣蔵 暁の陣太鼓』(1958、松竹)
『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』(1959、東映)
『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』(1962、東映)
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(1994、松竹)
あとはドラマも2本。
12月になるとテレビ放映されるのは毎年恒例となってはいますが、ここまで多いと観るほうも辛いのですが、なんだかんだと言って、結局映画は全部観て、ドラマも大晦日に12時間連続というやつを・・・暇なので全編見てしまった。
さすがにアイドルや人気タレントを起用して大晦日に6時間スペシャル!などと銘打って放映するインチキくさい作品はここ数年なりをひそめておりますが、普段は目立たない赤穂義士に焦点を当てたり、架空の人物によってまったく別の視点で描くといった亜流の作品のほうが作られているのかと思います。もしかすると『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で伊右衛門(佐藤浩市)という東海道四谷怪談の主人公を赤穂の侍に設定してミックスするという大胆なことを深作欣二監督がやってしまったものだから、それ以降映画が作られてないのでしょうか?それがテレビドラマで作れるような傾向にあるようです。
最近のドラマでは『瑤泉院の陰謀』だとか、『徳川綱吉 イヌと呼ばれた男』とか、寺坂吉右衛門に焦点を当てた『最後の忠臣蔵』などと面白いものが多い。 今回も『忠臣蔵 音無しの剣』で結城慶之助(田村正和)という剣豪を登場させ、赤穂浪士が全然目立たなくなってしまったのはしょうがないにしても、成田屋清兵衛(中村雅俊)という人物が武器や鎧を提供してくれたおかげで「天野屋利兵衛は男でござる」が無くなってしまいました(笑)。だけど、「1回見たらもういいや」と感ずるドラマが多いですね・・・個人的には吉本新喜劇の忠臣蔵をもう一回見たい!!
映画を何本か見てわかったことは、戦前の忠臣蔵は高田の馬場の武勇伝も絡めた堀部安兵衛を中心に添えた映画が多く、壮大な討ち入り劇というより“豪華なチャンバラ劇”といった印象を受ける。そして戦中の作品は国策映画の一環として復讐ということにスポットを当てていて、“討ち入りに参加しないのは恥だ”と訴えているようです。現在多くある大石内蔵助を中心としたまとまった作品になってくるのが戦後ということでしょうか。
特集番組などでは、「今でも人気があるのは“忠誠心”や“武士道”の美しさのおかげだ」などと説明していましたが、そんなことはこの現代の世相に似つかわしくない!企業の首切り・リストラなどを考えても、会社に忠誠を尽くすなんてことが馬鹿らしくなってくるんですから・・・解説者はわかっちゃいねーよ(笑)。お上の不平等な採決とか、庶民の盛り上がりだとか、派遣労働者の不当解雇に喩えるほうがよっぽど面白い。“お家断絶=職を失う”ってことにもなるんだから、時代に即した解説をしてもらいたいものです。
で、上記に挙げた作品の中で一番印象に残るのが『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』。大石内蔵助が27年後のドラマ『大忠臣蔵』でも演じている松本幸四郎。役者の面白さよりも、討ち入りのシーンの音楽がゴジラのテーマ曲とそっくりだったことが印象的だったんです。さすがは伊福部昭さん。吉良邸に討ち入るのはゴジラみたいなものだったのか・・・
なぜ忠臣蔵の記事を?とお思いでしょうけど、『47 RONIN』というハリウッド映画が製作されることを受けてのこと。キアヌ・リーヴスが主演だということですが、堀部安兵衛あたりを演ずることになるのかな?どうせならオールスターキャストって感じで、製作費470億!!!くらいのモノを作ってもらいたい・・・
今年もよろしくお願いいたします。
47 RONIN・・・・
どこかで記事を読んだか見たかなんですが、
戦闘シーン(討ち入りだとおもいます)
は、グラディエイターのようだとか・・・(笑)
根本的な仇討の意味がわかってないんじゃないかとおもいます(苦笑)
わかっていても・・・見ちゃいますね~
昨日ミラーズ観た~めさ、こわかったよん~~
『47RONIN』なんて安易なタイトルのつけ方からすると、普通の復讐モノに人数が増えただけのような映画になるんじゃないかと心配です。
たしかに『グラディエーター』もどきだったら人数が多いほうが迫力あるからなぁ・・・ふむふむ。
>シネマ大好き娘様
おお、『ミラーズ』
観たいとは思ってるんだけど、なぜか時間がずっと合わない。どうなるんだろ、俺。
『忠臣蔵』は面白いですよ。