ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

亜人

2017-10-08 12:41:24 | 映画2017
 君のドテラを食べたい

 『君の膵臓をたべたい』に主演した浜辺美波を見るために観に行ったようなものですが、この作品でも彼女はやはり病気。妹である彼女を治したいがために医者の道を選んだ永井圭(佐藤健)がトラックにひかれて死亡したのだが、息を吹き返し、国内3例目である亜人であることが発覚する。亜人とは死んでもすぐに生き返るという新種の人類という設定だ。ところが、一度死んだ人間しか“亜人”とわからないハズで、単純に計算しても100倍以上の亜人が日本に生息していることになる。この際、老衰で死んでしまった人はどうなるのか?などと考えてはいけない。もう麻酔を打って再生できないほどの火葬にするしかないように思われる。

 厚生労働省の亜人委員会に捕らえられた永井は、20年来の亜人である佐藤(綾野剛)によって救出されるが、佐藤の破壊的な考えに賛同できない永井は逃亡する。佐藤の政府に対する要求は亜人だけが住むことのできる特別自治区。厚生労働省の回答が得られなかった佐藤は飛行機を操縦して、9.11の再現のように厚生労働省のビルに突っ込んだ。何というおぞましい展開。自爆テロを行っても死なないのだ!これほどの恐怖はない。何せ苦手な麻酔銃を撃たれたとしても、手を切り落とし自殺するという必殺(?)技が使えるのだ。やばいと思ったら自殺して生き返れば何でもできるという、命の尊厳を軽視したテロリスト。

 ようやく北海道や九州の離島を自治区として提案された佐藤だったが、彼は自治区として東京を要望。それができないなら、なんちゃらVXガスを東京中に撒くというのだ。で、そのVXガスを持っているのは日本の大企業という、とんでもない設定。しかも政府公認のような雰囲気だし、日本はいつの間にこんな恐ろしい国になっていたんだとビックリしてしまいます。こんな北朝鮮みたいな日本だったら、国家転覆を企む佐藤の方が正論のような気がするし、人体実験を繰り返す厚生労働省の存在を暴露してやりたい衝動にかられてしまいます。

 さすがにコミック原作だけあるしトンデモ設定はついていけないし、「テロは良くない」という意図があるにせよ、逆に正しいと思う者が出てきてもおかしくない。そして、その根底には命の軽視という亜人の存在。レイティングがかけられてない点も、考えようによっては「自分は亜人かもしれないから、一回自殺してみよー」と考える小学生が出てきてもおかしくない。人もいっぱい死んでいるんだからレイティングは必要でしょ・・・

 なぜだか大林宣彦が評論家として登場していたことが嬉しかった(笑)


★★・・・

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パターソン | トップ | アウトレイジ最終章 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (BROOK)
2017-10-08 12:54:28
やはりあの方は大林監督でしたか…
鑑賞している時、似ているなぁ…と思っていましたが、確認しないままでした。

作品はコミック原作だけあって、“凄い”展開ではありましたが、最後まで楽しむことが出来ました♪
返信する
エンドロール (kossy)
2017-10-08 13:01:20
>BROOK様
「エンドロールを楽しめ」というセリフがあったので、凝視していました!(笑)
楽しめなかったといえば嘘になりますが、
あまりにも設定がおかしすぎたので、2点になっちゃった。
漫画を実写化する際にはリアルさも欲しいものです。
返信する
Unknown (しんちゃん)
2017-10-08 22:07:25
 原作も読んでるんだけど、1巻目をすっ飛ばしたのが気に入らない。ちょっと珍しいパターンでした。
ちなみに原作では佐藤は2巻目からの登場です。
返信する
2巻目から? (kossy)
2017-10-09 10:32:51
>しんちゃん
1巻目を飛ばすなんて珍しいですね。
もしかすると続編を作る気が最初からなかったのかな?
返信する
何時もお世話になっております (PGM21)
2017-10-09 20:30:17
何時もお世話になっております。

亜人をどうやって倒すのか?と注目しましたが、確かに倒すとなるとかなり困難な相手である事だけは間違いありませんね。原作を知らない分楽しめました。

gooの読者登録ありがとうございます。

実はgooの読者登録さっぱり使っていないんですよね。私も当初ツイッターを始めた時はガラケー時代だったのでブログのアップ用にしか2年ほど使わなかったんですよね。スマホに替えてからはツイートを増やしましたがgooブログもツイッター連動でアップできるのでツイートしなくてもブログの更新でアップできるのでかつて記事に掲載されたkossyさまがツイッターを開設すれば映画ファンはかなりフォローすると思いますよ。

他のブロガーの方も実はツイッターから記事を観るケースが今は多いんですよね。

最近インスタでも映画の画像を載せますが反応が予想以上にあったりします。

SNSを活用すれば再び有名になれるポテンシャルをお持ちなのでブログだけだと勿体なく感じたりします。
返信する
ツイッター (kossy)
2017-10-10 09:09:20
>PGM21様
亜人は倒すことができません・・・
捕獲して拘束するしか手がないのです、多分。

ツイッターの件は考えてもみたのですが、
ちょっとくらいはやってもいいかな~くらいですね。
かつてのような有名ブログに戻すことも考えてないし、
TBやコメントで映画ファンが繋がれば満足です。
おすすめいただきありがとうございます
返信する
こんにちは (yukarin)
2017-10-12 14:22:47
確かにトンデモ設定でしたが、アクションがメインだったので楽しめました 笑
大林監督はなぜ出演されてたんでしょうね~
返信する
大林 (kossy)
2017-10-13 07:42:31
>yukarin様
俺はおっさんなのでアクションについていけなかったのかな・・・(悲)
やっぱり大林宣彦だとエンドロールで見つけたときは喜んじゃいました~
もう末期がんですから、出演できるなら何でもって感じなのかな・・・
返信する

コメントを投稿

映画2017」カテゴリの最新記事