サクラの季節が近づいてきたので、「桜こばな詞」を出していこうと思うよ。
今回は説明を普段より少なくする努力を多少したので、意味が良くわからないかもしれない「こばな詞」に仕上がりました。
ではどうぞ。
--------------- キ リ ト リ ---------------
「染井吉野の約束」 詞 Kosuke Yamada
居心地の悪い無機質な部屋の
窓の外には窮屈な公園
そこに1人佇むソメイヨシノ
僕がボソッと吐き出した
「好きなんだ」の声に君は
「羨ましいな」と儚い笑顔で
僕を見つめて言ったんだ
果てしなく鈍い僕は
この言葉の真意を理解できず
「そうかな」と出来うる最高の笑顔で
君を見つめ言ったんだ
居心地の悪い無機質な部屋に
通う理由が無くなった翌年
訪れた公園のソメイヨシノ
部屋から見るより立派で
満開過ぎる薄紅が
僕を包み込み儚い花弁が
僕に語りかけたんだ
「好きだって言う相手
本当は私ではなかったよね」
ハッとして地獄の底までついてくる
後悔がこみ上げたんだ
ソメイヨシノが咲く季節になると
君の儚い笑顔と
言ってあげられなかった
君の欲しかった言葉が
心を・・・
居心地の悪い無機質な街を
抜けだして行く澄んだ池の畔
囲むようにそびえるソメイヨシノ
毎年この日にはここで
君への償い替わりに
全身全霊 青空に向かい
僕の本音を叫ぶんだ
僕が地獄に落ちる日
その時まで何度も空に叫ぶ
「世界一好きなのは君の全てだよ」
薄紅の風が君へと
僕の後悔と本音と
やりきれない気持ちと
本当は直接逢って
言いたい涙を
届けてくれると約束してくれたんだ
--------------- キ リ ト リ ---------------
折角説明を省いたので、あとがきも省略風味で。
ではでは。