Kの文字が怪しいだって?それについてはコッシーに聞け。K・O・S・S・Yだ!
実際にあった連続殺人事件を元にしている。などと言われただけでゾッとしてくる。冒頭での若く美しき人妻と青年のドライブシーンが60年代の雰囲気を醸し出し、映像のこだわりを見せつけてくれる。この演出のおかげで観客をも一気に恐怖感で包んでくれるのです。物語の後半になって徐々にわかってくるのですが、人妻ダーリーンが銃撃される瞬間の怯えた表情が印象に残ります。
容疑者が浮かんできても決定打を欠き、捜査はまた振り出しに戻る。他の状況証拠では観客でさえも確信できるほどなのに、筆跡鑑定で否定されてしまうのです。そして、新聞社にも挑発的な暗号文を送りつけ、用意周到さと精神異常性をも感じさせる行動。現在に至るまで真相が解明されない捜査陣の苦悩はポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』をも連想させます。そして、後半になって新聞社の風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)の活躍ぶりは『大統領の陰謀』を想起させる。
同じカリフォルニア州内であっても、所轄のなわばり意識が連携プレーを邪魔してしまう。また、当時はファックスがない警察署もあったりして、現代のような便利な通信網は確立していない。こうして解決できないもどかしさが観客席にまで伝わってくるのです。しかし、その苛立ちを和らげてくれたのがトースキー刑事(マーク・ラファロ)だ。ソフトな喋り方と的確な指示。「マックィーンの刑事ドラマのモデル」になったと言ってましたけど、なぜだか『刑事コロンボ』を思い出してしまいました。
157分という長さがあるため、ちょっとだれてきましたけど、サスペンス映画としてはグレイスミスが映写技師の家を訪ねるところが最も緊張感あふれるところ。感覚の鋭い彼の凍りつく瞬間。真犯人と対峙したときに目の奥を見てみたいなどと悠長なことは言ってられないのに、好奇心や怖いもの見たさ、それに推理の正しさを確認したいという自己満足。なんとなく共感できるのです。結末はどうあっても余韻を残してくれるし、エンドクレジットには各地の警察や関係者の名前がずらりと並んでいたことにも、熱い製作意欲が感じられました・・・
★★★★・
実際にあった連続殺人事件を元にしている。などと言われただけでゾッとしてくる。冒頭での若く美しき人妻と青年のドライブシーンが60年代の雰囲気を醸し出し、映像のこだわりを見せつけてくれる。この演出のおかげで観客をも一気に恐怖感で包んでくれるのです。物語の後半になって徐々にわかってくるのですが、人妻ダーリーンが銃撃される瞬間の怯えた表情が印象に残ります。
容疑者が浮かんできても決定打を欠き、捜査はまた振り出しに戻る。他の状況証拠では観客でさえも確信できるほどなのに、筆跡鑑定で否定されてしまうのです。そして、新聞社にも挑発的な暗号文を送りつけ、用意周到さと精神異常性をも感じさせる行動。現在に至るまで真相が解明されない捜査陣の苦悩はポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』をも連想させます。そして、後半になって新聞社の風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)の活躍ぶりは『大統領の陰謀』を想起させる。
同じカリフォルニア州内であっても、所轄のなわばり意識が連携プレーを邪魔してしまう。また、当時はファックスがない警察署もあったりして、現代のような便利な通信網は確立していない。こうして解決できないもどかしさが観客席にまで伝わってくるのです。しかし、その苛立ちを和らげてくれたのがトースキー刑事(マーク・ラファロ)だ。ソフトな喋り方と的確な指示。「マックィーンの刑事ドラマのモデル」になったと言ってましたけど、なぜだか『刑事コロンボ』を思い出してしまいました。
157分という長さがあるため、ちょっとだれてきましたけど、サスペンス映画としてはグレイスミスが映写技師の家を訪ねるところが最も緊張感あふれるところ。感覚の鋭い彼の凍りつく瞬間。真犯人と対峙したときに目の奥を見てみたいなどと悠長なことは言ってられないのに、好奇心や怖いもの見たさ、それに推理の正しさを確認したいという自己満足。なんとなく共感できるのです。結末はどうあっても余韻を残してくれるし、エンドクレジットには各地の警察や関係者の名前がずらりと並んでいたことにも、熱い製作意欲が感じられました・・・
★★★★・
長いのもあって途中ダレてしまいました・・(^^;)
でも確かに、グレイスミスが映写技師を訪れる場面は、
ドキドキでした~
この度ブログをお引っ越ししました。
今後もよろしくお願いします。
そうそう、恐いもの見たさの自己満足ですね。
映写技師の家はマジ恐かった~。
ヒッチコック劇場風な恐さがツボでした。
最後まで引っ張って舞の海ばりの肩透かしされて、まんまと引っかかってしまいましたわ(´▽`*)アハハ
「コロンボ」、私も思いました。
やはりあのボサボサ頭とコートのせいでしょうかねぇ。
俳優陣の自然な演技が素晴らしかったです。
それにしても、『ファーゴ』の気のいい旦那サマが快楽殺人・・・。
イメージ、噛み合わなすぎですよね!(役柄ですが)
あの映写技師の家は怖かったですよね~
単なる好奇心のおかげで命を落とすこともあるってのに!
でも、生きがいなんてそんなものかもしれませんね。犯人の深層心理を知りたくなる気持ち。俺には出来ないですけどね・・・
>たいむ様
ヒッチコックの雰囲気がありましたね。
映画の上映日がピタリときたり、「地下室がある」「ポスターの字は俺が書いたんだ!」とか、ドキリとするところも満載。
怖いもの見たさといっても、殺されることだってあるんだから・・・女性だけ死んだという点に安心したのかしらん。
>よゆぽん様
最後に肩すかしを食わせるところなんざ、単なるサスペンスではなかったですね。
かなり濃い容疑者でも決定打がないとか、初動がまずかったとか、連係プレーがうまくいかないとか・・・
それよりもこうした犯罪が多発するアメリカの闇の部分が浮き彫りにされてましたよね。
>アガサ様
アガサ名探偵の推理では・・・犯人はリー?
俳優陣ではやっぱりマーク・ラファロかなぁ。
捜査から降ろされても、やっぱり犯人を突き止めたい。電話で応援する声がよかったぁ~
コッシーさん、L・Lでなく、S・Sだったのは惜しい(←?)
いや~、ずっと集中しすぎてぐったり疲れました。
あのトースキー刑事の人間くささのおかげで評価が上がっちゃいました。
どこがいいとか悪いとか色んな意見がありますけど、全体的によかったとしか言えないです・・・
確かに長かったですね・・・。でも、後半になってから俄然入れ込んでいたので、終わったときは「あれ?これで終わり?え?」と思ってしまいました。
あれだけ状況証拠が揃っているのに、指紋(DNAだったかな?)が違うのはなんででしょうね。
しかし、確かに謎めいてて魅力的な犯人ですが、大の男が何人も人生を狂わされる、というのはどうなんでしょう・・・。このへんがよくわからなかったです。
奥さんに去られても、まだわからない・・・。(わかっててもやめられない??)事件は悪質だけれど、所詮は犯罪者。人生ぼろぼろになるまでのめり込むっていうのが、どうも・・・。
しかし、この犯人、素人目には幼稚なところもあるような気がするのに、わからないものなんですねぇ。
遅遅に観てきました。
マーク・ラファロ=コロンボというのは、私も臭いプンプン感じておりました。
な~んか、くたびれた冴えない感があって・・・
あと、
後に肺をやられて酸素吸入などしてしまう(説明臭い画面がチラリとあったような)記者ポール役は、ロバート・ダウニーJrでよかったですが、強いて言うなら無難~でした。
自分的には、今をときめくジョニー・Dでも、こういう役は、表現的に味が出て面白くないかな~等と考えてみていました。(ギフトのキアヌ←あれは今いち・・じゃないし、今更脇には廻らないか・・・)
以上の2人の役回りは、主演のオタク本能に駆られるパズラー(笑)、ロバート・グレイスミスと琴線を張り、浮き立たせていく貴重な役まわり。
表現的には、役者さんには、かなり美味しいところだったのでは、と思いますが。
一番この映画の要約になっていたのは、
ジェイク・G演じるロバートが、妻メラニーと言い合うシーンでは?
「何でアナタがしなくちゃいけないのよ!」
「ぼくしかいないんだよ!」
(笑)
ばらばらのパズルを完成させずに皆放り出していく。
こんな事が、パズラーに許せるはずがあるでしょうか!拾って、拾って、組み立てて・・・あぁ僕はパズルを解いてるんだ~!
「パズラーには、これはご飯と同じなんだよ!ほうっておけるかよ!」・・・という、本能の叫びが聞こえたような・・・そして、妻はあきれ果てましたとさ。
やっぱり・・・
残酷な事件を扱い、地下室でのロバートの、手に汗握る緊張のシーン(怖)もありながら、なぜか、ここら辺のノリで終始してしまいました。
管轄などの守備範囲や、大雑把な個人の価値観で切り捨てられたり、放り出された真実が、いかに解決の邪魔となっていくのか・・・
一般人が、事件を・・・と騒ぐその様子に、
アメリカっぽいといえばそうですが、
高治安を誇る日本警察にも、よその国にも、
未解決、又は雑な操作の為の冤罪が、起きていないか、という教訓的なものも感じたのでした。
まぁ、あくまで、映画(フィクション)なんですが・・・
上映が結構時間長かったから、考える事も多くて、
つい、だらだら、書いちゃいました。
すみません・・・
初めておじゃまします。
何のインフォメーションも持たずに劇場へ足を運んだ
私~
この終末には少々つまらなさを感じましたが
まだ解決されていないこの事件、これから風化されて
しまい、そして犯人はどこかでほくそえんでいるのかなと思うとジワっと恐怖感を覚えてしまいました。。
地下室のシーン、あれは本当にゾクゾクモノ。演出がうまいですね~