浮気をするなら大人としろ!
なんだか名言のようなビル・ナイの台詞が印象的です。それにしても、教師と生徒のセックススキャンダルがこれほどまでの大騒動になるとは、さすがイギリスでしたよね。普段、ハリウッド映画ばかり観ていると、ちょっとビックリするかもです。それにしても、そうしたネタに飛びつくタブロイド紙の記者たちも凄いです。イギリスのお国柄の一端を垣間見たような気分・・・
やはり見どころは2人のオスカー女優の競演。特に、定年間近のオールドヴァージンのベテラン教師バーバラを演じたジュディ・デンチは、まるでその人物に乗り移ったかのように鬼気迫る演技。孤独、嫉妬、自尊心、そして強迫と裏切り。ナレーションが彼女自身であったこともあって、観客は否応なくバーバラ視点を強要されるわけですが、たとえ同じ境遇に立たされたとしても猫の死という転換期からはまったく共感できなくなる性格に背筋が凍りつくほどの思いになりました。
(個人的)男性目線からだと、シーバ(ケイト・ブランシェット)の情事の相手である少年にも感情移入してしまいます。中学時代にいた憧れの美人美術教師。受け持たれたこともない先生だったのに、美術室前で呼び止められ、雑用を手伝わされた経験を思い出しました。狭い美術準備室には2人きり。大人の女性の匂いが少年の心をくすぐってきます。ほんの30分ほどの甘いひとときを大人になってからあれこれ妄想してしまう記憶。そんな記憶のせいで少年の心にどっぷりと溶け込んでしまいそうでした。
「浮気をするなら大人としろ!」・・・シーバの年上の夫の声によって、ハッと気が付き、大人視点になった自分がいました。性能力の衰えを認め、妻を満足させられない哀れなコキュでありながらも、ビル・ナイには家族の幸せだけをひたすら求める姿に人生の達人を感じてしまいます。そして、外見からは判断できないブランシェットの孤独。さらにはその孤独性を早々と見抜いていたデンチの眼力。もしかすると少年にも見抜く能力があったのかもしれません。各々の登場人物の心理がこうやって手にとるようにわかるほど、見事なストーリーを組み立てていたのです。
無理矢理とも思える友達作り。相手に自分の理想にそぐわない部分があると、それを許せない性格の主人公。友人であれ、恋人であれ、夫婦であれ、相手の欠点をも理解する寛容さがなければ、自然な関係は生まれない。小品でありながら様々なことを教えてくれる作品でした。そして、終盤に校長がバーバラに過去の事実を責め立てる内容に愕然・・・さらに追い打ちをかけるラストシーンには寒気がするほど。なんだか凄い映画だ・・・
★★★★★
なんだか名言のようなビル・ナイの台詞が印象的です。それにしても、教師と生徒のセックススキャンダルがこれほどまでの大騒動になるとは、さすがイギリスでしたよね。普段、ハリウッド映画ばかり観ていると、ちょっとビックリするかもです。それにしても、そうしたネタに飛びつくタブロイド紙の記者たちも凄いです。イギリスのお国柄の一端を垣間見たような気分・・・
やはり見どころは2人のオスカー女優の競演。特に、定年間近のオールドヴァージンのベテラン教師バーバラを演じたジュディ・デンチは、まるでその人物に乗り移ったかのように鬼気迫る演技。孤独、嫉妬、自尊心、そして強迫と裏切り。ナレーションが彼女自身であったこともあって、観客は否応なくバーバラ視点を強要されるわけですが、たとえ同じ境遇に立たされたとしても猫の死という転換期からはまったく共感できなくなる性格に背筋が凍りつくほどの思いになりました。
(個人的)男性目線からだと、シーバ(ケイト・ブランシェット)の情事の相手である少年にも感情移入してしまいます。中学時代にいた憧れの美人美術教師。受け持たれたこともない先生だったのに、美術室前で呼び止められ、雑用を手伝わされた経験を思い出しました。狭い美術準備室には2人きり。大人の女性の匂いが少年の心をくすぐってきます。ほんの30分ほどの甘いひとときを大人になってからあれこれ妄想してしまう記憶。そんな記憶のせいで少年の心にどっぷりと溶け込んでしまいそうでした。
「浮気をするなら大人としろ!」・・・シーバの年上の夫の声によって、ハッと気が付き、大人視点になった自分がいました。性能力の衰えを認め、妻を満足させられない哀れなコキュでありながらも、ビル・ナイには家族の幸せだけをひたすら求める姿に人生の達人を感じてしまいます。そして、外見からは判断できないブランシェットの孤独。さらにはその孤独性を早々と見抜いていたデンチの眼力。もしかすると少年にも見抜く能力があったのかもしれません。各々の登場人物の心理がこうやって手にとるようにわかるほど、見事なストーリーを組み立てていたのです。
無理矢理とも思える友達作り。相手に自分の理想にそぐわない部分があると、それを許せない性格の主人公。友人であれ、恋人であれ、夫婦であれ、相手の欠点をも理解する寛容さがなければ、自然な関係は生まれない。小品でありながら様々なことを教えてくれる作品でした。そして、終盤に校長がバーバラに過去の事実を責め立てる内容に愕然・・・さらに追い打ちをかけるラストシーンには寒気がするほど。なんだか凄い映画だ・・・
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お手数をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。
サンタさんにお願いできる年齢制限を越えてしまっているので、パソコン貯金を始めたいと思います。
それから、もしも、もしも、もしも、可能なら・・ご検討していただきたいことが、もう一つだけあります。
パケ放題の料金設定のない携帯ユーザーの為に、作品のタイトルと一緒に星も表示していただけると、パケット通信料の大幅に削減され、非常に助かるのですが。。
携帯はよくわかんないのです・・・
一応携帯サイトをHPビルダーで試してみたりしたのですが、上手くいきません・・・これでもホームページの資格を持ってるのに(汗)
パソコンがあればいいのにな~などと思ってみても、現実には難しいもの。こうなったらレンタルDVD店に「パソコン端末を設置してくれ」るように頼みこむしかないのかも!
月末に作品と星の数一覧・・・これはちょっと検討してみます。
私は、ほとんどDVDレンタルでの鑑賞です。
kossy様のコメントを探すのが、大変です。
また、携帯電話の表示文字制限で、人気の作品のTB全てを拝見できず、コメント欄に、たどり着けません。
携帯でインデックスを利用し作品検索する方法とTBの多い人気作品へのコメントを、他作品のコメント記入欄から書き込みする方法が、ありましたら、是非、教えて頂きたいです。
あと、月末に、作品と星の数一覧を掲載して頂けると、嬉しいです。
ちなみに、レンタルDVDのタイミングは、昨年末に、ご覧になった、『敬愛なるベートーベン』が、やっと一週間レンタルとなり、今日、観ました。。
ここの評価点数を参考にしていただき、ほんとにありがとうございます。DVDが出る頃、それをまとめてあればもっといいかな~
最近は、自分が見たことあるかどうかがわからなくって、レンタル店でそのリストを覗きたくてしょうがなくなっています・・・やばい。
いい作品に出会える確率もアップし・TBの楽しみも。
kossy様様のお陰様様です。
m(_ _)m
そのために映画を・・・ってほど都合よくできてないかぁ~
映画にはそういう利点もあるかと思うけど、いい映画に当たらないとダメですよね。
今じゃネットのおかげで色んなストレス発散法もありそうですけど、コンピュータのおかげでますますストレスが溜まることもあるだろうし・・・
穏やかに生きていきたいものですね♪
ストレスの発散が苦手で・・
ストレスの原因がわかっていても、除去できず、対策をたてる、防御しかできない時もあるし・・
間接的に発散しても、原因がそのままだと、一時的な発散で、またぶちあたるし・・
たまたま、精神に異常をきす前に、現実逃避する前に、犯罪を犯す前に、体が壊れましたが・・
要は、自分にも、他人にも何事にも、寛容であれば、ストレスは溜らないハズなんですが・・
未熟者ゆえ、すぐに精神的ユトリがなくなってしまう・・
(ToT)
もし、kossy様のように、ストレスのない方が多ければ、『トンマッコル』のように、穏やか~な、いい国になりますよ。
俺のようにのほほんと生きていたらストレスも感じないのに・・・などと、こんな人間が増えたら大変な世の中になるんでしょうけど・・・
周りにはいるんです。ストレス溜めてそうというか、かなり精神的にまいってる人。
まぁ、映画にはいろんな教訓が入ってるものですよね。映画から吸収できるものは何でもしちゃえ~てな感じで。
教師でも、専業主婦でも、それ以外の人も、皆、閉鎖的空間で、ストレスを溜め込みすぎてはいけませんよ~
怖いことになりますよ~
ストレスは本人が解消すべきですが、本人だけが問題とは限らない。
ストレスの要因は何か?
自分を見つめ、初期段階での対策も必要。
自分を過大評価せず、現状を把握し、同じ悩みを持つ人や、スペシャリストや、友人や、家族に相談したり、よく話し合いましょうね~
デンチやブランシェットは犯罪を犯しましたが、一歩手前の危険ゾーンにいる人はいませんか~
という、警告かなと、思いました。
(^-^)
子育てが大変だった女性ほどそんな気持ちになるものなんですね。障害のある子がいたら、中年どころか老人になってしまうかもしれません・・・
それでも男の側が積極的だったからこそ一線を越えてしまったんだろうし、これも運命だったのかもしれませんね。
教職にある人はなるべく早く結婚するべきなんでしょうね。
育児・家事におわれ(障害のある子ならなおさら・介護も含む)、称賛されず、趣味の時間ももてず、経済力もなく、きがつけば中年。
美も衰えはじめ、女は焦る。
家庭という閉鎖的空間でのストレス。
働き始め、解放観もあり、少年達の輝く美しさやエネルギーは魅力的、ちやほやされ、背徳観もあり、盛り上がり、羽目をはずす。
生活がかかっているわけでもないし、学校は、家庭からの解放区。
けれど、学校は、解放区ではない。
教職も、知性・品格を必要とされる。
閉鎖的空間。
デンチはソノ象徴。
デンチが男性なら、求めるのは親友ではないのでは?と思う。。
女性特有の異常心理でしたか~。たしかにストレスから来るものは男には少ないかもしれないけど、男だったらすぐに殺人事件に発展してしまうのかな・・・
共感できる部分がないのに何故だかのめり込んでしまう映画。むしろ共感したり同情できるのは男性キャラのほうですよね?俺が高得点になったのも、この少年と寝取られた夫の存在かもしれません。
サスペンスとしては『ミザリー』には及ばないのかもしれないけど、安易に殺人に発展しなかったところが現実的だったせいもあるかなぁ。
>くろねこ様
息子さんがいらっしゃると・・・さすがに(笑)
男を中心に見てしまうと、結構共感できる部分があるのですが、主演は女優2人ですからね・・・
異常心理を扱ったものにしては主人公が教師という職業だから、普通のサスペンスとは違ってましたよね。独身を貫いた女性教師って多いような気もするのですが、実際にはどうなんでしょうね・・・
当然です。いやしちゃいけませんね(笑)
彼女の大変さは想像できるけど息子がいるせいか
共感できませんでした(笑)
このネタでもっと脅し要求してくるのか~!と
思ってましたがバーバラは意外と理性的で
純真に感じてしまいました。余生を一人で過すってことは寂しいことだと身につまされました
『女特有』の欲求不満・ストレスによる異常心理を、見事に表現!
デンチ!ブランシェット!ブラボー!\(^O^)/
でも私は、2人供、愛されるキャラではないことが、残念でした。
女盛りの『専業主婦・教師』・障害のある子供の育児ストレス・夫の加齡により夜の夫婦生活の欲求不満。
オールドミス『教師』の孤独・老後の不安。
『女』の切実な悩み。
憐れみ・同情・共感できそうですが・・
醜悪すぎて、嫌悪感すら覚えました。
(-_-;
問題解決の糸口の提示なし・社会的処罰は二年服役と自主退職のみで野放。
サスペンスとして、更なる悲劇の予感・恐怖の継続が意図なら大成功デスガ・・(ToT)
女同士の友情・・・この映画では仕組まれた友情というか、本来ならば一方的な友情に対してブランシェットが避けてしまいそうな・・・
少年の気持ち・・・プラトニックな部分はあったと思いますけど、途中から愛情よりも性欲が上回っていたような。
相手は人妻、しかも教師。それを忘れてしまっていたかのような少年でしたから、理性よりも性欲が勝ってしまったのでしょう。
やっぱり大人の理性!必要ですよね・・・
あー、男性視点からのご意見は新鮮です。
女同士の友情ってこじれると直らないですから、女子としてはとてもやっかい。
私は男になりたい!といつも思ってましたです;笑
どちらかというと、少年のほうがプラトニックな部分があるのかな?と思って見ていたので、彼の軽口はちょっと意外で。大人であるシーバの方が遊びって割り切れるのが普通だよな、と思いつつ…。
一生懸命に一線を引こうとしていた彼女なのに、少年の一途さに負けたか?んー、少年の気持ちがイマイチよくわかりません…やっぱり、大人と不倫派だな、私。あわわ、暴言。爆
子供の発表会さえなければ、こんなに凄い展開にはならなかった。いくら真の友であっても、やっぱり発表会を選ぶはずなのに・・・
このターニングポイントのシーンは本当に役者魂の激突でしたよね。俺も徐々に恐ろしくなってきましたよぉ。
「浮気をするなら、大人としろ」
本当、ここでは笑ってしまいましたね。
この作品、とても面白かったですね。
猫の死からの急展開、この叩みかけが凄く恐ろしかったです。
初め共感が出来るだけにそこがまた、痛々しくて。
ウマイ作りでした。
えっと・・・
医学的には別に問題ないんでしょうけど、台詞として「妻を満足させられない」とはっきり言ってましたから、当らずとも遠からずでしょう。
それと「浮気をするなら」という言葉が出るくらいなんだから、やっぱり交渉はなかったのでしょう・・・どのくらいの期間かはわかりませんが・・・
つまんないことで申し訳ないのですが、そんなにはっきり性的不能だと言及してましたでしょうか?
私はそうでもないと思っているのですが・・・。
子供の障害はさておき、まだしっかり働ける年齢みたいですし、そう卑下してるわけでもないだろう、と思っていたのですが・・・。
的外れだったらごめんなさい。
どうしても男視点の感想になってしまいました。
本来ならばあまり論じられない部分へと、ついつい変貌を遂げた文章へ・・・
でも、なんだか妄想しちゃうんですよね。女教師と少年の物語って・・・
>kisen様
俺は結婚してないし、性的不能でもないはず・・・
だからビル・ナイの気持ちにも深くは共感しにくいのですが、ベッド以外なら若い頃に戻って音楽やダンスを一緒に楽しむことができる。
彼なりの精一杯の愛情表現だったのではないでしょうか。
2番目の子供がダウン症。
これはどうしても次に生まれる子供のことを考えると没交渉となってしまいがち。そんなこともあって、彼は臆病になっていたのでしょう・・・と想像できるかと思います。
「浮気をするなら・・・」というのはかなりネガティブな発想ですけど、この台詞は俺にとって重要なポイントでした!
性的には満足させられないことが彼を卑屈にさせるけど、せめて家族のしあわせだけは・・・ビル・ナイの気持ちが伝わってきました。
あと、良かったのは、ジュディ・デンチを疫病神呼ばわりしてたところかな。結構あの家族は感性が高いんですよね。
>ミチ様
ジュディ・デンチの入浴シーン!
ここまでこなす大女優ぶりに感激でした。もしかすると、このシーンがなければ4点にしていたかもしれません(笑)
15歳の少年とのカンケイ。
あの少年になりたい!と思ったのは俺だけ?
すみません・・・
さすがに15歳の少年とのカンケイに溺れちゃいけないよ~とは思いましたが、妻や母以外に「女」であることを確かめたくなる気持ちは分かるような気もしました。
ジュディ・デンチはよく入浴シーンを承知しましたね~。
あのシーンがあるからこそ「誰にも触れられたことのない」孤独が一層際立っていました。
この映画、予告もよくできていましたし、なんといっても名女優二人の主演ということで、なにがあっても見たい映画でした。
教師としての尊敬を得ながらも、孤独の影を伴うジュディ・デンチ。そして、ちょっと軽い感じでふわふわしてて、生徒と何かあっても「さもありなん」と思わせる雰囲気を漂わせていたケイト・ブランシェット。
二人とも、すごく上手だったと思うのです。それだけに、もっと深層心理に迫ったような話にもできたはずが、後半一気にデンチの偏執狂ぶりが強調され、ただの「よくある異常者の話」に成り下がっていたように思います。
デンチがあんな偏執狂である必要はなかったと、私は思いますね。女性同士なんだから、もっと違う話にできたはず。あれじゃ、ただの「怖い人」です。
少し前のロビン・ウイリアムズの写真屋さんみたいな。
あ・・・少年の微妙な心理はkossyさんのおっしゃる通りかもしれませんね。私にはわかりませんが。
なんか、とっても残念です。期待が大きかっただけに・・・。人物像が類型的すぎたのかもしれません。
あとね、個人的にはビル・ナイは大好きなのですが、今回は存在感薄かったように思います。
「どうして”私は孤独なの。助けて”と私に助けを求めなかった」とケイトに言ったときは失笑しました。
夫に言って解決できると思うなら、最初からそうしてます。「俺なら助けてやれる」というその根拠のない自信はどこからくるのでしょう。
まぁ、自信というより「一緒に努力するのに」ってことかもしれませんが・・・。
それにしても、そうしてくれると思えるのなら、妻は相談しますって。
なんか、妙なところで「やっぱり妻のことを一番わかってないのは夫なんだな」と感心してしまった私です(笑)。
ほんとはここで「なんて理解のあるご主人なんだ」と感動するべきところなんでしょうに、ヒネててすみません。
マイコハンを見ましたがマイコハンどした。