クリスティーヌとガブリエル。嗚呼、彼らの運命やいかに!
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」といういきなりの切り出しで始まるほどユニークな設定。毎朝、家族4人揃って食卓を囲むという暗黙のルールがあった中原家だったが、3年前に父親(羽場裕一)がリストカットしたときから家族の歯車が狂ってしまった。母親(石田ゆり子)もそれを機会に家を出て一人暮らしをはじめていたのです。そして主人公佐和子(北乃きい)は転校生・大浦勉学(勝地涼)によって振り回されることに・・・
家族の崩壊から再生への道と言われてますが、実際には崩壊していないように思えました。心の病を持った父親を常に温かく見つめる兄と佐和子が描かれていたし、母親にしてもちょっと離れて遠くから見つめなおしていただけのこと。言葉や態度には示さないけど、お互いに尊重しあっている家族の絆がスクリーンの裏側に見えるような気がするのです。さらに、見守っている母親、別居という状況ではあっても様子を見に来たり食事を用意してくれたりする。この石田ゆり子はまるで家族の守護神のようでした。
食卓というタイトル通り、数々の料理が映し出されましたが、中でも印象に残るのはソバ炒めの生クリーム和えだったでしょうか。シュークリームも美味しそうに見えるものの、卵の殻入りでは営業停止になりかねません。そのシュークリームを差し入れしてくれた小林ヨシコ(さくら)という女性の存在も、単に兄の片想い相手という立場ではなく、しっかりと外から見守ってくれる家族予備軍のような雰囲気だった。彼女がいなければ家族の歯車に潤滑油を注ぐ者も見当たらないほどキーパーソンとなっていて、ストーリーを輝かせてくれたと思います。
生きていくうえで大切なものは何?と問いかけてくれるような映画でもあり、常に前向きに生きている登場人物たちがみな輝いているようにも感じました。佐和子にとっては辛い出来事もあったけど、しっかりと繋がっている人たちがいる。ぶっきらぼうではあってもしっかり意見して支えてくれる人たちもいる。内側へ内側へと現実から逃避する『僕妹』を観た後だけに、対極的でもあるプラス志向のこの作品に感動しました。
ちなみに切磋琢磨も臥薪嘗胆も書けません・・・勿論大学受験なんて無理です。だけど、教員免許更新制度だけは止めてもらいたい!履歴書に書くんだから!!
★★★★★
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」といういきなりの切り出しで始まるほどユニークな設定。毎朝、家族4人揃って食卓を囲むという暗黙のルールがあった中原家だったが、3年前に父親(羽場裕一)がリストカットしたときから家族の歯車が狂ってしまった。母親(石田ゆり子)もそれを機会に家を出て一人暮らしをはじめていたのです。そして主人公佐和子(北乃きい)は転校生・大浦勉学(勝地涼)によって振り回されることに・・・
家族の崩壊から再生への道と言われてますが、実際には崩壊していないように思えました。心の病を持った父親を常に温かく見つめる兄と佐和子が描かれていたし、母親にしてもちょっと離れて遠くから見つめなおしていただけのこと。言葉や態度には示さないけど、お互いに尊重しあっている家族の絆がスクリーンの裏側に見えるような気がするのです。さらに、見守っている母親、別居という状況ではあっても様子を見に来たり食事を用意してくれたりする。この石田ゆり子はまるで家族の守護神のようでした。
食卓というタイトル通り、数々の料理が映し出されましたが、中でも印象に残るのはソバ炒めの生クリーム和えだったでしょうか。シュークリームも美味しそうに見えるものの、卵の殻入りでは営業停止になりかねません。そのシュークリームを差し入れしてくれた小林ヨシコ(さくら)という女性の存在も、単に兄の片想い相手という立場ではなく、しっかりと外から見守ってくれる家族予備軍のような雰囲気だった。彼女がいなければ家族の歯車に潤滑油を注ぐ者も見当たらないほどキーパーソンとなっていて、ストーリーを輝かせてくれたと思います。
生きていくうえで大切なものは何?と問いかけてくれるような映画でもあり、常に前向きに生きている登場人物たちがみな輝いているようにも感じました。佐和子にとっては辛い出来事もあったけど、しっかりと繋がっている人たちがいる。ぶっきらぼうではあってもしっかり意見して支えてくれる人たちもいる。内側へ内側へと現実から逃避する『僕妹』を観た後だけに、対極的でもあるプラス志向のこの作品に感動しました。
ちなみに切磋琢磨も臥薪嘗胆も書けません・・・勿論大学受験なんて無理です。だけど、教員免許更新制度だけは止めてもらいたい!履歴書に書くんだから!!
★★★★★
書き出し読んで、「そうきたかー!」って思いました(笑)
すごく色ツヤよかったですよねー^^
シュークリーム、お店で買ったものではなく、
あんまり器用ではない小林ヨシコの手作りってところが
よかったですね。
「あのヨシコの手作り!でも不恰好!」みたいな。
ププッと笑いながらも、なんかうれしいっていう。
原作でも好きな場面でした。
卵を産めないニワトリは食うしかない・・・いきなり現実に戻されそうになるところを、いい場面で終わってくれました(笑)
シュークリームは美味しそうでしたよ。って、俺が最近食ってないからかな・・・
手作りといえば、佐和子のマフラーは不恰好じゃなかったですよね~
あのクワガタシャツにもよく似合う。
そういう意味では「リトル・ミス~」よりも軽症(?)だったかもしれません。
石田ゆり子のヘンな料理ですが、家族に食べさせると思うと冒険は出来ないんだけど、一人だったらいろいろチャレンジできるというのが妙に納得できました。
原作ではもっともっとヘンな料理が出てくるんですよ~。
崩壊というのはたぶん何も知らなかった頃の佐和子の目線でってことなんでしょうね。食卓で揃って食事し会話をするってなにげに期待していたんですが、めちゃくちゃ期待以上でもう一度観てもいいなって思えるくらいでした。久々に胸がキュンキュンです。誰一人として不必要な登場人物がいなかったのも印象的でした。
崩壊というのはたぶん何も知らなかった頃の佐和子の目線でってことなんでしょうね。食卓で揃って食事し会話をするというごくごく日常の風景が実は絆を保っていたことに気付かされました。
私は、やはり中原家は、父さんの自殺を切っ掛けに、崩壊をおそれて誰もが誰もに腫れ物を触る接し方、あるいは距離を置くようになっていたのだと思いました。つまり”芯を残して”崩壊していたように感じましたが。。。
>そば
思わず佐和子と同じ言葉を呟いてました(笑)
で、帰りに生クリームとネギを購入(爆)
ひとりだとメニューに冒険ができるって、私も思わず納得でした。
味噌汁かけご飯がやってみたかった、父の気持ちも少し(笑)
へ~~そんなにゲテモノ料理がいっぱい・・・
でも小説だから視覚に訴えないので平気なのかも。
「リトル・ミス」よりも崩壊してないのは、クレイジーなおじいちゃんがいなかったから?(笑)
平均的な核家族というところも良かったのかもしれませんね。
>かのん様
俺ももう一度観てもいいかな~と思ってるのですが、まだまだ観る映画が残ってるので結構つらいです(泣)
そっかぁ、崩壊というのは佐和子目線での感じでしたか。そういわれると納得。他人から見るとそうでもなかったんですね。
>たいむ様
重大なことを告白してもかなり冷静だったところはそうですよね。朝食は家族揃って食べるというルールがギリギリのところで絆を保っていただけかもしれません。
作ってみたのですね!
さすが冒険家です(えっ)
そういや俺も1人暮らしのときには色々やってみたっけ。でもそれ以後は同じことをできない(笑)
ちなみに猫まんまはいつもやってました・・・(汗)
今年も邦画は「それボク」といい、この作品と
いい出だし好調ですね。たましょく的には、「そ
れボク」のよーな問題提議よりも、些細な幸せに
気付かしてくれるこの手の作品に肩入れしちゃい
ますw
そばクリームを見た瞬間「納豆クレープ」と
同類なんじゃないかと小刻みに震えましたが、
ホントにおいしいのでしょーかねぇ~
物腰の優しい家族たちも良かったですが、勉学
の直向きさと小林ヨシコのストレートな感情表現
があったからこそ、佐和子はしっかりと現実を受
け止めることが出来たんだと。
あの冴えないクワガタ弟から、あんなにも頼も
しい一言がきけたのも嬉しかったです♪
家では揚げ物しないし、余計にそう感じたのかも。
クワガタ弟くんのクワガタセーター、おかしかったです。
映画館内はシーンとしていましたが、あれってギャグですよね!?
凄いことですよね。日本映画で早くも2本満点つけてしまいましたがな・・・
ほんとに小さな幸せなんですけど、観ている者を温かくしてくれましたよね~原作も読みたくなっています。
納豆クレープ・・・最近はあるある効果で毎日納豆を食べているんですけど、クレープはちょっと・・・でも食パンに納豆乗っけて食べてたこともあった(汗)
家族の絆を保つためには外から見ることも必要なんだと勉学とヨシコが教えてくれたようなもの。お父さんへの理解もより深まることでしょうね。
いやぁ~よかったです。
>bakabros様
必ずトマトとレタスのサラダもあるんですよね。
揚げ物はエビフライが人気だったようです。
クワガタシャツの登場シーンは笑いどころのはずなんだろうけど、死んじゃった後だからなぁ・・・俺もクスリと笑ってしまいましたが、すぐに反省しました(汗)
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なにげに期待していたんですが、めちゃくちゃ期待以上でもう一度観てもいいなって思えるくらいでした。久々に胸がキュンキュンです。誰一人として不必要な登場人物がいなかったのも印象的でした。
崩壊というのはたぶん何も知らなかった頃の佐和子の目線でってことなんでしょうね。食卓で揃って食事し会話をするというごくごく日常の風景が実は絆を保っていたことに気付かされました。