かなり久しぶりに珍客ネタをアップします。
話しは半年前の秋、夜風が次第に寒さを帯びてきた週末の夜でした。
オフィス街の週末っていわゆるハナ金ってやつで次の日を気にせずに大酒を呑むサラリーマンが殆どです。
ボクの店に来るお客も夕方~終電までは酔客が多いんですね。
そんなある日のハナ金でボクの勤務時間も残すところ1時間と迫った時にこんな人が来店しました。
「ちょっとー!責任者呼んでー!!」
とレジ前で大声を上げたのは40代後半くらいの眼鏡サラリーマン。
その声は事務所に居るボクの耳にも届いていました。
クレームかと思い、話しを聴きに行くと、そうではなくどうやら表に人が血を流して倒れてるという事でした。
ボクの店はビルの1階にある典型的な路面型店舗。
そのビルの横には私道があり飲み屋街へと続く裏道があるんです。
私道と言ってもボクの店のではなくお隣りの某保険会社さんのね。
その私道は車の交通量も無く滅多に人も通らない道なんですね。
そこに血を流して倒れてる人が居ると言うので、急いで見に行きました。
倒れてたのは50代くらいのこれもまたサラリーマン。
頭の側面から流血があってやや意識が混濁ぎみ。
「大丈夫ですかー?」
と聞くと、
「うぅ・・・あぁ」と声にならず。
倒れた原因の簡単なヒアリングも出来ないので、一旦店に戻り救急車を呼ぶ事にしました。
ただ頭を打っての出血の可能性もあったので通報してきたオジサンに体を触らずにこのまま見ててと頼み戻って電話しました。
(※ちなみに頭を打ちつけた時は頭など患部を素人がむやみに触ったり動かしてはいけません。脳内出血を起こし重体になる恐れが高いので救護する時は注意しましょう。)
話しは戻って、店で救急車の手配を終えたボクはすぐに現場に戻ると通報者のオジサンの様子が一変。
遅い!!!
とボクを一喝。
初めは何の事か理解出来ず面食らって居ると、オジサンは、
「救急車を呼ぶのに時間掛かり過ぎだ!」と怒りました。
戻ってくるまで時間にしてみればおよそ2~3分なんですね。
しかし、救急車手配の時は簡単な容態のヒアリングや現場の説明があるんで電話に2~3分くらい掛かるのは当たり前。
でもオジサンには遅いと感じたんでしょう。
ボクは一応「すいません」と謝り救急車は5分ほどで到着見込みと伝えました。
ふと見ると、オジサンはフゥー、フゥーと息が上がってるんですね、なぜか興奮し始めてるんです。
普段は温厚そうで物静かな人ほど、トラブルの時に急に人が変わった様に仕切る・偉そうになる・強気になるなどの豹変が見られる場合がありますが、このオジサンもそれ系のタイプの部類だろうなと分析し、控え目に返答したりしました。
今思うと、これがイケなかった・・・・
調子づかせてしまってたね。
オジサンはまた、
遅い!!!
と怒鳴りました。
救急車が5分経っても来ないんで、イライラしてるみたいです。
週末の道路は混むものです。それは仕方がありません。
それをボクに怒るんでタチが悪いですね。
「まぁ、混んでるし仕方ありませんよ。」となだめるとオジサン今度は、
「アンタ、本当に救急車を呼んだのかー!?」と疑い初めました。
もちろん呼ばないわけはありません。
「間違いなく手配しましたよ」と言っても、
「じゃあなんで救急車は来ないんだ!?」とわけの分からない返答に段々とボクの営業接客と言う名の鎧に亀裂が入り初めました。
こんなやり取りをしてる間、怪我人のサラリーマンは特に容態が悪くなる傾向は見られなかったのですが、逆にボクの気分こそ容態が急変しそうでした。
とにもかくにも、現場は大通りからちょっと見えにくい位置なので救急車が行き過ぎてはイケないと思い誘導の為、大通り沿いまでボクだけ行って待ってようかと思いました。
がオジサンは「まて!逃げるのか!?」と言うのでボクはウンザリぎみに
「誘導の為に救急車から見やすい位置で待つつもりです」と伝えると、
また、
「遅い!アンタねぇ、救急車呼んでないでしょ!?」
ピキピキピキ……
「あの怪我人にもしもの事があれば、全部アンタの責任だからなー!!!」
と妄言を放ってきたので、
プチっと
キレました
「さっきからゴチャゴチャるせーんだよ!」
「テメェ薬中かゴラア!!!」と怒鳴り「アイツよりテメェが救急車乗ってみるか?ア!?」
キレて記憶がやや飛びましたがこんな事を言った気がします(笑)
接客業たる者、いかなる場合にもキレてはいかん!なんて事はね十分承知よ。
でもね、まるで[この人が死んだらボクのせいだ]とか[救急車手配がのろいとか]自分は見てるだけなのにボクの救護をクソミソに言われたんじゃ、最後まで商売人を演じれるほど大人じゃありまっせーーん。
んでそのオジサンどうしたかって?
あまりの剣幕に身の危険を感じたんじゃないですか?
走って逃げて行きました(笑)
もうね、その後ろ姿は漫画のワンシーンみたいだったですよ。
ちょっとスッキリしたね。
それから数分で到着して怪我人のサラリーマンは救護されました。
倒れた原因までは分かりませんでしたが、重傷ではなさそうだと救急隊員が言ってました。
よくよく考えてみると今回は「珍客」ではないね、買物したわけじゃなくて、単なる通りすがりだったから「珍人」ということですね。
今だにアイツは一体何だったのか分からずじまいです・・・・・。
話しは半年前の秋、夜風が次第に寒さを帯びてきた週末の夜でした。
オフィス街の週末っていわゆるハナ金ってやつで次の日を気にせずに大酒を呑むサラリーマンが殆どです。
ボクの店に来るお客も夕方~終電までは酔客が多いんですね。
そんなある日のハナ金でボクの勤務時間も残すところ1時間と迫った時にこんな人が来店しました。
「ちょっとー!責任者呼んでー!!」
とレジ前で大声を上げたのは40代後半くらいの眼鏡サラリーマン。
その声は事務所に居るボクの耳にも届いていました。
クレームかと思い、話しを聴きに行くと、そうではなくどうやら表に人が血を流して倒れてるという事でした。
ボクの店はビルの1階にある典型的な路面型店舗。
そのビルの横には私道があり飲み屋街へと続く裏道があるんです。
私道と言ってもボクの店のではなくお隣りの某保険会社さんのね。
その私道は車の交通量も無く滅多に人も通らない道なんですね。
そこに血を流して倒れてる人が居ると言うので、急いで見に行きました。
倒れてたのは50代くらいのこれもまたサラリーマン。
頭の側面から流血があってやや意識が混濁ぎみ。
「大丈夫ですかー?」
と聞くと、
「うぅ・・・あぁ」と声にならず。
倒れた原因の簡単なヒアリングも出来ないので、一旦店に戻り救急車を呼ぶ事にしました。
ただ頭を打っての出血の可能性もあったので通報してきたオジサンに体を触らずにこのまま見ててと頼み戻って電話しました。
(※ちなみに頭を打ちつけた時は頭など患部を素人がむやみに触ったり動かしてはいけません。脳内出血を起こし重体になる恐れが高いので救護する時は注意しましょう。)
話しは戻って、店で救急車の手配を終えたボクはすぐに現場に戻ると通報者のオジサンの様子が一変。
遅い!!!
とボクを一喝。
初めは何の事か理解出来ず面食らって居ると、オジサンは、
「救急車を呼ぶのに時間掛かり過ぎだ!」と怒りました。
戻ってくるまで時間にしてみればおよそ2~3分なんですね。
しかし、救急車手配の時は簡単な容態のヒアリングや現場の説明があるんで電話に2~3分くらい掛かるのは当たり前。
でもオジサンには遅いと感じたんでしょう。
ボクは一応「すいません」と謝り救急車は5分ほどで到着見込みと伝えました。
ふと見ると、オジサンはフゥー、フゥーと息が上がってるんですね、なぜか興奮し始めてるんです。
普段は温厚そうで物静かな人ほど、トラブルの時に急に人が変わった様に仕切る・偉そうになる・強気になるなどの豹変が見られる場合がありますが、このオジサンもそれ系のタイプの部類だろうなと分析し、控え目に返答したりしました。
今思うと、これがイケなかった・・・・
調子づかせてしまってたね。
オジサンはまた、
遅い!!!
と怒鳴りました。
救急車が5分経っても来ないんで、イライラしてるみたいです。
週末の道路は混むものです。それは仕方がありません。
それをボクに怒るんでタチが悪いですね。
「まぁ、混んでるし仕方ありませんよ。」となだめるとオジサン今度は、
「アンタ、本当に救急車を呼んだのかー!?」と疑い初めました。
もちろん呼ばないわけはありません。
「間違いなく手配しましたよ」と言っても、
「じゃあなんで救急車は来ないんだ!?」とわけの分からない返答に段々とボクの営業接客と言う名の鎧に亀裂が入り初めました。
こんなやり取りをしてる間、怪我人のサラリーマンは特に容態が悪くなる傾向は見られなかったのですが、逆にボクの気分こそ容態が急変しそうでした。
とにもかくにも、現場は大通りからちょっと見えにくい位置なので救急車が行き過ぎてはイケないと思い誘導の為、大通り沿いまでボクだけ行って待ってようかと思いました。
がオジサンは「まて!逃げるのか!?」と言うのでボクはウンザリぎみに
「誘導の為に救急車から見やすい位置で待つつもりです」と伝えると、
また、
「遅い!アンタねぇ、救急車呼んでないでしょ!?」
ピキピキピキ……
「あの怪我人にもしもの事があれば、全部アンタの責任だからなー!!!」
と妄言を放ってきたので、
プチっと
キレました
「さっきからゴチャゴチャるせーんだよ!」
「テメェ薬中かゴラア!!!」と怒鳴り「アイツよりテメェが救急車乗ってみるか?ア!?」
キレて記憶がやや飛びましたがこんな事を言った気がします(笑)
接客業たる者、いかなる場合にもキレてはいかん!なんて事はね十分承知よ。
でもね、まるで[この人が死んだらボクのせいだ]とか[救急車手配がのろいとか]自分は見てるだけなのにボクの救護をクソミソに言われたんじゃ、最後まで商売人を演じれるほど大人じゃありまっせーーん。
んでそのオジサンどうしたかって?
あまりの剣幕に身の危険を感じたんじゃないですか?
走って逃げて行きました(笑)
もうね、その後ろ姿は漫画のワンシーンみたいだったですよ。
ちょっとスッキリしたね。
それから数分で到着して怪我人のサラリーマンは救護されました。
倒れた原因までは分かりませんでしたが、重傷ではなさそうだと救急隊員が言ってました。
よくよく考えてみると今回は「珍客」ではないね、買物したわけじゃなくて、単なる通りすがりだったから「珍人」ということですね。
今だにアイツは一体何だったのか分からずじまいです・・・・・。
出してたらどんな事情があったにせよ悪いのは貴方になりますよ。
ま、ヌルポって言ってたら殴ってたかも(笑)
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 /
キレた、逃げてったで済んで良かったと思いなはれ
そのまま プスッ とかありえないことではないからね
本部の担当からも、そういう危なそうな人には真正面から向き合ってやり取りしない様にと注意されましたアハハwww