これだけパロディを盛り込むんだから、そりゃ著作権にうるさいディズニーにしか作れない。
「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」のセルフ・パロディをふんだんに絡ませたストーリーと、ディズニークラシックの動物たち。それだけもで楽しいのに、おとぎの国の世界観と現実社会のギャップに考えさせられ、意外と奥が深いようにも感じます。基本的には子供が楽しめるようにしてあるんだろうけど、夢がかなうことの意味や、ロバート(パトリック・デンプシー)の恋人ナンシーの最後の決断に至る心理描写が上手ければ大人も大満足するはず。
映画は冒頭の10分くらいの2Dアニメパートとそこから展開する現実社会のニューヨークパートの融合。いきなりジュリー・アンドリュースのナレーションに驚かされ、アニメキャラと俳優たちがそっくりであることに嬉しくなってくる。そのアンドリュースに敬意を表してか、カーテン生地からドレスを作るなんてのも『サウンド・オブ・ミュージック』のパロディだったのでしょう。魔法の王国アンダレーシアのナリッサ女王は血の繋がってない王子が結婚することになると、王座を奪われのではないかと疑心暗鬼になり、エドワード王子と運命的な出会いをしたジゼルを暗殺しようと企てるというストーリー。NYに突き落とされたジゼル(エイミー・アダムス)はバツイチの離婚弁護士ロバートの世話になるのだが・・・
ワイヤーで膨らませたドレス。当然アパートのドアは通れないという笑えるシーンがあるのですが、マンホールもくぐり抜けたんだし・・・などと考えていると、ロバートの娘モーガン(レイチェル・コヴィー)が着ていた柔道着だか空手着だかが気になってくる。突っ込んじゃいけない、ファンタジーなんだからと頭のネジをゆるめると、その後の小動物たちのお掃除からははアリエナイ話に没頭できました。そして、突然歌いだすというミュージカルシーンにも満足。セントラルパークがディズニーランドのようにも見えて楽しかった(どちらも行ったことありませんが・・・)。
この作品は子供の気持ちになって鑑賞してもいいのですが、ディズニーの映画には何か別の意図があるんじゃないかと勘繰ってしまいます。魔女がNYに突き落としたのも“永遠の幸せ)がない場所”という設定から、最終的には現実社会も幸せを見つけられるという展開。さらに、ネズミ、ハエ、ゴキブリといった忌み嫌われる存在もおとぎの国のプリンセスには友達であるとか、違う価値観を持った世界の相互理解などという、アメリカの政治的な意図まで考えてしまいます。
魔女役にはスーザン・サランドン。登場シーンは少ないながらも強烈なインパクトを与えてくれるのはさすがです。そして、彼しかいない!と思わせるほどの従者役のティモシー・スポール。主役を演ずるエイミー・アダムスは歌も上手いし、ディズニーアニメに欠かせないプリンセスそのままの演技が素敵です。彼女の演技で一番の見どころは、ガウン姿のロバートにフラっとよろめくシーン(男女では受け取り方が違うかもしれないけど)。ダンスのパートナーチェンジもなかなかだったけど、あの中盤の表情が一番いいなぁ・・・
★★★★・
「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」のセルフ・パロディをふんだんに絡ませたストーリーと、ディズニークラシックの動物たち。それだけもで楽しいのに、おとぎの国の世界観と現実社会のギャップに考えさせられ、意外と奥が深いようにも感じます。基本的には子供が楽しめるようにしてあるんだろうけど、夢がかなうことの意味や、ロバート(パトリック・デンプシー)の恋人ナンシーの最後の決断に至る心理描写が上手ければ大人も大満足するはず。
映画は冒頭の10分くらいの2Dアニメパートとそこから展開する現実社会のニューヨークパートの融合。いきなりジュリー・アンドリュースのナレーションに驚かされ、アニメキャラと俳優たちがそっくりであることに嬉しくなってくる。そのアンドリュースに敬意を表してか、カーテン生地からドレスを作るなんてのも『サウンド・オブ・ミュージック』のパロディだったのでしょう。魔法の王国アンダレーシアのナリッサ女王は血の繋がってない王子が結婚することになると、王座を奪われのではないかと疑心暗鬼になり、エドワード王子と運命的な出会いをしたジゼルを暗殺しようと企てるというストーリー。NYに突き落とされたジゼル(エイミー・アダムス)はバツイチの離婚弁護士ロバートの世話になるのだが・・・
ワイヤーで膨らませたドレス。当然アパートのドアは通れないという笑えるシーンがあるのですが、マンホールもくぐり抜けたんだし・・・などと考えていると、ロバートの娘モーガン(レイチェル・コヴィー)が着ていた柔道着だか空手着だかが気になってくる。突っ込んじゃいけない、ファンタジーなんだからと頭のネジをゆるめると、その後の小動物たちのお掃除からははアリエナイ話に没頭できました。そして、突然歌いだすというミュージカルシーンにも満足。セントラルパークがディズニーランドのようにも見えて楽しかった(どちらも行ったことありませんが・・・)。
この作品は子供の気持ちになって鑑賞してもいいのですが、ディズニーの映画には何か別の意図があるんじゃないかと勘繰ってしまいます。魔女がNYに突き落としたのも“永遠の幸せ)がない場所”という設定から、最終的には現実社会も幸せを見つけられるという展開。さらに、ネズミ、ハエ、ゴキブリといった忌み嫌われる存在もおとぎの国のプリンセスには友達であるとか、違う価値観を持った世界の相互理解などという、アメリカの政治的な意図まで考えてしまいます。
魔女役にはスーザン・サランドン。登場シーンは少ないながらも強烈なインパクトを与えてくれるのはさすがです。そして、彼しかいない!と思わせるほどの従者役のティモシー・スポール。主役を演ずるエイミー・アダムスは歌も上手いし、ディズニーアニメに欠かせないプリンセスそのままの演技が素敵です。彼女の演技で一番の見どころは、ガウン姿のロバートにフラっとよろめくシーン(男女では受け取り方が違うかもしれないけど)。ダンスのパートナーチェンジもなかなかだったけど、あの中盤の表情が一番いいなぁ・・・
★★★★・
大人のためのファンタジー映画ってのは必要ですよね。リアルな映画、社会派映画も必要かもしれないけど、日頃の疲れを癒すためには・・・
この映画って、そのバランスがウマいんですよね。おとぎの国ばかりに浸っていてもダメ。現実も見なきゃいけない。
おれの前にもお姫様が現れないかなぁ~
でも、現実主義、合理主義すぎると、心が乾く。
気付くと、眉間に皺をよせ、顔から笑顔が消えいる、怒涛の毎日。
【心のゆとり】【潤い】【純真さ】【微笑み】を与えてくれたり、デトックス効果のある今作や、ヒューマンモノ・人情モノ・ジブリ作品は大人の(私の)必需品です。
なんだか細かな設定にまで着目なさっていて、Aki様の鋭い論点にまいりました。
絵本の世界って、現実社会からみると純真すぎるってことなんでしょうけど、その純粋さをそのまま現わしても世の中についていけない。
ディズニーじゃなければ相当ブラックな内容になってしまいそうで、それはそれで想像力が膨らんでしまいます(笑)
映画を見てるときだけでも童心に帰れるってのはいいですよね~うっとり。
思わずニヤリ。
離婚弁護士かつ離婚経験者で、永遠の愛や夢を信じられず、自分の子に、絵本やおとぎ話より、伝記を勧める男性に救われるという設定。
またまたニヤリ。
しかし、絵本のキャラの能力はそのまま・・
更にゴールドカード登場・・
やはり、ディズニーでした(笑)
とはいえ、夢・愛・ロマンティック・非現実的な日常・舞踏会。
乾いている心に、潤いを与えてくれました。
観終ると、表情が穏やかになり、優しい気持になる。
ディズニーランドや、今作は子供より、大人に必要な存在。
子供から夢や希望や愛や正義を奪うのは大人なんですよね。。
やっぱりパレードシーンが評価が高くなる要素でしたよね~
俺は東京ディズニーランドすら行ったことがないおじさんですけど、USJのパレードで感激したものですから・・・
カーテンドレスは「風と共に去りぬ」もあったんですかぁ・・・まぁ、「サウンド・オブ・ミュージック」の勝ちでしょう。なにしろジュリー・アンドリュースのナレーションと、素材の色も同じだったしw
柔道着だけは謎ですよね。
リンクさせたいところだけど、キャストも映画会社も違うし・・・
ガンバレ~って単純に応援しながら見るのでしょうが。
大人はあかんね~、何を見ても
コレはどんな裏があんねんとどっか疑心暗鬼。
まんまうけとめられない。
子供の柔道着ひとつとっても
あ~でもないこ~でもないと悩む。(笑)
セントラルパークはディズニーパレード。
コレ意外とよかったです。いきなり歌いだすの
ホント苦手なんですけどね・・・(笑)
ベスト・キッドだったり、燃えよドラゴンだったり。
空手やカンフー、日本より盛んかもと思ってて、
柔道着(?!)=スターウォーズを忘れてました。
ルークは思い浮かばなかったな~・・・。
あ、カーテンドレスは「風と共に去りぬ」へ
リンクしてました。(え~~?!)
スカーレットオハラも作ってましたから・・。
おしゃれというよりは金がないからという理由で・・。
う~~む、スターウォーズのパロディまで入ってたのかぁ・・・俺は『燃えよドラゴン』のパロディかと思ったのですが、その意図がわからず(汗)
アメリカだと柔道よりは空手が人気あるんだろうけど、はっきりわかりませんよね・・・単なる寝巻きかもしれないし・・・
>taka0096様
恥ずかしながら俺もディズニー作品に期待してなかった一人です(汗)
パロディがあるから楽しいってわけでもないんだろうけど、本来のエンターテイメントに帰ってきたのかもしれませんね。
あの娘だとやっぱり心配になっちゃうんでしょうか。自分の身は自分で守らなくちゃいけない世の中を表現していたのかな~
いやあ、面白かったですね。ディズニー作品を食わず嫌いしている人こそ楽しめる映画、という気がします。
空手着はやっぱり護身のためでしょう。ロバートらしい計算高い子育てなのだと思います。
な~んてホントは、お稽古の帰りなんでしょう。
欲を言えば、子供と姫の関りをもう少し見たかったです。
なるほど、プリンセスの相手も年齢が・・・そう考えれば平気ですよね~
純粋な女性。異世界から来たヒロインってやっぱりいいですよね。問題は普段の生活でとんでもないことをするってだけであって・・・
王子様といっても二日前に出会っただけ。おとぎ話と現実の違いをここでも見せてくれましたよね。実際に同じ空間にいて芽生える恋との違い。人間らしい感情が生まれる瞬間が見事でした。
俺は夢も希望もないオッサンですけど、やっぱりこうした物語っていいな~
>きらら様
ジュリー・アンドリュースがナレーションしてることすら知らなかったけど、声聴いてすぐにわかっちゃいました~
カーテンドレスも緑色っぽいのがありましたよね?
あれなんて「サウンド・オブ・ミュージック」での柄とも似てたりして・・・比較はしてませんが・・・
最初のナレーションはジュリー・アンドリュースだったのですね☆
そしてカーテンドレスもそういうことだったんだー。
あのドレス、、、かわいかった!
セントラルパークでのミュージカルシーンは良かったですね!拍手したくなった!
お姫様の額の皺が微妙~に気にはなりましたが、まぁ歌もうまいことですし、プリンス・エドワードもそう若くはないので、釣り合いは取れているんだろう、ということで許してました(笑)。
確かに、あれだけ純粋で素直な女性がいれば心惹かれますよね。やっぱり女性は美しい心が肝心ですね(笑)。
私も、胸毛に手をあてた瞬間だと思います。でも、逆に、あれだけ心待ちにしてた王子様なのに、やっぱりお姫様も冷静になっちゃうのね・・・って言う気もしたし、なにより「ジゼル、僕の宝物だ」と人前でも言い放つほどの王子様が簡単に心変わりしてしまったのもショックでした。
もちろん、ジゼルの幸せを一番に考える、という意味では深い愛情なのでしょうが・・・。
ともかく、女はいくつになってもロマンチックなシチュエイションや言葉に弱いもの。やっぱり、あんな王子様がいいなぁ・・・(笑)。
試写会の件、お騒がせいたしました、すみません。
結局いつもの試写会メンバーが列の前を陣取って談笑いたしました(笑)
ディズニー映画にはここしばらくハズレが多かったのに、一挙に挽回しましたね~満点にしてもよかったかと思ったのですが、ちょっとブランクが空いてしまうと採点のカンを取り戻すのに一苦労です・・・
う~む、やっぱり胸毛かぁ~オーデコロンもいいモノを使ってたのかもしれないですね。
>八ちゃん様
本来は子供向けの方針だったんだろうし、おとなのラブコメを工夫してましたよね。
このくらいいい出来だと、大人版と子供版を作り分けても採算があうのかもしれない・・・
生まれて初めて観た映画がディズニーアニメだったらしいので、やっぱりこの手の映画には頑張ってもらいたいです♪
>くろねこ様
裏ストーリー!
考えちゃいますよね(笑)
異文化のコミュニケーションは大変なことだし、それをシミュレートして教えてくれたかのような・・・
恋に落ちる瞬間・・・見事に演じてましたよね~
あの場面はとても好きです。
自分自身の記憶としては・・・思い当たりません・・・
>シネマ大好き娘様
リスについては書かなかったのですが、俺は犬で十分です・・・あれだけ意志を持っていたらと考えると。
姫さんも30歳超えてるようですし、年齢の扱いも絶妙だったのかもしれませんね。
>たいむ様
実はディズニーランドへは行ったことがありません。TDLにもです・・・
これだけ楽しい雰囲気なら行っておくんだった!!
タクシーには乗ったのかどうか・・・多分、家も近かったんだろうと推測します。
>may様
パロディとは言っても笑わせるためのものじゃないし、知ってるとニンマリできる程度かな~
もちろんお子様でも大丈夫!
「毒りんごって白雪姫と同じだね」などという素直な感想が出てくることを期待して・・・
>そーれ様
カーテンのシーン。ジュリー・アンドリュースの声を聞かなければわからなかったかもです(笑)
そうか~セントラルパークの草原もそうなのかもしれませんね。ギターを持っているのが女性だと最高だったのですが・・・(笑)
カーテン服といい、セントラルパークの草原での歌の場面といい、かなりリスペクトしてましたねぇw
今度甥&姪を連れて行こうかと思ってるんですが
パロディの度が過ぎて子供の夢が壊れるって事はなさそうですか!?
大人ならあれがあれね~で笑ってられるんですが…^^;
>セントラルパークがディズニーランド
ほんとそうでしたよね。パレードを見ている気がしましたw
ずぶ濡れのドレスは何キロあるのだろう?タクシーには乗ったのだろうか?などと、突っ込んではイケナイのはお約束。
素直に笑うのがマナーですねw
あんなリスほしいです~~
パトリック・デンプシー21歳のときに48歳(友だちのおかあさん)と結婚してたあ~~
とにかくディズニーは最高じゃわ~
「おとぎ話や童話」には裏ストーリが必ずあったりしますからやっぱ深読みしたくなりますよね(笑)
おおぅ。確かに少女が女の顔になった瞬間
なんでしょうね。と同時に彼とっても
彼女が違う存在に変わった瞬間なんでしょうねぇ。
恋って瞬間に落ちるものなんですよねぇ・・。
私も握手した瞬間落ちたなぁ・・って
変なこと思いだしちゃったな(笑)
奥の深い洞察、見事です。子供の映画ではなく、ファミリー向け映画というディズニーらしい作品だったと思います。
奥の深い洞察、見事です。子供の映画ではなく、ファミリー向け映画というディズニーらしい作品だったと思います。
一緒に行かれる方は見つかりましたか?
アップになるとエイミーの実年齢がチラッと気になったものの、最近のディズニー映画の中では一番楽しかったです~。
>ガウン姿のロバートにフラっとよろめくシーン
私にもそう見えました(爆)
しかも、視線は胸毛にロックオンしているようにも見えたのです。