楽しい旅行にも、とうとう最終日がやってきた。
昨晩はいい気分でたくさん飲んだが、目覚めは最高。
やはり旅行中というのは朝の目覚めがイイ。
目覚めて外を眺めるのは男子チームも同じらしく、伴侶はなんと虹を激写。
私がのぞいた時は虹は少ししか見えず、すぐに日が差してきて、虹は消えてしまった。
明るい…。
台風が近づいているなんて嘘みたい。
あまりゆっくり外を歩いていなかったけれど、きれいな庭が上から見えた。
天気は変わりやすいもので、しばらくすると、すごい雨が降り始めた。
やんでくれるといいのだが…と思っていたら、食事を始めるころには天気になっていた。
不思議なこの天気の移り変わりは台風のせいなのか?
どちらにしても大雨ではないことが大変ありがたい。
ここも朝はビュッフェスタイル。
やはり食べたいものを選んでいただけるのはうれしい。
性懲りもなく色々な種類をお皿に盛り付ける。
どちらにしても子供たちがモリモリ食べている姿を見られるのはうれしい。
ホテルのチェックアウト。
この時には雨が小降りに。
本当に不思議な天気だが、外に出るタイミングで止んでくれるから助かる。
このすきに、と車に荷物を積み込んで出発である。
次に向かったのは河口湖オルゴールの森。
ホテルからはすぐ近く。
小雨状態の中駐車場に止めたところ、人数分の傘を貸してくれてサービスもバッチリである。
コスモスがたくさん咲いている。
造形的にも美しく、歩いていて楽しいオルゴール館である。
オルゴールも迫力。
古びたオルゴールながらも美しい音色で、大変楽しめる。
目玉である、大変大きなオルゴール。
時間とともに素敵な演奏を聞かせてもらえるのだが、いろいろな棟で次々にイベントがあるため、忙しい。
どこの棟でもすぐに何かの演奏をやっていて飽きることがないのが嬉しい。
そして庭が美しい。
これも歩いていてとても癒されるポイントだ。
毛づくろいする白鳥といっくん。
一匹だけやたらと大きな白鳥が住んでいる…。
別の棟ではオペラもやっていて、興味深い。
色々な曲が楽しめてどこに行けばいいか迷うほどである。
だからこそ、人込みでごった返すはずがうまく分散されているのかもしれない。
展示オルゴールも美しいものばかり。
展示オルゴールの中に、このような造作のものも。
さて、今度はピアノとバイオリンの演奏があるということで会場に向かう。
すでに会場はごったがえしていたが、いい場所が空いていたのでせまいけれどぎゅっと座る。
これも旅の思い出ってことで…。
内容はピアノとバイオリンに合わせて、砂絵をスライドで写すというものだった。
美しい音色に合わせてシンデレラをモチーフに砂絵が映し出される。
感動した!
砂絵の素晴らしさにも驚いたが、砂絵と曲のコラボレーションがあまりにマッチしていて本当に良かった。
子どもたちも始めて間近で砂絵を見て驚いた様子。
これであんな素敵な物語を瞬時に展開していくなんて。
やっぱり絵心ある人って、素晴らしい。
売店も回り、いろいろ買ってから砂絵のモチーフでもあったシンデレラの馬車の前で、おばあちゃんとこいちゃんは写真を撮った。
おばあちゃんと孫が仲良しってうれしい。
この後、妙に大きくなった胃袋を満たすため「ほうとう」を食べに行くことになった。
オルゴール館からはすぐ近くなので、歩いて向かうことに。
そして背後には富士山が!!
こんなに近くにいるのに、しっかり雲をかぶってらっしゃる。
みんなちらちらと富士山の様子をうかがいながらほうとうを注文。
楽しみ~と、結構大きい。
こいちゃんの穴子付きホウトウがびっくりするくらい大きい!
本当に食べられるのか!?
ホウトウ、おいしそう~!
食べ進んで分かった。
ほうとうは大きなカボチャが三個も入っている!
肥大した胃袋でなかったら、そうとう厳しい量である。
そして太い!
みそ味も美味しくて、幸せ気分になれるほうとうである。
またもや皆で美味しい美味しい苦しい苦しいと言いながら幸せなランチタイムを過ごし、そしていよいよお別れの時である。
父と母はしばらく静岡県を旅するとのことだったが、私達一家は翌日から仕事と学校が控えている。
まだまだ遊べそうに思える14時に両親と別れて車に乗り込んだ。
明日から現実か…。
幸せすぎた数日間を反芻しつつ、顔を上げると富士山が!
かなり姿を現してくれている。
これはもう「富士山みたよ」と言ってもいいんじゃないか?
富士山ほぼ見え。
雄大な姿に車中からみんなでその姿を目に焼き付けた。
いや、いつかリベンジして全景をこの目に見てやるぞ!
下道を走りながら少し樹海に近い道を行く。
富士山の周りのこの謎めいた森達。
なんともミステリアスでいいじゃないか…。
帰り道はみんなぐったり。
子どもたちはすぐに眠り始めた。
名古屋あたりで目が覚めて…。
あぁ、自宅に向かっているんだなぁ…とぼんやり思う。
旅行が終わり、現実に向かう瞬間は少し寂しいと思うが、毎日旅行だったらきっと飽きてしまうだろう。
何より食べすぎで体を壊しそう!
明日からはまた節制して、頑張って働いて、そして時々旅行して幸せであることをかみしめるのだ。
今回の旅行に連れてきてくれた両親には本当に感謝である。
また実家にたびたび帰って親孝行したいものである。