やっぱ日本人にはおにぎりが似合うなっす。
感動の押し売りなど一切ないのに、心に響いてしまう。「生きていればいつかはいいことがある」と命の大切さを淡々と書き綴る主人公の夏井和代(富司純子・寺島しのぶ親子競演)。人生においてひとつもいい思い出などなさそうな彼女の口から発せられるからこそ、言葉の重みがひしひしと伝わってくるのです。
岩手県遠野市から二戸郡一戸町へと嫁いできた和代。教師をしていた夫(ダンカン)が教え子から人生相談をよく受けていたため、その返事を手伝ったことがきっかけとなり、駅にあった「命のノート」に返事を書くようになった。「文才がなくても心で書けばいい」と夫に教えられ、こつこつとノートに書いてゆく・・・
観光名所など何もない村の小繋駅。全国各地から心に傷を負った者が訪れてはノートに人生の苦悩を書き連ねる。彼らのほとんどは再び訪れてノートの返事を確かめることをしない。しかし、和代とは心が通じ合っているかのように彼女のことを「東北のおかあさん」と呼んだりしているのです。命の重みを語るには心に傷を持った者のほうがやはり説得力があるのだろうか、いや、それ以上に彼女の明るさと心からの接し方に温かみを感じてしまうのだろう。
日本初のフィルムストリームカメラ「VIPER」を使用といった映像よりも、人の死を全く映像化していないという、ヤクザ映画出身監督のこだわりが感じられた。普通なら死に際とか葬式の映像を取り入れて「さあ、ここで泣いてください」と言わんばかりのクライマックスを持ってくると思うのです。そのあざとさが全くない・・・淡々とノートに書き込むだけ。
終盤、和代の姿が「鶴の恩返し」のようになっていましたが、彼女が亡くなった人やノートによって救われた人たちへの感謝の気持ちの表現していたのか・・・彼女自身もそれが生きがいとなっていることが重要だったのかもしれません。そして綾戸智絵によるエンディング曲が心にしみる。
★★★★★
感動の押し売りなど一切ないのに、心に響いてしまう。「生きていればいつかはいいことがある」と命の大切さを淡々と書き綴る主人公の夏井和代(富司純子・寺島しのぶ親子競演)。人生においてひとつもいい思い出などなさそうな彼女の口から発せられるからこそ、言葉の重みがひしひしと伝わってくるのです。
岩手県遠野市から二戸郡一戸町へと嫁いできた和代。教師をしていた夫(ダンカン)が教え子から人生相談をよく受けていたため、その返事を手伝ったことがきっかけとなり、駅にあった「命のノート」に返事を書くようになった。「文才がなくても心で書けばいい」と夫に教えられ、こつこつとノートに書いてゆく・・・
観光名所など何もない村の小繋駅。全国各地から心に傷を負った者が訪れてはノートに人生の苦悩を書き連ねる。彼らのほとんどは再び訪れてノートの返事を確かめることをしない。しかし、和代とは心が通じ合っているかのように彼女のことを「東北のおかあさん」と呼んだりしているのです。命の重みを語るには心に傷を持った者のほうがやはり説得力があるのだろうか、いや、それ以上に彼女の明るさと心からの接し方に温かみを感じてしまうのだろう。
日本初のフィルムストリームカメラ「VIPER」を使用といった映像よりも、人の死を全く映像化していないという、ヤクザ映画出身監督のこだわりが感じられた。普通なら死に際とか葬式の映像を取り入れて「さあ、ここで泣いてください」と言わんばかりのクライマックスを持ってくると思うのです。そのあざとさが全くない・・・淡々とノートに書き込むだけ。
終盤、和代の姿が「鶴の恩返し」のようになっていましたが、彼女が亡くなった人やノートによって救われた人たちへの感謝の気持ちの表現していたのか・・・彼女自身もそれが生きがいとなっていることが重要だったのかもしれません。そして綾戸智絵によるエンディング曲が心にしみる。
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実は岩手県では先行上映がありまして私は7月に既に見たんですがなんと言いますか、静かに淡々と語られるからこそ響いてくるものがありました。
生きてさえいれば必ずいつか良いことがある、それを実感したくて生きている様な気がします。
岩手県人ではありますが訛り方が少し私が住んでいるところと違うのですが寺島さん、冨司さんはじめ地元ではない人の方言にあまり違和感がなかったのも好感が持てました。
高得点、なんだかとても嬉しいです。
あけましておめでとうございます。
夏に観たのですね~
基本的には冬の映像が多かったので、今が時期的に丁度よかったです。
寒い日を我慢していれば、やがて春がくるんだな~って。
訛りは登場人物によって若干違うのかな?などと考えてたのですが、聞き取れない言葉も多かったです(汗)
あき竹城が一番だったな・・・
>かのん様
「奇麗ごとだ」という言葉に対しておばちゃんがどう反応するか、興味津々でした。言葉で上手く伝えられなくても心から伝えようとすればなんとかなる。そんな感じかな。
手書きの文字、ほんと温かく感じられますよね。
俺も綺麗に書かなくちゃ・・・・
苦しむことはないかと・・・(キャ~~ゴメンナサイ)
短文でバシッと。
・・・が出来ないから困ってるブログ。
それでもオモロイというてもらえるから
続いておりますが。
文字にしても言葉にしても
心にあるどれだけのことを伝えていけるのか
それは今でもわかんないですね・・・。
梅田では上映中なんですが
2月に入ったら近所でも公開なんで
またコメントに来ますです・・・。
「デスノート」が流行っているのに敢えて公開された「命のノート」の映画。
文才がなくても心があればいい・・・これがかなりのキーワードですし、俺もそれを心がけたいと思ってます(乱文のいいわけにならない程度に)
こんな映画こそ字幕サービスのある映画がいいかなぁ~
関西弁の「幸福のスイッチ」とちがって、理解力が要るかもしれません(笑)
シネモンドがいい企画をやってくれたので毎日映画館に通わねばなりませんでした(汗)
全て鑑賞したのでスタンプが7個たまって、タダ券を一枚ゲットしました☆☆
『パビリオン』の感想をまだ書いてないので焦ってます。
『待合室』良かったですね~。
富司純子さん、いまや日本映画界を背負ってる感じですね。
映画の中の大雪を見ていたら、今年の地元の暖冬がバチ当たりな気がしてしまいました(汗)
やっぱり冬には少々の積雪があったほうがいいのかな。
おめでとうございます!
全て制覇されたのですかぁ~~
俺は「ビッグリバー」だけ観れませんでした(レンタル店で発見したため)。
その中ではこの『待合室』が一番でした。ミチ様の評価も高いので嬉しくなっちゃいました。
雪が全く降らない・・・俺の心の中はいつも冬なので、どっちでもいいんですけど・・・除雪グッズが売れなくて景気も悪くなるかもしれませんね^^
プライド・虚栄心・相手への配慮・遠慮・具体的に何か言われても受け入れる余裕がない・心配をかけることが更に重荷になる・顔も知らない相手や、非日常の旅先で出会った人になら、期待せず、裏切られても傷付くことはない・でも、誰かに聞いてほしい・僅かな期待・・でしょうか。
命のノートへの返事・待合室の人への世話・お店の営業は、オバチャンの僅かな期待に思え、明るく、凛々しく、優しい姿が、哀しく、痛々しく、号泣でした。
最後は、春、一面、真っ白なアカシアが見たかったな。
若者の自殺なんかが多くなるのも、相談できる相手がいないからなんですよね。
今の時代はケータイメールなどという便利なものがあるので、ある程度解消はできるのでしょうけど、匿名性ってことを考えるとなかなか・・・
それを旅先の駅にあるノートだなんて、なかなか素晴らしい発想ですよね。それも人が多くない駅だからこそ成り立っているんだけど・・・
そういや、この映画ってテレビで放映されないな・・・もっと後かなぁ。
順風満帆な時には必要ない能力・困ったときに必要な能力・生きる上で大切な能力を、教えず、評価しない社会・学校・家庭。
優しさ・愛・信頼・友情を軽視する社会風潮。
メールや文字で心を表現することは難しい。
会って、顔を見て、話したとしても、心を言葉で表現することは難しい。理解することも難しい。インスタント・簡易型のコミュニケーションでは心の深淵は分かち合えない。
相互理解には、時間や経験の共有が必要です。
殺伐とした社会・学校・家庭・人間関係。
価値観・役割の見直しが必要な時代です。