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パーフェクト・レボリューション

2017-09-29 22:16:23 | 映画2017
 Eテレの「バリバラ」でもかなり本音トーク、露骨な表現がありますよね。

 健常者と障がい者とがセックスする映画と言えば『ヴァージン・フライト(1998)』『ジョゼと虎と魚たち(2003)』『セッションズ(2012)』などを思い起こされる。いずれの作品においても、最初は障がい者なんだという目で見てしまうが、徐々に普通の健常者と一緒なんだという考えに変化してしまう。この作品では“実話に基づいて・・・”とあるが、かなり脚色されていると思われます。

 脳性麻痺を患い、手足が不自由となって車いす生活を送るクマ(リリー・フランキー)。長男ではあるが、実家を離れて一人暮らししているだけあって、バイタリティ溢れた障がい者でもあるのだ。彼の講演を聞いた風俗嬢のミツ(清野菜名)が共感して、たちまち恋に落ちてしまう。出版した著作はベストセラーだけあって、講演活動も忙しい。そしておしかけ女房的なミツのおかげで前向きな発想へと転換する。

 下ネタが多くて、地上波では絶対に放映されないとも思えますが、観ている途中から平気になってしまいます。どうしてミツは一途にクマに惚れこむのか。実は彼女は人格障害を患っており、幼い頃の境遇が起因しているとも考えられます。ちょっとしたことでキレたり、クマの前で手首を切ったり、TVドキュメンタリーのスタッフに対する受け答えなどハラハラさせられっぱなし。果たして目指していた“レボリューション”は実現するのでしょうか・・・といった展開。

 法事のため、実家へと赴くクマとミツ。そこは田舎という設定なのか、家族、親族が彼らの結婚に猛反対。このやりとりが、全体的にハチャメチャさやファンキーな雰囲気から現実に戻されるほど迫真の演技でした。また、二度も死にそうになるシークエンスには一人にしちゃ危ないんだとか、救急車のために鍵は開けておかなきゃとか、余計な心配までしてしまいました。


★★★・・

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