前回の続きでございます。未読の場合はこちら見てからの方が楽しめるかも。
神津島内の各黒曜石産地を紹介していく第一弾!
今回は、神津島に来れば誰でも黒曜石観察を楽しめる場所、沢尻湾です!
ここは、島の集落から北に少し離れた場所にあります。バスもありますが、徒歩でも20分ちょっとで着くので、手軽に遊びに行ける砂浜です。
ここの白い砂浜には、海から長い時間をかけて流れ着いた、小さくて丸っこい黒曜石が沢山混ざってます!
発見のコツとして、
細かい砂があるところよりも、小粒の石が溜まっているところの方が見つかりやすいです。
参考写真 こんな感じのところでよく見つかる
波にさらされて表面がザラザラ灰色っぽくなってるのが多いので、パッと見では分かりづらいですが、一度見つけられるようになるとシーグラスなんかより沢山落ちてるのが分かるようになるので、面白いですよ!
波打ち際で濡れてたりすると、本来の黒さが現れたりするので、より見つけやすくなります。ただし、よく似た別の黒い石(こっちは気持ち緑色が入ったような黒?)もあるので注意!
小さくても黒曜石!光に透けるものもあります!
ここの黒曜石は、北側の磯場にある大きな岩の中に細かく入り込んでいるものと、海から潮波に乗って流れ着いているもの、二種類あります。
どちらも、黒曜石としての質はあまり良くありませんが、海からの方が、波に洗われて質の悪い部分が削られているせいか、比較的良質な部分が残っている事が多いです。
この海から来ている方なんですが、今でもどこから来ているのかが良くわかっていません。波に洗われて小さくなった黒曜石が無数に流れ着いている事(これは基が岩場の黒曜石である可能性もあるが)、大きいものでも拳サイズ位までであること、質はイマイチだが化学分析にかけると沖合にある恩馳島黒曜石(こちらは質がかなり良い)に近い数値であることから、最初は比較的遠くの沖合、それも恩馳島に近い海底にある鉱脈から来ているのではないか?と考えていました。
しかし、先日、これまで確認されたことのないレベルの大きさの黒曜石が見つかりました!その重さなんと21.4㎏!しかも、ある程度波に洗われて表面がザラザラの状態だったのです。
超大型新人(物理) 大きすぎて自力で持ち上げられませんでした・・・
これは、あまり地理的な距離がない地点からの漂着を意味しており、鉱脈が想定よりも近い位置にある可能性がでてきたことを意味します。
この原石は、今後未発見の海底鉱脈を見つける上で重要な手掛かりになるでしょう!
・・・いい加減、ダイビングのライセンス、取る必要がありそうです・・・。
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