『オールドボーイ』の衝撃がかすんでしまうほど重い。そして、帰りのエレベーターの中では思わずわき腹を押さえてしまった・・・
普段なら、DVDがまもなく発売されるので観ないところだったけど、ペ・ドゥナをスクリーンいっぱいに感じたいため観てまいりました。彼女はひとりっきりの革命家。こういう風変わりな役がピタリとはまるのです。しかも彼女のヌードもあるので、見逃すわけにはいきませんよね。しかしまぁ、いきなり臓器売買で腎臓を取られちゃいますので、最初から痛い、重い、悲しいと三拍子揃った凄まじい映画でした。
主人公リュウ(シン・ハギュン)は聴覚障害者。腎臓病を患う姉のために移植手術を嘱望するものの自分の腎臓では血液型が合わない。落ちこんでいた彼に追い打ちをかけるように溶接工場から解雇され、闇組織に自分の腎臓を売り金も騙し取られてしまう。皮肉なことに、直後にドナーが見つかり、姉の手術日が決まったのだ。しかし、騙し取られて金はない。そこでヨンミ(ペ・ドゥナ)の助言により金持ちの娘を誘拐することに・・・
この物語では、「皮肉なことに・・・」と思われるシチュエーションに何度も遭遇する。「手術費用を得たと思ったら、皮肉にも・・・」「誘拐した娘を返そうと思ったら、皮肉にも・・・」等々、運命のいたずらに翻弄される本当は優しい主人公が徐々に暴力性を帯びた復讐者へと変貌を遂げていくのです。そして、暴力の連鎖、因果応報といった避けられない命題によって、タイトルが示す「復讐者へ同情」することさえも虚しくも否定され、暴力への嫌悪感だけが残る・・・
全体の構図としては、娘を誘拐された電気会社社長ドンジン(ソン・ガンホ)というもう一方の復讐者をも生み出し、感情線が入り乱れることになるのですが、労働者と資本家、障害者と健常者といった図も対照的に描いています。しかも、設定や小物の伏線に無駄が一切感じられないのです(あるとすれば、下ネタ過ぎるコミカルなシーン)。また、音響効果やカメラアングルに凝っていて、スクリーンの迫力に圧倒されっぱなしでした。
《ネタバレ反転》
ラストには、「ヨンミの仲間のテロリストだ」と思わせる台詞がありましたけど、ぎこちないナイフの持ち方を見ると、とてもテロリストには見えません。多分、ドンジンに不当解雇された労働者たちなのだろうと妄想しています・・・
★★★★★
・復讐者に憐れみを@映画生活
普段なら、DVDがまもなく発売されるので観ないところだったけど、ペ・ドゥナをスクリーンいっぱいに感じたいため観てまいりました。彼女はひとりっきりの革命家。こういう風変わりな役がピタリとはまるのです。しかも彼女のヌードもあるので、見逃すわけにはいきませんよね。しかしまぁ、いきなり臓器売買で腎臓を取られちゃいますので、最初から痛い、重い、悲しいと三拍子揃った凄まじい映画でした。
主人公リュウ(シン・ハギュン)は聴覚障害者。腎臓病を患う姉のために移植手術を嘱望するものの自分の腎臓では血液型が合わない。落ちこんでいた彼に追い打ちをかけるように溶接工場から解雇され、闇組織に自分の腎臓を売り金も騙し取られてしまう。皮肉なことに、直後にドナーが見つかり、姉の手術日が決まったのだ。しかし、騙し取られて金はない。そこでヨンミ(ペ・ドゥナ)の助言により金持ちの娘を誘拐することに・・・
この物語では、「皮肉なことに・・・」と思われるシチュエーションに何度も遭遇する。「手術費用を得たと思ったら、皮肉にも・・・」「誘拐した娘を返そうと思ったら、皮肉にも・・・」等々、運命のいたずらに翻弄される本当は優しい主人公が徐々に暴力性を帯びた復讐者へと変貌を遂げていくのです。そして、暴力の連鎖、因果応報といった避けられない命題によって、タイトルが示す「復讐者へ同情」することさえも虚しくも否定され、暴力への嫌悪感だけが残る・・・
全体の構図としては、娘を誘拐された電気会社社長ドンジン(ソン・ガンホ)というもう一方の復讐者をも生み出し、感情線が入り乱れることになるのですが、労働者と資本家、障害者と健常者といった図も対照的に描いています。しかも、設定や小物の伏線に無駄が一切感じられないのです(あるとすれば、下ネタ過ぎるコミカルなシーン)。また、音響効果やカメラアングルに凝っていて、スクリーンの迫力に圧倒されっぱなしでした。
《ネタバレ反転》
ラストには、「ヨンミの仲間のテロリストだ」と思わせる台詞がありましたけど、ぎこちないナイフの持ち方を見ると、とてもテロリストには見えません。多分、ドンジンに不当解雇された労働者たちなのだろうと妄想しています・・・
★★★★★
・復讐者に憐れみを@映画生活
TB一番乗りさせていただきました。にも関わらず、駄文にてすみません…。
どちらの劇場で上映していますか・・
劇場でみなければ、途中でとめてしまうかも。
「憐れみを」という言葉に多少騙されましたけど、ここまで復讐の虚しさを体感できたのは素晴らしかった。
復讐者に感情移入させておいて、観客をも奈落の底へ突き落とすかのような展開・・・おおげさか・・・でした。
>祐さま
シネモンドですよ~
金曜日までですから、頑張って見てきてください!
パク・チャヌクの原点を探るには「続・夕陽のガンマン」とか「続・荒野の用心棒」「復讐のガンマン」「情無用のジャンゴ」「傷だらけの用心棒」などのマカロニ・ウェスタンをオススメします。
最近、遠藤久美子を見ると、電気拷問されているような錯覚を覚えます。(←アブナイ)
なるほど・・・復讐ものウエスタンですかぁ~
子どもの頃はジュリアーノ・ジェンマが大好きでしたけど、クリント・イーストウッドもいいですよね。『続・夕陽のガンマン』は好きです。
DVDが欲しくなってしまった俺は悪趣味なのでしょうか・・・
あの時間割じゃ 見つけられんでも仕方ないかな。(笑)
それにしても、映画も高いけれど、駐車料金もっと高い。。駐車券あれば1000円で見れた頃が懐かしい。。
さて、本題。
見ていてよくわからなかった。ホラー映画でも有るし、猟奇的な殺人映画でもある。ペドゥナまで 殺されるとは思いませんでしたが、カル以来の衝撃映像で気分は最低ですが、これが韓国映画だなぁと 改めて思いました。
最近の韓国映画、ちゃらちゃらしすぎなんですよね。(笑)
「春の日は過ぎゆく」がσ(^_^)アタシ的にはすきです。
ホ・ジノ監督最高だわ。。
駐車料金もばかになりませんよね。
職場に車を置いて歩いていくので俺は平気なんですけど、それがなければシネモンドの回数も減るかも・・・
気分は最悪でしたかぁ・・・
やはりそうですよね。
逆転の発想で「暴力反対」という感情になればOKです。
『八月のクリスマス』の予告編も始まりましたが、金沢の風景が使われてますなぁ・・・家から結構近いところだったりする・・・・
でも眼をそむけられないんですよね。
今、もっとも気になる監督です。
オムニバス・ホラー「美しい夜、残酷な朝」の1編も最高に不条理です。
しかも、なにげにデビット・フィンチャーに対抗してます。
機会があれば是非。
それに、復讐3部作のラスト「親切なクムジュさん」も韓国では7月に公開。
予告見るかぎりでは、また凄いことになってそうです。(まるで梶芽衣子)
公式サイト:http://www.geum-ja.co.kr/
にしても韓国映画、ぺ・ドゥナ、いきなり脱いじゃったりするからすごい。
「オールド・ボーイ」のカン・ヘジョンも胸も露に熱演してたり、自殺したイ・ウンジュも大胆なラブ・シーンを演じてたりと。
「スターは胸見せない」香港映画とは、また違った文化(?)ですね。
日本は完全に負けてる。
キャストを見て(ノ゜⊿゜)ノびっくり!!。
李英愛さま が 出演してるじゃないの。。
ということで、韓国まで映画をみにいくべか。。。(笑)
韓国新聞の見出し 漢字で表記することあるんだなぁと 妙に感心してしまいました。