久々に泣いてしまいました。
体重を13キロも増やして体当たり演技で殺人鬼アイリーン役に臨んだC・セロン。同性愛のために家族から、社会から疎外感を感じている孤独な女性を演ずるC・リッチ。ともに演技は最高でした。説明調の前置きも少なく、実際の事件についても予備知識がほとんどないという状況においても、二人の演技(特に表情)が運命的な出会いを見事に演出していました。“娼婦”であることにたじろがず、職業への貴賎に対しては全く純粋なセルビーに心を開く様子。最初の殺人の後にセルビーを呼び出したシーンもよかった。堅気の職業に就こうとする彼女に対しても「そんな受け答えじゃダメだよ」とスクリーンに向かって叫びたくなったほどです。。。
セロンの演技は随所に光りました。特に印象的なのは第2の殺人を犯すときの表情です。金のため、女を買う男への憎しみ、“変態野郎!”と叫びたくなる心境、そして殺人が快楽へと変わる瞬間の殺人鬼特有の目に変化する過程なのです。一度人を殺すと、歯止めがきかなくなるということをも表現できていました。
ラストでの電話~法廷シーンも奥が深かったです。途中で、声のトーンを変えながらもセルビーは関係がないんだということを伝えたくなるほど機転が利く彼女。このくらい感性が鋭いもの持ってるんだから、堅気の商売でも通用したはずだ(決して生まれながらの落伍者なんていないということも伝わった)。その才能は、セルビーへの愛を貫いてセルビーに迷惑のかからないように自分一人で罪を償うことに注がれました。これほどまでにセルビーへの愛を信じて涙するアイリーンに対し、セルビーが徐々に甘えん坊みたいに演じ、最期には冷たく指差す行為も対照的に描かれていましたので、余計アイリーンに対して泣けてくるんですよね。
エンドロールに再度流れるジャーニーの“ドント・ストップ・ビリーヴィンDon'tStopBelievin'”がアイリーンの台詞に使われていることに感動し、また涙が溢れてきた。
C・セロンが本当は綺麗な人なんだとわかっているから感情移入できましたが、もしそうでなかったら・・・感情移入できるかどうか自信はない・・・
・モンスター@映画生活
体重を13キロも増やして体当たり演技で殺人鬼アイリーン役に臨んだC・セロン。同性愛のために家族から、社会から疎外感を感じている孤独な女性を演ずるC・リッチ。ともに演技は最高でした。説明調の前置きも少なく、実際の事件についても予備知識がほとんどないという状況においても、二人の演技(特に表情)が運命的な出会いを見事に演出していました。“娼婦”であることにたじろがず、職業への貴賎に対しては全く純粋なセルビーに心を開く様子。最初の殺人の後にセルビーを呼び出したシーンもよかった。堅気の職業に就こうとする彼女に対しても「そんな受け答えじゃダメだよ」とスクリーンに向かって叫びたくなったほどです。。。
セロンの演技は随所に光りました。特に印象的なのは第2の殺人を犯すときの表情です。金のため、女を買う男への憎しみ、“変態野郎!”と叫びたくなる心境、そして殺人が快楽へと変わる瞬間の殺人鬼特有の目に変化する過程なのです。一度人を殺すと、歯止めがきかなくなるということをも表現できていました。
ラストでの電話~法廷シーンも奥が深かったです。途中で、声のトーンを変えながらもセルビーは関係がないんだということを伝えたくなるほど機転が利く彼女。このくらい感性が鋭いもの持ってるんだから、堅気の商売でも通用したはずだ(決して生まれながらの落伍者なんていないということも伝わった)。その才能は、セルビーへの愛を貫いてセルビーに迷惑のかからないように自分一人で罪を償うことに注がれました。これほどまでにセルビーへの愛を信じて涙するアイリーンに対し、セルビーが徐々に甘えん坊みたいに演じ、最期には冷たく指差す行為も対照的に描かれていましたので、余計アイリーンに対して泣けてくるんですよね。
エンドロールに再度流れるジャーニーの“ドント・ストップ・ビリーヴィンDon'tStopBelievin'”がアイリーンの台詞に使われていることに感動し、また涙が溢れてきた。
C・セロンが本当は綺麗な人なんだとわかっているから感情移入できましたが、もしそうでなかったら・・・感情移入できるかどうか自信はない・・・
・モンスター@映画生活
泣いてしまうと犯罪までも肯定してしまうような気がしちゃったんですよねぇ。
罪を憎んで人を憎まずって言葉を思い出しましたよ。
セロンも凄かったですが、やはりリッチの巧さが光りました。
な感情、感覚がモンスターに見えて怖かった(ーー;)
アイリーンは、幸せだったんでしょうか?
犯罪は肯定できませんよね・・・
俺は、アイリーンを犯罪への道(とりあえず売春はおいといて・・・)に落ちてしまった最初の殺人で「あっ、やっちまった・・・」みたいな感じでかわいそうに思ってしまったのです。。。
運が悪ければ誰でも犯罪の道に陥ってしまうことがあると思ってるので、そう感じたのかもしれません。
リッチは『バッファロー66』が好きです。
>はっち様
セルビーがモンスター・・・そうもとれますよね。
人間誰しもモンスターになりうる!といったメッセージがあるのかもしれませんし。
アイリーンは、セルビーも自分のことをわかってくれると信じることができたので、満足だったのかもしれませんね。
ドキュメンタリー観たい。
すっかり役になりきってましたね。
もともと大きなリッチの目、ものすごい印象に残るくらい“冷たい目”でした。
ストーリーはまったく違うのですが、なんとなく「ボーイズ・ドント・クライ」を思いだしました。実話ネタであること、疎外された人が主人公なこと、主演女優が完全に別人になりきってオスカーをとっていること、それから女性監督であること。素材に対する興味の持ち方がふだん見せられているのとはちょっと違う気がするのですね。
セロンの変身ぶりが一番の話題となったこの映画ですが、
かなり泣ける映画だったと思うのですが・・・(涙汗)
C・リッチも可愛いよねぇ・・・裏切りへと変貌をとげた演技が最高でしたね。
>prisonerさま
確かに『ボーイズ・ドント・クライ』とも比べてしまう雰囲気はありますよね。『モンスター』の方が断然に暗く重いのでしょうけどね。。。(笑)
>kkさま
泣けますよね。
私は最後の20分くらいは泣き通しで、声上げそうになってしまいました。理解し合えないのが悲しいし、切ない映画でした。
最初の殺人に関しては、みなさん似た様な感想みたいです。やはり、その後でどうするか・・・なんでしょうけどね。
>kaoritalyさま
よかった~~
泣けなかった人がこのまま増え続けたらどうしようかと、悲しくなってたところでした(笑)
俺なんて、第二の殺人でウルウルきてました・・・