ついに旦那様がダウンした。
アダン。とプールに行く約束をしていたけれど、
あいにく雨だったし、
アダン。も咳が出ていたし、
無理だろうなぁっておもっていた矢先のことだった。
私は土曜日の午後はたいていミーティングだから
外出しなければならなくて、
熱を出している人に
ギャングを預けていくのも気が引けて
「浦安に頼もうか?」
と義父母にアダン。をお願いしようと持ちかけると、
案の定人に物を頼むのが嫌いな旦那様の答えは
「大丈夫だから」
といって断ってきた。
さてどうしたものかと考えていると、
とことこアダン。がおきてきた。
朝ごはんをアダン。に食べさせながら、
「ねーねー、アダン。」
とにやりとしながら私が言うとアダン。もにっこり返してきて、
「お父ちゃんがおきてきたらさ、浦安のジージのうちに行きたいっていってごらん?」
というと、
「はい!」
と元気な声で返事をしてきた。
ふらふらになりながら旦那様がダイニングに現れると、すかさずアダン。が
「浦安のジージのとこに行くのー。」
といってきた。
渡りに船とはこのことだといわんばかりの顔をして
「じゃぁ電話しようかぁ?」
といって、ようやく電話をかけた。
電話をかけること数十分ですでに浦安の両親はアダン。をピックアップに来てくれた。
そして私はなんとも小悪魔な嫁&母であるため、
アダン。のかばんに多めの着替えとパジャマを入れて、
まだ一度も浦安での一人お泊りに成功してないアダン。に希望を託すことした。
アダン。は浦安へ行き、見事にお泊り成功したわけだが、
土曜日に起きた地震は
衝撃的だった。
旦那様は自宅、アダン。は浦安、私は表参道。
そして交通機関、電話回線は麻痺。
災害は突然こうして起こるんだなと思い、このまま知らない町で誰にも会わずにはいられないと、適当な理由をつけて
タヒチに向かった。
そして、気つけのギネスを一杯だけ飲んで歩いてとことこ家路に着いた。
そして、現在まだ小康状態が続き、
旦那様は回復しない。
入院までは行かずにすんだが、
今日も病院で点滴を受けている。
がんばれ!