買い物の腕前もプロだ!
引退したスナイパーが山奥でひっそり暮らしているところへ、突如重要任務を要請される・・・なんてのは『山猫は眠らない』のパターンかと思っていましたけど、スワガー(マーク・ウォールバーグ)はいきなりハメられちゃうんです。山猫の場合は政府・CIAの命令の言いなりになっている印象がありましたけど、映画の展開としては断然シューターのほうが面白い!こうしたアクション映画には主人公のピンチの連続なんてのが必要不可欠かと思います。
こうした伝統的な米アクション映画に登場する“敵”は、米ソ冷戦時代の始まりから一貫して米国外に求めていたように思われます。冷戦終結、9.11テロを経て、国内(テロリスト以外)の敵が徐々に増えてきているような気がします。今回の敵は政府やCIA、それにアメリカそのものといった雰囲気。しかも黒幕の上院議員のネオコンぶりを見ていると、いかにアメリカの政治経済が腐敗しているのかもわかり、腹立たしくもなってきます。
「民主主義の敵だ!」などとネオコンは言う。最近の政治家や権力者たちはなにかと「民主主義」という言葉を用い、都合の悪い者を排除しようとしている。人を「勝ち組、負け組」という短絡的な言葉で二極化しようとする態度もしかり、最近の世相をも反映しているかのような台詞も多い作品でした。しかし、ハリウッドライクな勧善懲悪的な流れをみると、社会派映画とはなっていないことに不満も残ります。
マーク・ウォールバーグのアクションぶりを見ていると、マット・デイモンと被って見えてしょうがなかったのですが、個人的には甲乙つけがたいところ。ストーリー的にはシューターのほうが面白いと思います。ダニー・グローヴァーはそれほど悪人にも見えないところに意外性があってよかったし、マイケル・ペーニャはそのまま“いい人”を演じていたようで良かった。
★★★★・
引退したスナイパーが山奥でひっそり暮らしているところへ、突如重要任務を要請される・・・なんてのは『山猫は眠らない』のパターンかと思っていましたけど、スワガー(マーク・ウォールバーグ)はいきなりハメられちゃうんです。山猫の場合は政府・CIAの命令の言いなりになっている印象がありましたけど、映画の展開としては断然シューターのほうが面白い!こうしたアクション映画には主人公のピンチの連続なんてのが必要不可欠かと思います。
こうした伝統的な米アクション映画に登場する“敵”は、米ソ冷戦時代の始まりから一貫して米国外に求めていたように思われます。冷戦終結、9.11テロを経て、国内(テロリスト以外)の敵が徐々に増えてきているような気がします。今回の敵は政府やCIA、それにアメリカそのものといった雰囲気。しかも黒幕の上院議員のネオコンぶりを見ていると、いかにアメリカの政治経済が腐敗しているのかもわかり、腹立たしくもなってきます。
「民主主義の敵だ!」などとネオコンは言う。最近の政治家や権力者たちはなにかと「民主主義」という言葉を用い、都合の悪い者を排除しようとしている。人を「勝ち組、負け組」という短絡的な言葉で二極化しようとする態度もしかり、最近の世相をも反映しているかのような台詞も多い作品でした。しかし、ハリウッドライクな勧善懲悪的な流れをみると、社会派映画とはなっていないことに不満も残ります。
マーク・ウォールバーグのアクションぶりを見ていると、マット・デイモンと被って見えてしょうがなかったのですが、個人的には甲乙つけがたいところ。ストーリー的にはシューターのほうが面白いと思います。ダニー・グローヴァーはそれほど悪人にも見えないところに意外性があってよかったし、マイケル・ペーニャはそのまま“いい人”を演じていたようで良かった。
★★★★・
またちょくちょく拝見させていただきます。
結局はドンパチが異様に印象に残りました。
マーク・ウォルバーグとマット・デイモンは似たタイプ(○リラ顔)ですよね。
ちょっと前の『ディパーテッド』でのマークの印象が良かったので、今回もなかなかいいな~と思いました。
ハリウッド男優ってアクション映画でやっていくしかないのかしら?
『ミニミニ大作戦』のマークも好きでしたけどね。
硬派な匂いがあったのに,
爆発で飛んでしまいました。。
社会派アクション映画にしてほしかった。。
ドンパチ大好きなので、
この手の派手さは満足ですけど(笑)
スワガーのような知的スナイパー話は好きなのですが、どうにもラストに納得がいかなくって。。。
私も、単なる娯楽にするには勿体無い作品だったように思います。
ホント、シューターなら拍手だったけど。
マークもよくがんばっていましたし、ダニー・グローバーの悪人ぶりもよかった。
でも、話自体がどこかで見たような印象を受けてしまいました。
冒頭から見捨てられて、そのまま世捨て人に。
でも、腕は確かで見込まれている(ように見える)。でも、ハメられる。すると、必ず女性に助けを求める。
突然来られて、言いなりに外科医のまねごとまでするかなぁ・・・。まぁ、以前のつきあいが描かれないからなんとも言えないですけど。
確かにマット・デイモンとかぶりますよね。
あのラストシーンは、私は「狼たちの街」(だったと思う。ニック・ノルティやメラニー・グリフィスがでてたやつ)を思い出しました。違うかな??
やっぱりハリウッド大作は興行収入があってナンボのもんでしょうな。
そうなってくると、社会派映画じゃ売れないことはわかってるんだし、どうしても勧善懲悪のアクションものになってしまう。
俺も今までノーマークだったけど、『ディパーテッド』ではかなり良かった。
ハリウッドのアクションスター・・・やっぱり鍛えることも仕事の一つなんでしょうなぁ。
>AKIRA様
終盤は物足りなかったですねぇ。
雪山のシーンまでが最高に良かったのに・・・
社会派アクションに変更しても、俳優の上手さとか、スナイパーの心理描写さえ凄ければ売れるのにね~
>ゆかりん様
俺は単なるドンパチだとだめなんですけど、こういうストーリーは大好きです。
マット・デイモンとともに、猿顔スターの誕生でしたよね。もっと頑張ってほしい俳優です。
>たいむ様
それでも中盤はかなりの社会派でした。
ずっとそれを押し通すとやっぱり興行成績に響くのでしょうね。
スナイパーといえども数十人の兵士を相手に戦うにはあの戦法しかないのかもしれませんけど、派手なだけだとスカッとするけど、後に残らないですね・・・
>kisen様
考えると似たようなはめられ方するハリウッド映画はいっぱいあるような気がします。特に警察内部の話だったら裏切りはかなり多いような・・
それでも911以前は敵は外国だったりテロリストだったりすることが多かったでしょうか。
素人に外科医の真似事させる映画もいくつかあったような。西部劇以来の伝統なのでしょうかね。
ラストシーンの「狼たちの街」・・・もしかして未見だったりする。ごめんなさい。
「俺達が弱者を排除し支配すれば、世界の平和が保たれる!」なんてこと考えていそうなあの上院議員のワルノリキャラが恐ろしい、、。
世相を反映しているように見えて、“ザ・シューター”の派手なアクション映画で終わってしまったところが、らしいけど惜しい感じです。
そのシューターは、やはりデイモンに似てますね。
弱者(俺も含む)は大変な時代です。
せめてちょっと前の日本のように弱者をいたわる政治であればまだ救われるのに・・・この映画の上院議員のタイプの政治家や財界人が日本でも増えてきてるんでしょうね~
社会派要素をもっと追求してもらいたかったところですが、アクションで魅せないと売れないんでしょうな。
やっぱりデイモン似ですよね・・・一度共演してもらいたいです(笑)
アメリカのアクション映画は「敵」を探してきたんですよねー。
冷戦時代はソ連で決まりでしたが、冷戦後は「敵」を探すのにさまざまなアイデアが・・・。
ネタがつきて内部に「敵」を求めるようになってきたんでしょうか。