しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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丹波布は民芸品です。

2012年02月05日 11時12分08秒 | 文献
丹波布で検索してみると、多くに、民芸運動の先駆者「柳宗悦」氏によって見いだされたと書いてあります。
民芸・・私は兵庫民藝協会の(名ばかりではありますが)会員ですが、
民芸の心をもうひとつ理解している感じがしませんでした。
何時、購入したのか、頂いたのか、こんな本が見つかり、
読んでみることにしました。



柳宗悦 著 『民芸の趣旨』日本民芸協会発行です。

一、民芸の語義 では、民芸の性質として、第一は実用品であること、第二は普通品であること、しかしながら用途を誠実に考えた健全なものでなければならない。自然なもの、素直なもの、簡素なもの、安全なもの、が特色だと書かれていました。

私の織っている布はこれに当たるだろうか・・
みょうにブランド意識を持ちすぎていないだろうか・・・
今回の織機の上の布についていえば・・・・ちょっと懲りすぎ・・・
それでも、木綿と絹と栗の皮、藍だけが、素材。単に平織り。
ただ、今の時代には高価であることは確か!
それは、我々が織るにはそれだけの手間と時間がかかっているということ。
織りだけでは、とうてい食べていけない。
それが、良いものなのに、普通品ではなくなってしまった理由?

小さな、手作りの 私のいつも使っている「小物」達
7年も使っているのに、十分!



反物では普通品になり得ないのかなあ?
小物なら、普通品になるのかなあ?

疑問がふつふつわいてくる 一、民芸の語義 読後感でした。

丹波布と丹波布と佐治木綿と縞貫

2012年01月19日 21時29分51秒 | 文献


    これは丹波布の縞帳です。

    昭和28年、上村六郎教授の指導のもと

    復興した、丹波布の縞帳の表紙です。


    私たちは自分たちが織る布の事を「たんばぬの」と呼びます。

    師匠の足立康子氏にそう教わったから。

   
    ところが、日本民芸館やそのほかの資料、本等には

    「たんばふ」というルビがふってあります。


    いったい、何故なのか、気になっています。


    この名前は柳宗悦氏によってつけられたそうで、

    柳氏が発見された、京都辺りでは「佐治木綿」と呼ばれ

    当のここ青垣の佐治では「しまぬき」とよばれていたようです。


    沢山の名前を持つ不思議な織物・・・・は

    無形文化財でもあるんです。



   柳宗悦 民芸運動の先駆者 

   上村六郎 大阪学芸大教授 

   足立康子 丹波布伝承館で我々(1期、2期生)に上村教授直伝の
        技術を伝えてくださった 師匠。 今も現役!
        この縞帳も康子先生に見せていただきました。