「あんたたちには、わかりゃしないよ」というコピー。観客にケンカを売っているような気がした。そしてそのケンカを買ってしまった。。。
原作は素晴らしいんだろうなぁ、と想像できる映画でした。そしてその想像力は、映画を‘読む’にあたっても必要不可欠の重要なものだった思います。レディ・ジョーカーの5人の設定は、社会的弱者にスポットを当てて、不条理な世の中に対して文句も愚痴も言わずに耐え忍んでコツコツと生きる男たちがその鬱憤を一気に吐いてしまうという、まさしく社会派ミステリーの一級品の原作なのでしょう。この設定だけで満足しました。
さて、ストーリーが淡々と展開します。それも全て唐突に展開します。理由なんて必要ありません。予習さえしておけば大丈夫なのですから・・・しかし、原作を既読の人にはとてもわかりやすいと思われるのですが、予習をしなかった人には‘眠気’という罰が与えられます。私はかろうじて特集チラシを読んだおかげで眠気地獄からは開放されました。しかも“グリコ・森永事件”の報道に関して、当時推理小説好きであったおかげで関心が高かったため、この映画も比較しながら楽しむことができました。
しかし、しかしである!心情描写も疎かにして唐突に自殺する人々!わかりません。わかりませんよ、この人たちの行動。脚本家も大変だったと思いますよ。原作が立派すぎると、映画として不要な部分を大胆にカットするのも畏れ多いでしょうからね。そして、評価が下がる原因を作った演技力の問題。菅野美穂が喋りだした途端、呆気にとられ帰りたくなりました。徳重聡もダメダメ君です。そして関西弁が得意なはずの大杉漣も今回は台詞を噛みそうな雰囲気。意外と良かったのは吉川晃司でしょうか。
だめな点ばかり言ってもいられません。美術は良かったと思いますよ。社長室の壁にある歴代ラガービールのラベルや、昭和初期を思わせるポスター、そして一番良かったのは、哀愁さえ漂う「くすりのモノイ」の店舗でした。ちなみに、石川県で“ものい”と言うと、体がだるいことを意味します。
★・・・・
・レディ・ジョーカー@映画生活
原作は素晴らしいんだろうなぁ、と想像できる映画でした。そしてその想像力は、映画を‘読む’にあたっても必要不可欠の重要なものだった思います。レディ・ジョーカーの5人の設定は、社会的弱者にスポットを当てて、不条理な世の中に対して文句も愚痴も言わずに耐え忍んでコツコツと生きる男たちがその鬱憤を一気に吐いてしまうという、まさしく社会派ミステリーの一級品の原作なのでしょう。この設定だけで満足しました。
さて、ストーリーが淡々と展開します。それも全て唐突に展開します。理由なんて必要ありません。予習さえしておけば大丈夫なのですから・・・しかし、原作を既読の人にはとてもわかりやすいと思われるのですが、予習をしなかった人には‘眠気’という罰が与えられます。私はかろうじて特集チラシを読んだおかげで眠気地獄からは開放されました。しかも“グリコ・森永事件”の報道に関して、当時推理小説好きであったおかげで関心が高かったため、この映画も比較しながら楽しむことができました。
しかし、しかしである!心情描写も疎かにして唐突に自殺する人々!わかりません。わかりませんよ、この人たちの行動。脚本家も大変だったと思いますよ。原作が立派すぎると、映画として不要な部分を大胆にカットするのも畏れ多いでしょうからね。そして、評価が下がる原因を作った演技力の問題。菅野美穂が喋りだした途端、呆気にとられ帰りたくなりました。徳重聡もダメダメ君です。そして関西弁が得意なはずの大杉漣も今回は台詞を噛みそうな雰囲気。意外と良かったのは吉川晃司でしょうか。
だめな点ばかり言ってもいられません。美術は良かったと思いますよ。社長室の壁にある歴代ラガービールのラベルや、昭和初期を思わせるポスター、そして一番良かったのは、哀愁さえ漂う「くすりのモノイ」の店舗でした。ちなみに、石川県で“ものい”と言うと、体がだるいことを意味します。
★・・・・
・レディ・ジョーカー@映画生活
買いました。読了後もう一度観るつもりですが、その間に上映完了になるような気がしますが。
確かに原作本読んだことが無い人には辛いと思いますわ。
高村ワールドが好きな人には大丈夫かも…だけど、読み手も選ぶからねぇ、高村さんの作品って。
私は知ってたから楽しめたのかもね~。
いつもいつもおせわになりっぱなしで^^
kossyさんダメでしたか~ その②(;;)
(↑chishiさん、拝借しましたm(_ _)m )
僕は監督で観に行ったのですが、原作を読んでいない分
予備知識を入れていくべきだったと思いました。
おっしゃる通り原作のクオリティが高いほど、
更にハイ・クオリティな「脚本」が不可欠ですね^^
駒はあんなに揃っていたのに(笑)。。。
俺も原作を読みたくなりました!
でも、映画はもういい・・・
原作ファンの人で映画をけなしている人が少ないことも驚きです。。。その秘密も知りたい。
>chishiさま
俺の場合、つらいとか理解できなかったとかじゃないんですよ。とりあえず、登場人物やおおまかなストーリーをバッチリ予習しましたから(笑)
だから、原作を推理して、どういうメッセージがあるのか?とか、色々考えながら観たですよ。
そしたら、設定やストーリー展開の稚拙さが露呈して…という印象が残ったのです。
とにかく口コミで「予習してからの方がいいよ!」と広めましょう♪
>cyazさま
脚本家の方は『血と骨』をも書いていたようですね。
俺としては、こちらもダメでしたので、
この脚本家とは相性が悪いのかもしれません。
やはり原作が長編だと大変なのだと思いますけど・・・
自分はどうも徳重聡という男がダメです。
石原的というか、悪い方向へ気合がのっかっている気がして。
ダメ男の烙印を押したのが「あぶない刑事」だったのも原因かもしれません。
始まって5分で、TVの電源を落としたのですがこのドラマが本当にいけない。
徳重聡が英語を喋り、徳重聡が暑苦しく、徳重聡が「ボブー!ボブー!」と連呼する。
これは、相棒の外人がいきなり銃弾受けて倒れたからなんですけど、ボブて・・・・。
あまりにインパクトが強かったので、頭から離れません。
よっぽど良い演技をしない限り、徳重聡は一生ボブの男です。
今回に限っては、悪くはなかったと思いますが。
予告編を確かめに行くような映画もイヤですが、それをさらに特化させた予習必須の映画もイヤです。
そして、この映画は何度も観たら分かるのかというと、そうでもない。
ぼくが言いたいことはみなさんがおっしゃってくれているので、
徳重聡のバカ話しかできませんでしたすみませんすみませんすみません。
TBありがとうごさいました。
ぼくもさせていただきます。
そうですよね。
特集チラシを必死で読んでも、結局後半にはわからなくなってきたし・・・
グリコ・森永事件の真相・・・とか考えるだけの面白さでした。
>Sizuku様
俺も徳重聡さんは好きにはなれないタイプです。
ポスト裕次郎というのも雰囲気だけで選ばれたみたいだしなぁ。
その「ボブの男」って面白すぎです(笑)
映画を真面目に作ってるなぁと感じたり、見えてこないテーマを想像するといい作品だと感じたりして、1点評価はやめようと思ったのですが・・・
「やっぱり1点だ!」と決断を下す原因となったのは美穂嬢の演技でした。。。。
前に別の本で原作を読んでから行って失敗したので今回は…と思ったのですが、それが仇になりました。原作を読んでいかなければいけない映画はちょっとなー。別物になっていてもいいから、映画だけで完結しておいてほしいっす。原作にこだわりがあるとそうも言っていられませんが(笑)。
私は原作を読んでから、もう一度ビデオで見てみようかなーと思っています。なんてね。
原作を読まなければならない映画なんてダメですよね。
製作する側にもずるさがあると思うのです。
原作に感動できた人ならば観るだろうという目算があるわけですから、酷評されても売れればいいという商魂が見え隠れするわけです。
つまり原作が100万部突破するくらいの小説ならば、誰が映画を作ってもある程度売れるわけですね・・・悲しい現実です。
女性の名前の音にもいえます。
お陰様で10万ヒットです。
私もこの作品を見ました。友達に誘われてです。
正直言って、かなり難しかったです。確かに社会性がありますよね。でも、今、私たちが育ってきている世代はとかホントに関係ないのです。
ですから、原作も読んでおらず、社会的知識の乏しい私には、チンプンカンプンン。
吉川さんの演技に注目するばかりでした。
きっと、昔は色々あったんだろうなぁ~と感じるのが精一杯でした。
昔、吉本隆明さんが三島由紀夫との対談で、「原爆の図」を評して、「藝術的に良くないという正にその理由でいかなる意味でも良くない。」と喝破していたのを思い出しました。
kossyさんもおっしゃるとおり原作を読まなければわからないというのも論外ですし、原作を読んでいたら余計に腹立たしくなったのではないでしょうか。
マスメディアに酷評が見あたらないこと自体「逆差別」という名の差別が温存されている証拠でなければ良いのですが。
そういえば、細かい話ですが、「差別が温床されている」という日本語も耳障りでしたね。
私は高村薫の愛読者ではありませんが、原作者の評価を聞いてみたいような気はしますね。
差別問題は今でもあります。
被差別の人にとっては心の奥底にずっと眠りつづけていて、普通の人にはわからない問題だとも思います。
この程度のストーリーでは、その問題を鋭く抉るわけでもなく、サラリと表現しているだけというのも許せないところかと思いました。
だからますます意味不明の映画になってしまったんですよね。
吉川晃司だけは良かった・・
>微明日さま
多分原作も難しいのでしょう。
何が主題で何に重きを置くか・・・これは原作者の意見をもっと参考にするべきだったのに、欲張ってヒットさせようなどと考えサスペンス色を強くしようとしたためにチグハグなものになってしまった。
製作者側の葛藤も想像がつきます。
徹底的に社会問題だけを取り上げることにして、単館系公開にしてしまえば、ある程度は好感持てたかも・・・
「50年後のオールドボーイ」
原作を読まないと理解できないというので、それならば知識なしにどれだけ理解できるのかと 見てきました。
ゼネスト中止に伴う反動分子一掃の中に労働運動と関係のない差別出身の兄がいたことが根底にあり、それが孫の採用不合格で打倒日之出ビールになった。
ある程度理解しましたが、判らなかったこと書きます。
1.競馬仲間がなぜレディー・ジョーカーになったか?
2.日之出ビール副社長の自殺の動機
3.20億円の行方
4.半田が逮捕されたのになぜ迷宮入りなのか?
5.岡田組が秦野歯科医院に威圧に行った理由
物井薬局に城山社長が弔問にきましたが、手土産のビールがもっと早ければ 事件は起こらなかったんだろうと思った。ビール3本が20億円の価値があった。
理不尽なことの積み重ねがダムの決壊のように社会事件として起こるのは 今も昔も変わらないのかもしれません。
オリジナル脚本映画も少なく、売れた原作を映画化することが主流となりつつある日本映画界。
映画なんだからと割り切って、大胆にカットしたり編集したりと、映画人らしい決断がほしいところですね。
>祐さま
最初の設定からわからなくなります・・・
労働運動が弾圧されていたのか、被差別の問題はついでだったのか・・・そのあたりもハッキリしませんでした。
疑問点の2番の自殺は、わかりません!!!
これは一番の謎ですね。
3、20億円は誰の手にも渡ってないですよね?
儲かったのは株で儲けた在日の人だけかな?
4、半田が逮捕されたのは、合田を刺した罪。そして追求してくる人間もいなくなった。。。
5.これは何ででしょう?
バイク事故と菅野美穂の関係がおいしそうなネタだったからか?
薬局に持ってきた3本のビールは、「まだ同じことやってんのかよ」という嘲笑の意味があったのでは?
とにかく消化不良を起こしそうな映画でした。
鑑賞時には、健胃剤が必要ですね。
手紙は「私、物井清二は、政治的野望を持たない人間です。・・・日之出ビールに働いていたことは誇りでした」というような事がかかれていました。 ※結構記憶があいまいだけど。。
この内容から、推測すると、 組合つぶしのついでに被差別労働者を解雇した。
城山社長は当時の事は知らず、この手紙から、当時の会社の行ったことを恥じて、弔問に訪れた。
社長が自己紹介をしているから、初対面です。
物井清三とは 初対面であり、彼が20億円の犯人であるということは知らなかった。
とここまで書いて、一つ疑問が出ました。
城山副社長がなぜ、その手紙を保存してあった 役員会議録を持っていたんだろうか。
自殺の原因が ここにありそうです。
補足
ゼネスト中止後、労働運動の弾圧、共産党の弾圧などが始まっています。
昭和20年代というと、殺人事件も今より多いらしいし・・・かなり暗いストーリーが出来そう。
自殺の原因は役員会議録ですか・・・言われても思い出せなくなってきています。
半田刑事の上司にしても自殺が唐突で、よくわかりませんでした。そこまでする人っているんでしょうかね・・・
やっぱり、明るくなる映画で楽しみたいですね♪
でも「わからない」というのは愚問。
ミステリ感覚で観てるなら、「20億円はどうなったか」はわかる
「犯行の動機」は、もう閉口してしまうくらいの大愚問だ。全体のイメージと印象が物語っているではないか。
これがちょっと、多すぎてレビューを読んで思うけど日本人は往々にして機械化人が増えたのか、想像力が欠落しすぎてる、と思った。
自分は原作を読んでない連れと見に行ったが、かなり理解していた。
そういった意味では成功したと思えた。が、ことに意味不明の観客が多いとなると、やはり成功してないのか・・・?
これをわからずとも、仏伊の難解な文化圏の映画を必死に理解する日本の映画人が、滑稽でしようがない。
想像と妄想、を混同しないこと。
与えられた情報から想像することで、
それなりの答えには辿り着けるかもしれない。
そして、その答えを知った結果、映画は悪いと切り捨てる。
「そういった意味の成功」がくだらない。
機会人は計算を間違えない。
妄想をしない。
放置すべきコメントでしょうが、
レディ・ジョーカーを評価する人にこういった意見が多いので、
まともにコメントしておきました。
削除判断、人任せなので、申し訳ありませんが……。
酷評コメントの右ならえで、lこんなコーナーであるならあえて語ることもないのではないか。
あえてレディ・ジョーカーをとりあげるレスを読んでみたが、どうも原作の評価おざなりなようだ。
原作も、透明なものではなかったものだが。
想像して、かなり理解できること・・・これが映画の楽しみ方だとは到底思えません。
日本人の想像力の欠如という点は納得です。そのとおりだと思います。
俺が理解できなかったのは自殺した二人の人間。
登場人物が多すぎるため、まず誰が死んだのかわかりませんでした(わかったのはしばらく経ってから)。せめて映像を少しでも出してもらえたら助かりました。
芸術映画であるならば理解できないとしても、個人で受け取り方が違うからしょうがないでしょうけど、ミステリーの、しかも中盤のサブストーリーを観客に理解させない点は失敗としか言えないでしょうね。
まさか、『氷の微笑』のように犯人がわからないミステリーが世の中に溢れ返ったらどうなるんでしょう・・・
想像でいいのなら、「辰巳琢郎は撮影途中で病気になったため、自殺してしまったことにしようと、映画スタッフが勝手にストーリーを変えてしまった」というものでもいいのでしょうかね?(俺はそう感じたんだけど・・・)
>shizuku様
こういう映画の受け取り方は人それぞれですから、良かったと感じる人の意見も大切かと思います。
「成功」という言葉は確かにひっかかりますね・・・それ以前に「理解」という言葉もひっかかっているのですが・・・何通りも答えがあるような映画において「理解」という言葉は不要なんでしょうね。
その「成功」という言葉は、「人口の1%の大金持ちのために99%の国民に大増税を断行する政府」が「この大増税は大成功と言える」と言う「成功」と同じ意味ですよね(かなり無理な比喩か・・・)。
>ley様
原作の評価って・・・ここは映画について語らうところなので、原作については最小限しかも貴重な情報源ということならOKです。
小説について語るのなら別のブログに行けばあると思うのですが・・・
城山社長がタクシーで物井薬局に弔問に訪れたシーン。 手紙の理解した一個人としての行動ですが、このシーンで救われた気分です。
もう一つが、物井薬局に置かれていたクリスマスは、ケーキ。
うーん なんか 食べ物に弱いなぁ。。(笑)
※
映画は、人格紹介に失敗しています。
登場人物の紹介はあったけれど、それだけでは不十分。
アルマゲンドンのように、物井が 仲間のエピソードを紹介しつつ勧誘していくシーンがあれば良かったと思いました。
あと、物井清二が解雇リストに登録された経緯の描写があれば物井清二の立場がはっきりしてその後の展開にも理解できたのではと思います。
それにしても 映画にも説明責任が必要になったみたい。 これもグローバル化の波なのか。
PS
>機会人は計算を間違えない。
想像して、機械人と読み、 さらに妄想して 「マニュアル人間」と理解しました。
これって 成功ですか?失敗ですか?それともくだらないですか?
原作の端部なので、書きますが、この2人の自殺は原作と同じ動機のものです。
辰巳琢郎(城山弟)は、娘の問題で亡くなった秦野の差別の一端を担ってました。それに苦悩し、亡くなったものです。
土肥は、警察組織の中で実弟的な半田が任意で引っ張られた事を上に通達され、組織内で絶望的な今後の人生に苦悩したものです。警察組織も、企業も、間接的な事で、思わぬ立場に追いやられることがあります。この人物自身になってみないとわからないでしょうが、少なくとも「俺の人生にはもう上がりがない」と絶望した事によると思います。
私の場合、2時間の枠内で完結するものより、その物語の以後の事や、自分がこの立場ならどうするか、この人物はどういう過去と未来があるのか、という事を想像します。
先ず、その前に物語を理解し、精査し、解体します。
解体は、自分が物語を作ることになるとき、引用できるかもしれないと思うからです。
レディ・ジョーカーは観手によっても変わることは他の映画と同じですが、それを前提に、原作と切り離し、自分の中では良かったと思います。
良かったと思うのは、市井の人、普通の人、日常というのは実際に抑揚がないもので、それがこんな大それた犯行をする、実際に起きている犯行の矛盾を考えられた事です。
全体的に極端な比喩や単語の一つ一つを突っつくようなコメントで、言葉なくなりましたので、失礼します。
『アルマゲドン』の紹介パターンはいいですね~
実際ブシュミとか、すごく存在感が浮き上がってきたし、感情移入も楽になりましたよね。
『アルマゲドン』ではブシュミが一番光っていたと思うのは俺だけかなぁ・・・ほかは大したことなかった(笑)
予告編とか紹介HPなどを見て予習が必要だと感じたら、するべきなのでしょうね。
まぁ、わからなくても面白いと感じたら2回観ればいいわけですし・・・
>LJ様
大変丁寧に疑問点をお答えいただきましてありがとうございます!参考になった上、今までモヤモヤしていたものが全てなくなりました。
文章にすると、こうも簡潔に動機を表現できるのに、あの映画の中で表現できなかったことは残念でしたね。
やはり「映画化が不可能」と言われた原作だっただけに、全てを網羅することは難しかったのでしょう。
俺が制作サイドの人間にいたのなら、辰巳琢郎や菅野美穂の部分をバッサリと切り捨てて、レディ・ジョーカー側の描写をもっと増やすよう助言するだろうになぁ・・・と妄想してみました。
城山副社長の自殺は、娘の結婚問題と秦野の採用問題だけでは、自殺の動機としては弱いので、総会屋と20億円の要求の心労で亡くなったと思っていました。
でも、役員会議録を隠蔽していた事実があり、彼はどこまで 真相を知っていたのか 判らなくなりました。
kossyさん
ばっさり 切り捨てなくてもいいから、30分長くして、人物の紹介と秦野と城山令嬢と副社長の考え方をもっと表現してほしいです。 切るべき部分は、誘拐犯の捕り物帳部分だと思いました。ここを切ると見所無くなるけど、あまり意味のない部分なので。。(笑)
思い出せないこと
20億円の1万円札は 聖徳太子でしたか?
新札になったら 使いずらいなぁ。。
切り捨てたら、訴えることが少なくなるか・・・
副社長も出番が少なくて、しかも辰巳さんだから、50年前は生まれてないだろうし・・・と、このことばかり考えてました。
警官の自殺というのも、ある意味ショッキングですもんね。カットしたらインパクトがなくなるかなぁ。
舞台設定は昭和16年ですから聖徳太子ってことはないでしょう・・・ケータイも使っていたし、原作の設定年代は知らないけど、グリコ・森永事件が現代で起こったらケータイの活用によってもっと色んなトリックが考えられるような気がします。
この映画で想像力を語る場合、それは理解力を指しているような気がします。
そして、この映画で日本人の想像力の欠如を語るのなら、それは理解力の欠如を語ることなのだと思います。
ぼくには実際の日本人の想像力、理解力の欠如がどれほどのものなのかが分かりません。
似たようなことが文学でも言われており、プロレタリア文学の劣化を指摘する人も少なくありません。
本当にそうなのでしょうか。
ネットという簡易交流手段、情報入手手段を手に入れて、人々は発言しやすい環境を手に入れました。
自分で調べる考える、ということをせずに答えを得たいと思う人々をぼくは否定出来ません。
他国の想像力、理解力が把握出来ないので、結局断言出来ないところなのですが。
自身の理解力を誇り見下す人は、やはり嫌いです。
その上での「くだらない」でした。
本編内容の切捨ては難しそうですね。
ぼくも時間を延ばすべきだと思うのですが「ただ、事件が起こった」ことを描くにはこれでいいのかもしれません。
確か原作者のインタビューが週刊誌にのっています。
題名が「2時間のワケ」でした。
その存在を知っただけで、ぼくはまだ未読です。
読めば何かが分かりそうですね。
レディジョカー ・・私の感想はそこそこでした。
最初の、兄のお骨を持って、ヒノデビルを見つけるシーンで
うるうるきて、最後の父親が娘を捨てて、主人公が
彼女の手に手袋をはめながら「寒いな・・」って言うシーンでは
泣いていました。貧困と宿命がこの映画のテーマかな・・と思いましたが
とても気分の明るくなる映画ではないですね。
子供を捨てる親も地獄、捨てられた子供も地獄
この映画のひとりひとりが地獄をかかえこんでいるような
気がしてーーとても辛かったです。ドラマ部分に重点を
おきすぎて、サスペンスの部分(誘拐)にドキドキ感がないのは
きびしいなーーと映画を見てました。それとストーリーが
複雑すぎて最後まで観客がついてこれないかもしれないですね。
私は宿命と言う部分や、最初の冒頭のシーンなどを見て
「砂の器」を思い出しました。もう少し、サスペンス部分と、
ドラマ部分を作りこんだら不滅の名作になっていたかも知れないな・・。残念。
難解な社会派ドラマというものは勉強すれば理解できるようになります。
難解な文芸ドラマだったら、勉強しても理解できるとは限りません。
キャッチコピーにて自ら社会派映画を名乗っているのだから、知識がある人間までもが理解できないとなったら・・・問題ありですよね。
「2時間のワケ」を読んでみたくなりました。ネットで拾えないかなぁ・・・
>rika様
障害児と親子の絆をラストシーンにもってこられたら、ここに集中しちゃいますよね。
確かに感慨深いものがあるところなんですが、このために差別問題や企業の本質といった問題提起が薄れちゃいました。
テーマが多すぎるので、仰るとおり印象が薄らいでいくのが残念でした。
さて、この作品確かにわかりにくいですよね
だからこそ原作を読みたくなる映画でもありました、もしかしてコレが狙いかも(笑)とか思います
テーマが多く描き切れてないかもしれませんが、それでも二時間でよくぞ纏めたと思えます、
自殺者二人に関しては十\分に私は心理変化を感じましたが、父親が娘から責められ会社にも損害をなす、それと彼が隠し持っていた書類、そういう事実だけで感じ取れたんですが
携帯なんで打ち切れませんが、全ては理解できなくとも、それぞれの問題、差別を見た者が考えただけでも、この作品の価値はあるように感じます
会津もあったか疑問の点もあります。
私はの専門家です。
被差別は、ある程度富が集積できるところ、会津より南、特に近畿、中国に特に多くあります。北の方面では当時(江戸時代)被差別の生じる余地が無かったのではないかと類推されます。
それが、大きな間違いです。
二時間で収めないと飽きられるだろうし、長くして説明することの難しさも感じます。
>物井さま
貴重な情報をありがとうございました。
中々気づかないものですね。
とにかく無理がいっぱいある映画ですよね・・・
理由は、10年ほど前、某新聞にエッセイの連載を持っておられて、その内容が青春の思い出とともに残っているから
どうなんでしょうか。『血と骨』も、あんまりいい評価じゃなし・・・。
脚本家の方が悪いということは全くないと思うのです。だけど、原作が大作であればあるほど短くまとめるのは大変な作業になるので、全体的につまらなくなってしまうと思うのです。
だから、強いて言えば、映画化するということが失敗だったような・・・
観にいかれる場合には、予習が必要だと思います。
人を選ぶようで、相性がいいか悪いかは、見たひとにしか判らないと思います。
人と人との駆け引きが短い台詞、役者の表情と短いカットで表現されています。 登場人物と人間関係だけは 知っていたほうがよいと思います。
見たいと思った時が 旬です。
「西部警察」の間違いですね。