今まで生きてきて真の大人になれなかったのは、本当の“ピーター・パン”を理解できなかったせいかもしれない。
自分の記憶を思い起こしてみると、ピーター・パンとは単純に“大人になれないだけの現実逃避の少年”くらいの認識しか持ち合わせていなかったのだ。当然、子どもには戻りたくないという反作用のように意識してしまったこともあるし、現実的・合理的なつまらない大人の思考に憧れを抱いていたからだろう。想像力が皆無だったわけではない。常識という殻を打ち破るほどの子どもらしい信念を持ち合わせていなかっただけだ・・・と思う。もっと自分が若い頃に、この映画のように舞台の裏側の人間心理まで覗かせてくれるストーリーにめぐり合っていたなら普通の大人になれていたような気もしてくるのだ。
さて、何を書いているのかわからなくなってきましたが、初演終了後にフレディ・ハイモア君がジョニー・デップを指差して「この人がピーター・パンだよ」という台詞にドキリとしてしまった。ちゃんと大人を見ている。現実的なことばかり言っていたのに、人が何を考えてるのかというところまで鋭く観るくらいの洞察力が備わっている。このシーンのデップの表情にはなんとも言えないくらい役者魂が感じられました。しかも、ここで最初に「あなたがピーターじゃないの?」と聞く女性は本当のシルヴィアのお孫さんという凝ったキャスティングらしい。
作家やその作品ができるまでを映画化したものは多いが、劇作家モノとしては『恋におちたシェイクスピア』に次ぐくらいの映画になりそうです。
★★★★・
・ネバーランド@映画生活
自分の記憶を思い起こしてみると、ピーター・パンとは単純に“大人になれないだけの現実逃避の少年”くらいの認識しか持ち合わせていなかったのだ。当然、子どもには戻りたくないという反作用のように意識してしまったこともあるし、現実的・合理的なつまらない大人の思考に憧れを抱いていたからだろう。想像力が皆無だったわけではない。常識という殻を打ち破るほどの子どもらしい信念を持ち合わせていなかっただけだ・・・と思う。もっと自分が若い頃に、この映画のように舞台の裏側の人間心理まで覗かせてくれるストーリーにめぐり合っていたなら普通の大人になれていたような気もしてくるのだ。
さて、何を書いているのかわからなくなってきましたが、初演終了後にフレディ・ハイモア君がジョニー・デップを指差して「この人がピーター・パンだよ」という台詞にドキリとしてしまった。ちゃんと大人を見ている。現実的なことばかり言っていたのに、人が何を考えてるのかというところまで鋭く観るくらいの洞察力が備わっている。このシーンのデップの表情にはなんとも言えないくらい役者魂が感じられました。しかも、ここで最初に「あなたがピーターじゃないの?」と聞く女性は本当のシルヴィアのお孫さんという凝ったキャスティングらしい。
作家やその作品ができるまでを映画化したものは多いが、劇作家モノとしては『恋におちたシェイクスピア』に次ぐくらいの映画になりそうです。
★★★★・
・ネバーランド@映画生活
しかし、結末を観るまで、わかりずらいのが難点。(私は毎度のDVD鑑賞ですので)、観直すと、全てのシーンのセリフ、音が、別の作品に思えるほど、せつなくなりました。『シックス・センス』の二回目の検証のように、ああ確かに…程度の検証ではなく、全てのシーンに胸が打たれました。
死を迎える瞬間、人は何を思うか…。事故や、自殺。人生半ばの早すぎる死。
こんなに悲しい思いをせず、逝きたいものです。
子供の頃、(夢か現実か、定かではありませんが)、記憶が走馬灯のように、フラッシュバックしたことがあります。その際の映像は、今作のように、古いアルバムやハチミリのように色褪せてはおらず、該当の項目が抜粋され、すごい早さで映し出され、鮮明な映像でした。
やろうと思ってできたら、テストは毎回満点だろうと思いましたが、残念ながら一回きり。
また(これは確実に夢で)、親や友達にあんたなんか知らないと言われ、泣きながら起きたことがあります。知っている道や場所が全然違う場所につながっていたり、学校が小中高交じっていたり、自分が自分としてしゃべっていたかと思えば、別の人物になっていたりは、しょっちゅうです。
実際に自分の夢が、映像化されたようで…万国共通なのか?とも思いました。
監督が原作、脚本を手懸けているわけではありませんが、今作を観て、更に注目・期待度がアップしました。
追伸。監督のお兄様のご冥福をお祈りします。
死ぬには美しすぎる。
想像ではなく、厳しくも、美しい世界を、人生の歓びを描いてほしいと思います。
『チョコレート』『主人公は僕』と、今回は『君のためなら千回でも』を観ました。
『ステイ』『007』は未観です。
チョコレート同様、アメリカのマイノリティ、アフガン人の物語。
9.11以降、さらに差別のきびしくなった彼らの祖国と贖罪の物語。
アミールとハッサン、それぞれの家族を通して、30年に渡る、アフガンの内情、素晴らしい文化を知ることができる。
DVD特典では、原作者と監督から、厳しさと、平和への願いのこもった素晴らしいコメントがありました。
今後も注目したい監督です。
ジョニー・デップだって真面目な役を演じる映画があるんですよね~
小ネタもあったかどうか覚えてないのですが、ラストのファンタジーを見ると、やっぱりファンタジーが似合う俳優なのかもしれませんよね。
・・・嫁は可哀想でしたが。
ジョニー・デップが画面に現れると、なんか小ネタをしでかすんじゃないかとドキドキするのは私だけでしょうか?(笑)
TBさせていただきますね♪
ほんと、何でもこなす俳優ですよね。
男から見てもすごい人だと思いますよ。
『パイレーツ2』も楽しみのひとつ。
永遠に夢を与えてくれる俳優さんでありますように♪
たしかに男性評の方が高いような気がします。でも女性はジョニー・デップファンも多いから、ちょうどいいバランスになるかも。
フレディ・ハイモア君は今後もどんどん活躍しそうです。
この映画は、男性の方がより感動するんじゃないでしょうか?
ピーター役の子が上手かったですね。
が~~ん、
ガンとかギプスとかって台詞は覚えてない・・・
俺の記憶力の限界ですね。
>RIN様
あれ~
「大人じゃなきゃ子供は持てないんだ」ですか。
英語ではどう言ってるんだろ・・・
ちょっと気になるところですね。
>もっち様
俺もそうです。
ピーターパン症候群の言葉に代表されるように、そんなにいいイメージはなかったのです。
作る人はすごい!とあらためて思いました。
>にんじん様
ピーターパンのストーリーそのものよりも絶対にいいですよね。
すでに記憶がなくなってますが、『チャーリーとチョコレート工場』でまた思い出してしまいました。
いろんな場面でうるうるしてしまいました。
良い映画ですね。
「この人がピーターパンだよ」のシーン、
どきりとしますよねぇ・・・。
いままで「ピーターパンは歳をとらなくていいなぁ」
くらいに思っていたんですが、
ちょっと見方が変わりました(笑)
またもや、古記事持ち出してすみません
芸の為なら~というより、あの夫婦は、価値観が
違いすぎますよね。残念ながら・・・。
DVD買ってしまったのですけど、「大人じゃなきゃ
子供は持てないんだ」って、バリが言ってるシーン
がカットされていました。でも、とても印象的な
セリフでした。
ただ、日本の演歌みたいに
文句あるんかとか酒もってこいとか言わんだけまし。
・・ってかそういう人なら恨むことも憎むことも
できるんでしょうが、人がよすぎて・・・。
感想が思いっきり本編よりそっちの話になっちゃいました。
長男がおばあちゃんにガンと言うシーンや
お母さんがちゃんと治療しないとギプスつけねーぞって
言うシーンは感動でしたね。
やっぱり泣かせどころは「この人がピーターだよ」ですか・・。
あとラストシーンですかね~・・。
すみません、言葉が足りなくて。
劇作家や小説家が主人公の映画はかなり多いのですが、変態チックな人や自殺してしまう物語が多いものですよね。
夢を与えてくれたり、意外な解釈があったりして、映画としての面白さと感動を与えてくれたのが、この2本がトップクラスかなぁ~などと思ったのです。
あくまでも俺個人のランクです・・・
ジョニー・デップは中々いい役者さんです。
昔はリーゼントとかして、
ジェームズ・ディーンの雰囲気があったようですが、
今は何でもこなしちゃいます・・・
号泣を誘うんじゃなくて、じわりじわりと来るところがいいですよね。
いまさらですが、ネバーランド観てきました。
キャスティングとか知らなかったです!!
おもしろ~ぃ。
ジョニーデップは、パイレーツオブカリビアンほどかっこいくナイょって聞いてたのですが、いやいや、めっちゃカッコイイじゃないですか!!
あんなに夢のある男性って素敵ですょ!!
久々に泣ける良い映画みました
『ビッグフィッシュ』も大好きです。
夢があるってことはいいですよね~
子供の心、大人の心、どちらも素敵です。
>rhasa様
公式ページを読むと、さらに感慨深いものがありますね。
子供の心をわかってくれる大人の存在、確かにいてくれれば人生が変わっていたかもしれません・・・わかんないけど・・・
>うまめし様
浄化ですかぁ・・・難しいですね(汗々)
「自分な中にいたピーターを受け入れることができた」なんて上手い表現です!
映画では恋愛色を出さなかったので、綺麗に表現できたのでしょうね。
ジェームズみたいな人が そばにいてくれたらなぁ~
って 彼らがうらやましくなっちゃったのだ♪
ホントのジェームズは ジョニーと違って
157センチと小柄だったみたいだけど(^^;
展開が平坦でキャラの掘り下げが浅い分、毒がなくて万人向けな作品に仕上がっているように思います。
大人のファンタジー物としては「ビッグフィッシュ」と似た傾向を感じました。
またヨロシクお願いします。
芸のためなら女房も泣かす~♪
てな雰囲気なのでしょうかね。
その後世界の少年少女たちに夢を与えてくれた偉大な人物ととらえればよいのでしょうけど・・・いつだって偉人の家族は犠牲者なんですよね・・・
>じゃすみん様
俺も男ながらデップファンです(ミーハーではないけど)。
『ピーターパン』をもう一度見てみたいです。
まずはビデオに残ってる『フック』かな・・・
>i-demo様
そうなんですよね。
もう『ピーターパン』を見る目が変わってきました。
この映画ももう一度観てみたいです。
また新たな発見をできるかも・・・
ピーターパンはおそらくディズニーを通じてみんなが知っているだけに新しい発見には感動しますね。
役者のことは知りませんでした。それも新しい発見です、ありがとうございます。
まぁ、デップファンなのでひいき的に見てたのかもしれませんが。
私も生写真はもらえなかったですが、ほんと、子どもの演技力にはびっくり。少年が大人に変る瞬間っていうのが良かったですわ。
ちょっと奥さんがかわいそうでした。
子供たちにとってはもちろんいい遊び相手ができてよかったのでしょうが。
しかもあの遺言は傍目には結構きついものがあるんじゃないでしょうか?
夢の世界を描くならば『ビッグフィッシュ』のほうが好きですね。
現実と舞台と空想の世界が重なる雰囲気は好きなんですけど、ちょっと現実世界を考えると気が重い部分があった気がします。
時代が違うからそういうのもアリなんでしょうけども。
ツボヤキさまはいつもレビューが早いですよね。
公開前の作品なんかも読み応えあります。
この映画の観客動員が少ないのは残念ですよね。
みんな観たら世の中も平和になるんだろうけど、偏ったお方からは「平和ボケ」とつっこまれそうな気もします・・・やな世の中だなぁ。
>るるる@fabさま
なんでもかんでも信じろ!と言われたら抵抗あるけど、
想像力を働かせろ!というのは大切だなぁ~
俺なんて凧の映像のとき、裏側のカメラを想像してしまいました。
彼らにはあれが現実の見えるんだろうなぁ。
私の目も曇っているので以前ほどネバーランドは見えなくなってしまいました(笑)
TBお世話になりました。
ご挨拶が遅くなってすみません。
blog開始辺りの、はじめての頃にアップしてしまった
ので、なんだか遠い日の出来事のよーな気がします。
ああ、日々、映画は次々に上映され、そんな中でも
安心できる部類の数少ないものだったと思います。
結構好評のようで、ほっとしますね。
少しでもこーゆー映画にお客さんが足を運んでくれたら
世の中は良くなるのか。。。どうなんでしょ。
当方は言いたい放題、勝手な我儘なblogで
申し訳ないです。
いつもとっ散らかっておりますが、
今後共ヨロシクお願いします!
そうそう、あのシーンもウルウルきちゃいました。
子ども全員にあんな表情させるテクニックというのもすごいことですよね~
はじめまして。
ほんとに子どもってすごいですね。
と言っても、俺はまだ独身。
子どもがいると驚かされることが多いのでしょうなぁ・・・
>はま。様
いい時期に映画を見ましたね♪
色々と考えさせられる映画でもあり、子どもへの接し方は勉強になりましたです。
>chishi様
映画はどんどん観にいきますよ~~
「この人がピーターパン」というところで感動してしまうと、お庭がネバーランドとなるところはそれ以上に感動できませんでした。。。いや、涙は流れたんですけどね。。。
>MISAKIさま
ジョニー・デップのアカデミー賞ノミネートは間違いないでしょう。賞を取れるかどうかはわかりませんけど・・・
俺は原作は読んでません。
去年の映画は見ましたけど・・・これをもう一度観てみようかな~~なんて考えてます。
>祐さま
明日か、明後日あたりに行って来ますよ!『パッチギ』
時間の都合で、今日は『スーパーサイズ・ミー』を見て来ましたです。
>アウラさま
同じでぇ~す。
よかった。
『恋におちた~』と同じくらい賞を取れるといいんですけどね~
>Hitomi様
俺は信じることを忘れ去っています(笑)
年末に見たクリスマス映画シリーズなんて、やっぱ評価が低くなって・・・だめな大人や・・・
この『ネバーランド』を見た後だと、受け止めかたが変わってるかもなぁ・・・無理かなぁ・・・
>chine_kyo様
いいですよ~~『恋におちたシェイクスピア』も。
ぜひご覧になってくださいな。
同時に複数のブログへTBってのは無理だと思いますよ。
そういうソフトがあれば可能だと思いますが・・・
URLが長いので、くっつけると、多分途中で処理できなくなるんじゃないかなぁ。
私は「ピーターパン」の初演のときに招待された孤児院の子供たちが目を輝かせて舞台を見ているのにジーンときましたね。孤児院の子供たちが来てから後はウルウルしっぱなしでした。
『恋に落ちたシェイクスピア』はまだ観た事ないので、観たいと思います!
つかぬ質問なのですが、同時に複数のブログにTBってできるんですか?
URL同士の間に,を入れればいいのかなぁ?と思いつつ未だ試した事がないのです。
信じるという事をいつからしなくなったのかなぁなんて思ったりしてます。
そして私は「ピーター・パン」の原作を高校生の頃読んだ事があるのですが、もう一度じっくり読み直そうと思ってます。
長男が大人になった瞬間と同じ種類の感動でした。
「恋におちたシェイクスピア」大好きです。
そういやあれも劇作家話でしたね。また観たくなりました。
井筒監督 いままで、口だけの監督と思っていたのですが、今回は秀作です。 2005年邦画ベスト1に なりました。(笑)
アカデミー賞の呼び声も高く、期待を裏切らない作品でした。
ピーターパンも好きだし、ジェームス・バリと少年の話は以前から少し知っていたので、それを映像にして頂けて、しかも主演は大好きなジョニー・デップだったら、もう何も言う事ありません!
誰にでもおすすめ出来る作品です。
素敵でした。
次回、何観ようと思っていたけれど「オペラ座の怪人」がありましたね~
「パッチギ」も気になってます!
井筒監督の作品って観た事ないけどいいのかな?
それでは、また来ますね~。
私は観終わって、自宅に帰ってから言葉の意味をじわ~っと感じました。
風邪、良くなったようで何よりです(笑)そんな状態でも観に行くあたりが、ちょっとkossyさんらしいなぁって思いましたよ。
後で見返す機会があったら、じっくり観たいと思います~。
今、うちに8ヶ月の子供がいますが、8ヶ月の子供でもいろんなことを大人以上にしっかり見てるなぁと思わせられることが多々。
この作品を観て、改めて「子供=一人の人間」として、しっかり対等に付き合わなくちゃって思います。
キャスティングのこと、初めて知りました。
実在の人物なので実際に彼らにつながる方がいらっしゃってもおかしくないのですが、なんだかすごくいいな~と思いました。
TBさせていただきました!
最初に「大人になった」とジェームズおじさんに言わしめたのもジョージでしたっけ・・・?
責任感のある長男の貫禄でしょうか。
ジョニーデップが純粋な役を好演していましたね。
自分は長男ジョージの大人への過程に感激しました。
お婆ちゃんにはっきり自分の意見を言うシーンが印象的です。