心霊回顧録・・・その１

心霊回顧録とは管理人KOZが過去に実際に体験した、恐らくそういった類に入るであろう現象を綴ってみたモノです。

ボクが
　　　　こんなのや

　　　　こういうのが

好きなのはプライベートでも本ブログ内でも明かしてますが、残念ながら今まで体験した現象は人が聞いてビビルほどのモノではないので、その辺はあしからず。


【顔が真っ黒な大学生】

１９～２０歳の頃、気分的にも大人になった気がして、親の注意もろくに聞かず夜遊び・朝帰りに熱中してた頃のお話です。

体験場所は今はもう誰も住んでいませんが実家での出来事。
当時ボクの実家は今思うとスゴイ所に立地してました。家は大通りに面してたのですが、その面以外はなんと小墓地・神社・お寺・キリスト教会に囲まれてる所だったんです（笑）

実家はビルテナント型、主に中小企業が各階に入ってる感じで最上階に住居としてボクらが住んでたんです。残業なんかほとんど無い会社さんが多くて夜１０時過ぎくらいには各社全員が退社してたので誰も居ません。
防犯上の理由でエレベーターも止めてました。

なのでボクが夜遊びをして帰ってくる頃にはエレベーターは動いてません。
なので外階段を上り実家の階層まで行ってたんです。外階段からは墓地やら何やらが丸見えで、怖かった記憶があります。

なら、早く帰れば良いのは百も承知。まさかホントに見るとは思わなかったんでね(^_^;)

春分の日が過ぎ何日か経った日の深夜、ボクは夜遊びをし帰宅の途につきました。
自宅近くまで差し掛かった時に「彼」が歩いて来るのが見えたのです。

服装はデニム系のＹシャツ、ジーンズのズボンに背中にリュックを背負ってました。恐らく若者。近くに某有名私立の大学があるのでそこの若者かな？というイメージがありました。

深夜帯との事もあり、周辺にはボクと彼くらいしか居ません。
彼とすれ違いざまにボクは彼をマジマジと見ると不思議な事に顔が真っ黒なんです！
夜だから～というオチはありません、都内なので街灯は多く明るいし、人相くらいパッと見で分かります。

でもね、彼の顔は真っ黒だったんです。目や鼻・・・もまったく識別出来ないと言う不思議な表情なんです。

その彼は実家の横にある私道に入りました。その奥には行き止まりで墓地があるんですね。
その私道には脇道も無いんです。入ったら他に出口はありませんし袋小路なんです。

こんな夜中に何であんな若者？が墓地に続く私道に入ったのか検討つきませんでしたが、その後ろ姿を見送ってると、突然その彼は消えてしまったのです！

忽然とね。

たしかにジ～っと見てた分けではないのですが２～３秒は目線を逸らした瞬間に消えたんです。ありえない速さで。

その後、ボクの脳内は「幽霊であること確定！」という判断と「まぁ待て、家に無事着いてドア閉めてから深く回想しよう！」という２種類の判断と指令が下りました（笑）いや、ホントよマジで。

ダッシュです。

うおおおおおおおーってな感じで階段を駆け上がり自分の部屋に戻った時はワキに変な汗かいてました。
思い出すのも怖かったんで即寝です。
明日の朝考えようと思ったんですよ。部屋からもその墓地が見えたんで窓を見ずに寝ることが最善と思ったのです。


そして朝起きて昨夜の出来事を回想してみると一晩寝たせいか恐怖心が薄れてたのですが、さすがにその日は早く帰宅しました。
その日、そろそろ寝ようかと思った深夜０時頃、兄がねコンビニに夜食の買出しに行くって言うんですよ。「ついでに何かいる？」って聞いてきたんですがボクはいらなかったんで断り見送ると、しばらくして
ドタドタドタドタっと猛烈な勢いで兄サンが家に入ってきたんです。
ドア閉める音もうるさくて、足音もハンパなくていったい何事かと思ったんですが、今でも忘れません「でた！デタ！！出たよ！！！」って言うんです。
階段上ってたら誰かが同じ様な歩幅で追掛けてきたらしいんですね。

それがホントなら「彼」だ！と思ったので「実は～・・・」と昨夜の出来事を語ったのです。まぁ当然ながら「行く前にソレ早く言えよ！」って言われましたが、ボクもなぜか翌日には人に話せず胸にしまっておくのがイイと思えてたんで話さなかったのですね。

お彼岸の終わった時期だったのできっと自分の墓に戻る途中だったのではないかな？と今では思ってます。

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