今日は自己チャレンジ企画です。
テーマ「桜」
制限時間「3時間」
で、「こばな詞」を書くというもの。
元々、クオリティの低さには定評のある我が「こばな詞」。
なら、たくさん書いた方が上達するのではないかと。
ストーリーは大体書いていくうちに決まるよね。
ダダっと書いて、つじつまが合わないところを修正していく感じ。
そして、入りきらなかったキーワードはタイトルにねじ込む荒業。
今回のテーマで、使いたかったのが
電報。
こういう可愛いのに「サクラ(イチョウ)チル」とか打って親をがっかりさせた後、
「ウソデス、アカモンヒラク」とかやってみたかった。
僕が東大に合格できる器かどうかは別の話。
結局、「こばな詞」中には電報を打つところは入らなかったけれども。
では、3時間で書いた「こばな詞」をどうぞ。
--------------- キ リ ト リ ---------------
「サクラを咲かす努力をする1年と決意させたあげまん」 詞 Kosuke Yamada
卒業式の最中 隣に座ってた君がそっと耳打ちしてきた
「終わったら桜の所に来て」
嫌な予感が涌いて躊躇したけれど頷いといた
彼女は男子生徒なら瞳逸らせない美貌で学業も優秀
なにより学校の七不思議のひとつと
数えられている事実は僕の「彼女」であるということ
僕の高校には桜の木は裏門横に一本植わってるだけ
3月の寒空の下では頑張ってるんだけどどれも蕾どまりです
彼女は卒業したら難関国立大学 もう噂でもちきりさ
僕は僕で有名な大学…
そこへ導くための有名予備校 噂もされず
桜を虚ろに見てたら後ろから走る足音 振り返ると君だ
なんだかしらないが目に涙をためている
考えられうる事実は 僕に訪れる不幸なこと
なんだかモゴモゴと君は僕の目の前で「さようなら」の予行練習
8月の炎天下だってさ その光景を見れば震えざるを得ないです
意を決した涙まみれの顔で君は言う
「あなたは私といると不幸になるわ
私【さげまん】だし…ごめんなさい
あなたが大学落ちたのも私のせいよ
だから… だから…」
フラれるのは予知できた ビックリしたのは【さげまん】僕らはキスもしてない
目の前で泣きじゃくる君を見て
壮大なドッキリにひっかけられてる気さえしてきた
それでも僕のために泣く 君のつむじを見ていたら走馬灯が襲う
2人で笑い合い楽しく過ごした日々
代え難い記憶 諸々 僕の宝物だということ
泣き続ける君のつむじめがけ深緑の筒先でポンと叩いた
来年はきっと「サクラサク」と電報を送るから笑ってって約束して
やっとニコっとした君が何度も手を振り遠ざかるのをずっと眺めてた
3月の寒空の下でも一輪だけ咲いてた桜を自分に重ねて
--------------- キ リ ト リ ---------------
おそらくね、【さげまん】の使い方はちょっと違うかなと思う。
コレの逆の意味だけど、「性的な行為」は関係ないのかなと。
ユニコーンの「与える男」では「僕に抱かれてくれないか」と言ってるから
そういうものなのかなって、そう解釈しています。
どうしても入れ込めなかったのが、この女性が決して【さげまん】ではないと。
だらしのない男を奮い立たせた立派な【あげまん】だって。
なので、タイトルに入れるという姑息な手段に出た作品です。
3時間の割になかなか頑張ったんじゃないかと
「自分で自分をほめてあげたい」
そんなかんじです。
まぁ、いつも以上に溢れ出る「小噺感」は否めないけどね。
後述になりましたが、敬称略システムでお送りしました。
ではでは。