主人公家族は「より、いく、さき」だ。
近親相姦はいけないことだとハッキリ言えない世代なのだろうか。それとも彼らはかつての皇族崇拝でもしていたのだろうか。法律で禁止されているのは婚姻だけだから、ハッキリ言えないだけなのだろうか・・・少なくとも楠友華(小松彩夏)だけはなんとなくイケナイことだと思っていたのだろうけど、彼女にしても矢野(平岡裕太)にしても横恋慕という形でしか行動できない悲しさ・・・そんな状況だったら「横溝正史の小説でも読みなさい」と言って『悪魔が来りて笛を吹く』あたりをそっと差し出すのも手かもしれません。
最初からナメてかかってしまいましたけど、映像的にはかなり満足のいく部分がありました。特に序盤の二段ベッドの下でキスするまでの長回し。そしてラスト近くのジャンケンおんぶの長回しです。台詞も少なめで松本潤と榮倉奈々の心理描写が見事でした。惜しいのは、楠が理科室でのキスシーンを目撃した後の「付き合って」と迫るところ。主人公側のたじろぐ心理は伝わってくるものの、楠の奥に潜む心理・・・たとえば、目撃したことによって脅迫するかのような心・・・があっさり描かれてしまいました。頼(松本潤)にしても、「秘密にしておきたい」「バレたらやばい」「俺たちゃサルか?」などといった心理部分が弱かったのではないでしょうか。なにしろその直後に矢野に告白したようだったし・・・
そんなドロドロした葛藤よりも双子の兄妹の純愛だけでいいんだという意図があったのかもしれませんけど、後半はだらだらと進みすぎました。「兄妹という禁断の恋であっても、愛し合ってるんだからいいじゃない」と思える方なら存分に共感して二人の世界に浸れるのでしょうけど、ストーリーそのものを楽しみたい人には退屈かもしれません。
アイドル俳優ばかりなのに、みんな良かった。特に平岡裕太なんて今までの映画で一番良かったかもしれません。ちなみに、原作者は青木琴美とおっしゃる方なのですが、ずっとAV女優だと勘違いしていました・・・
★★・・・
近親相姦はいけないことだとハッキリ言えない世代なのだろうか。それとも彼らはかつての皇族崇拝でもしていたのだろうか。法律で禁止されているのは婚姻だけだから、ハッキリ言えないだけなのだろうか・・・少なくとも楠友華(小松彩夏)だけはなんとなくイケナイことだと思っていたのだろうけど、彼女にしても矢野(平岡裕太)にしても横恋慕という形でしか行動できない悲しさ・・・そんな状況だったら「横溝正史の小説でも読みなさい」と言って『悪魔が来りて笛を吹く』あたりをそっと差し出すのも手かもしれません。
最初からナメてかかってしまいましたけど、映像的にはかなり満足のいく部分がありました。特に序盤の二段ベッドの下でキスするまでの長回し。そしてラスト近くのジャンケンおんぶの長回しです。台詞も少なめで松本潤と榮倉奈々の心理描写が見事でした。惜しいのは、楠が理科室でのキスシーンを目撃した後の「付き合って」と迫るところ。主人公側のたじろぐ心理は伝わってくるものの、楠の奥に潜む心理・・・たとえば、目撃したことによって脅迫するかのような心・・・があっさり描かれてしまいました。頼(松本潤)にしても、「秘密にしておきたい」「バレたらやばい」「俺たちゃサルか?」などといった心理部分が弱かったのではないでしょうか。なにしろその直後に矢野に告白したようだったし・・・
そんなドロドロした葛藤よりも双子の兄妹の純愛だけでいいんだという意図があったのかもしれませんけど、後半はだらだらと進みすぎました。「兄妹という禁断の恋であっても、愛し合ってるんだからいいじゃない」と思える方なら存分に共感して二人の世界に浸れるのでしょうけど、ストーリーそのものを楽しみたい人には退屈かもしれません。
アイドル俳優ばかりなのに、みんな良かった。特に平岡裕太なんて今までの映画で一番良かったかもしれません。ちなみに、原作者は青木琴美とおっしゃる方なのですが、ずっとAV女優だと勘違いしていました・・・
★★・・・
映画は原作とかなり違うと聞いてましたけど、まず「近親相姦」を大前提としていますもんね。
「いきなりかよ~」という意見も納得です(笑)
タブーがなくなって・・・そうした風潮もあるのかもしれませんけど、やっぱり教育なのかなぁ~学校でいけないことだと随分と聞かされたような気がする俺はかなりおじさん?(汗)
まぁ、家に閉じこもって他人と接することが少なくなってきてるのもあるのかな・・・
たまたま映画の前に原作を読めたので免疫ができていて
映画では意外と禁断の部分が気になりませんでした。
2人が兄妹に見えないっていうのもありましたけど。
最近は恋愛に障害やタブーがなくなってきて近親相姦などじゃないと
ドキドキできなくなってきたのかな?という気がします。
自由自由でなんでもありになる時代の流れはちょっと怖いですね。
若い人たちでも賛否両論でしょうかね。
やっぱり異性の兄弟がいるかいないかで分かれてしまうような気もします。
若い人は特に共感なんてしないでもらいたいですよね!映画でもそれを考えさせるような台詞が欲しかった。
自分が好きだからいいというだけではすまないことも多いので、この自分の気持ちに素直がいいっていうところだけ共感されても、まずいですよね。
この映画、若い人はどう思うのかな。
いないからこそ欲しくなる。
そうした感情に訴えてくるものがありますよね~
俺も気持ち悪かったことは確かなんですけど、観ているうちに「どうせ役者同士は他人なんだ」という気持ちもあったので慣れてしまいました・・・
ヒロインとしては大きいんですよね。
長澤まさみの比ではありません。
和田アキ子クラスの身長ですもん。
う~む、まぁ165cm以下ということで妥協します(笑)
>異性の兄弟がいるか否かで感想が違う
これは面白い傾向かもしれないですね。
この物語が気持ち悪くて仕方がなかったともやには、姉がいます。
血縁者に異性がいると…っていう人間の幻想なんですかねぇ。
ちなみにおんぶのシーンですが、榮倉奈々って大きいから重いだろうなぁ…。
松本君が華奢だから余計そう感じたのかもしれませんが。
そんなことをずっと考えてました。
妹は150cm台じゃないと。
↑ともやの幻想ですわ。オホホ。
俺には妹が・・・6つ離れてるんですけどね。
この年の差が互いの思春期に顔さえあわせない状況を作りました(笑)
年の差がないと、やっぱりあんな気持ちになる可能性があるのかもしれませんね。う^む・・・
あまりに可愛い妹を持つとお兄ちゃんは可哀想。誰かに取られるくらいなら!という気持ちにもなるのかもしれません。
二人はどこへ行くんでしょうね。
多分駆け落ちなんだろうけど・・・
個人的なことで申し訳ないのですが、私自身が歳の離れた姉であって、幼い弟達を世話して大きくなったものですから、この「妹に恋を・・」というフレーズに恋をして見に行きました。
「お兄ちゃん」っていう響きに憧れます。しかもこの映画の場合はお勉強もできて、妹のこともしっかり気遣える素敵なお兄ちゃんです。憧れ!憧れ!
私もしっかり妹に感情移入して目をハートにして見入ってしまいました。
平岡君演ずる高校生がませすぎとは思いましたが、実年齢は松本君より一歳若いみたいですね。
お兄ちゃんを好きになる女の子もそうですが、出てくる生徒が美男美女すぎる。でも、それも少女コミックの世界だから許せるのかな。
欲をいえば、妹がもう少しちっちゃいほうがよりかわいかったかも・・・。
じゃんけんのシーンは長いと思いましたが、この際、なんでも許します。だって素敵なお兄ちゃんだもの。
私は、「これからこの二人はどこへ行くんだろう」って思いました。場所だけではなくて、この先、ね。
でも、このままでは生きてはいけないのかな、とも思いました。
空気感という表現いいですね。
そう、伝わりました。あの水族館でほわーんとした気分にさせられたし、最後のおんぶでも・・・
榮倉奈々の背が高いところはどうかな~と感じたのですが、結構背の高さを感じさせないような工夫もあったように思います。
安定感もありましたね(笑)
ラストシーンは私も好きなんですけど、榮倉奈々さんの体格がいいせいか松本くんより安定感があるような気がしてなりません(笑)。
「大きくなったら、パパのお嫁さんになるー」と言った娘が、大きくなってお父さんと関係を持つ・・・『僕妹』を肯定してしまったらこの関係をも肯定しなくちゃならなくなるような(笑)
出来ない約束をしたといっても、無邪気な子供時代のことですから、無人島にでも住んでない限りこんなことは起こり得ないことかもしれません。
なんだかんだと批判しても、映像がいいんですよね~
普通の恋愛ものだったらどんなに良かったことか・・・
「じゃんけんおんぶ」のなが回しは好きでした。
この映画のキーワードは、世の娘がよく語る「大きくなったら、パパのお嫁さんになるー」が「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるー」でした。
どちらも守れない約束だし、いつの間にか、出来ない約束事と知る。切ないラブストーリーになり損ねていますが、ラストはちょい良い感じの終わり方だったのが良かったです。
やきり、守れない約束は、しないことがいいですね。
もし子供にそれを教えるとしたら・・・難しい問題です。やっぱり人間は社会的動物であるという点とか、もっと他の人との交流によって高められるといったことを論ずればいいのかな。
医学的にも優性遺伝子と劣性遺伝子の問題があって、近親交配が続くと劣性が強くなるとか・・・それと人間は理性があるんだから、理性を育てるためにも重要なんじゃないでしょうか。
言ってみれば、頼と郁は動物の本能によって行動してるだけなんですよね・・・
なぜモラルとしていけないかは難しいですね。
ただ進化論の本なんか読んでると、
同じ種族(部族)(親戚)よりも違う血族と混じった方が優秀な遺伝子を持った子が生まれるらしく、
それを本能的に悟った人と社会がいけないことと
していった・・・
の「かも」知れません。
駄文にて失礼致します。
いつも的確なご意見ありがとうございます。
近親相姦に対する考えも千差万別なんでしょうけど、映画の終盤にもなると兄妹でさえあることを忘れてしまうほどでした。
俺も別に完全否定するつもりじゃないのですが、ただ突っ走ってるだけというストーリーにあまり惹かれなかったのです。
やっぱり葛藤する場面や、敵対者が現れないと物語としては単調に感じてしまいます・・・
この映画私には結ばれない2人の切なさを強く感じた映画でした。
PG-12指定でしたが、点数的には90点つけたので、私自身がどうかしているのかもしれませんが、近親相姦という事を色々考えると完全否定はできないというのが今の私の結論です。
やはり価値観と人生観によってこの作品の良し悪しが割れそうですね。
少なくても憎しみあう兄妹よりは健全だと感じます。