台風一家

伊豆 二日目を迎える

朝、なにやらごそごそ言う音で目が覚めた。
ふかふかの布団の中で目を開けて様子をうかがうと、どうやらおばあちゃんがもう起きているらしい。
「おはよう~」私ものそのそと布団から出て窓の外を見る。
近づいている台風を心配していのだが、どうも雨は降っていないらしい。

すぐ真下に広がる朝の海。
差し込む光が神々しい。

夜は真っ暗でよく見えなかったのだが、真下が海なんて、すごい光景である。
確かにお風呂からの景色も夜景がきれいで素晴らしいものだったが、朝もなんて素敵なんだろう。

台風が近づいているだけあって、結構波が凄いんですけど!
男子チームも起きていて、合流して朝ごはんを食べに行くことになった。

ブッフェに来ると毎回思う…。
なんで、人は、前日お腹いっぱいになるまで食べて「もう食べすぎるのはやめよう」と思うのに、食事を前にするとまたガッツリ取ってしまうのか…。
それでまた「苦しい、苦しい」と言うのだから、学習しない生き物である。
しかし、窓の外に見える岩肌も圧巻。
さすが海のすぐ前。

朝だけど、やはり種類が多いとたくさん食べたくなってしまう。
我が家にもこうゆう感覚を取り入れたい!と思うが、すぐ挫折する私である。

今回の旅行は、コツコツお金を貯めたおばあちゃんとおじいちゃんのおかげ。
本当に感謝感激である。
しっかり食べて長生きしてね。(?)

食後は、ちょっと体を動かしに、あの謎めいた階段を上って展望台に行ってみた。
こんないい天気で眺めを楽しめるなんて想定外。
本当にラッキーである。

やや波は強いものの眺めは最高。

以前台風で被害を受け、先ほど食事をしていたレストランの窓ガラスが割れてしまったというこのホテル。
こんなに波が近ければ仕方ないのだろうな…。

さて、楽しいホテルでの時間もあっという間である。
チェックアウトをして次なる目的地に向かうことに。

その途中で自分の携帯に見慣れない番号が表示されているのに気が付いた。
確認してみると、なんとさくらちゃんを預けている病院からである。
何かあったのだ。
血の気の引く思いで折り返しの電話をかけてみると、電話をくれたのは副院長だった。
「さくらちゃん、ご飯も全部食べて元気なんですけど、ちょっとうんちがゆるくて。それと足をなめて血が出ているみたいで…。下痢止めと、傷薬を処方してもいいでしょうか?」と言う、確認の電話だった。
やっぱり、下痢が始まったんだ…!
足をなめるのは元々あると言われていたアレルギーがストレスで強く出ていると思われた。
前回もそう、ストレスで下痢をし始めて…と思ったが耳を疑った。
食事を全部食べた????
確か前回は一口も餌を食べない、水を飲まない、下痢をする、と言う大変な状態だったはず…。
しかも、元気そう…とは。
病院の先生が言うのだから本当に元気がありそうだし、何より前回と違って大丈夫そう…。
「さくらちゃん、すごく寂しがりやで、薬は意味がないので処方していただかなくても大丈夫ですが、可能な限り抱っこ…無理だと思うので気にかけていただければ…。」と言うと
「わかりました!心がけますね!」と暖かい返事が。
あぁ、やっぱり病院は一味違う…。
きっと普段通っている病院だし、しかも副院長先生が女性で私と背格好も年齢も似ているのが安心材料になったのかもしれない。
やっぱり病院に預けてよかった!!
痛感した瞬間である。

次はハーブガーデンに向かうことになっている。
受付を済ませ、バスに乗ること数分。
着いた先にはでっかい盆栽が待っていた。

世界最大の盆栽?
そばまで行くことはできなかったが、あまりの大きさに思わず声が漏れる。

エッグタルトはJTBの特典。
少し下ったところにあるカフェに言って無料でいただくことが出来た。
一休みにちょうどいい。

皆で来られて良かったなぁ~。

ハーブガーデンINおばあちゃん。

ハンモックを見つけた伴侶がいっくんとごろり。
なんてほのぼのした光景なのだろう…。

降りたところ、またまたJTBサービスのラベンダーアイスを一人一個づついただいた。
この時ちょうどいっくん体調が悪く…。
朝もしんどそうにしていたが、どうも熱が上がってきた様子。
車に戻るなりぐんにゃりと横になってしまった。
そのまま次に向かったのは富士サファリパークである。

しばらく眠っていたいっくん。
サファリパークにつくとかろうじて目を覚まし、とりあえずトイレに向かう。
猛獣ゾーンで「トイレ!!」と言われたらかなわないから…。

小雨が降り始めた中、そんなことどーでも良いというように横たわるくまさん。
おっさんさながら…。

風格あるライオン。
やっぱり近くで見ると大きい!
さくらちゃんの何倍だろう…。

すぐそばをメスライオンも走っていく。

オスライオンの群れ。
みんなリラックスしているなぁ…。

チーター、落ち着きがない!
餌の時間なのか何なのかせわしなくずっと歩き回っている。
そうゆう性分なのか?

ぞうが異様にかわいくて感動。
のったりのったり、いとおしい…。

シマウマって芸術的である。
自然が作り出す模様ってすごいのだ。

親子キリンなのだろうか。
ほっこり和む。

横切るなにか。
もののけ〇を彷彿とさせる迫力あるその姿に思わずみんな釘付けである。
しかも車の前を堂々と横切る。

近距離で色々な動物を見ることが出来て、体調の悪かったいっくんは勿論、ゆっくりと楽しめて実によかった。
サファリパークを出ると少し買い物をしてホテルに向かうことにした。

今日のお宿は洋風だ~。
荷物の整理もそこそこに向かったのは晩御飯!
朝あんなに食べたのに、やっぱり楽しみで仕方ない。
お品書きはこんな感じ。

ビュッフェスタイルばかりだったので、やはりこれはうれしい。

1品目。
どれも丁寧な造りで、繊細なお味でたまらない。

どびんが来たぞー。

とびんオープン。
まずプレーンでいただき、そのあとすだちを絞って味を変える。
美味しい!

松茸もぷかぷか。
たまらーん。

お酒も到着だ。
ちなみにこちらのお酒は甘口がない。
辛口ばかりでびっくりしたが、どれも美味しくお酒が止まらない。

伴侶はすっかりいい気分。

刺し身もこちらならではの種類が出てきて(名前忘れた)盛り上がる。
違う土地の食事を頂くのって、本当に楽しいことである。

美味しいもの大好きのこいちゃんも大喜び。
お酒を飲みながらの私に比べるとかなりハイペースで食べ進む。
ま、負ける…。

ナス田楽がまた、甘い!
2種類のみそがあっぱれである。

上品で美味~。
ゆっくり味わってお酒を頂くと気分が上がってすぐに回る。
危ない危ない。

天ぷらもからりと上がっている。
ここにきて、かなりお腹いっぱい、限界である。

ご飯がまた美味しくて、そしてお味噌汁がじんわりとしみる。

しめの果物が超甘い!
贅沢な晩御飯に始終メロメロであった。
なんて素敵な夜なんだろう。
いっくんの熱は上がることがなく、大丈夫そうだったし(彼は晩御飯を完食した)、遠く離れて心配していたさくらちゃんも大切に見てもらえてる様子で心底安心した。
こんな楽しい時間がいつまでも続けばいいのに、心から思った夜である。

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