鎌倉パスタ

近所にサンマルク系列の「鎌倉パスタ」というスパゲティー屋さんが出来た。
自転車でもいける距離で「箸で食べる和のパスタ」と言うコンセプトに主婦に人気だという。
友達に誘われて、こいちゃんには申し訳なかったが、いっくんを連れてお昼ご飯を食べに行った。

黒を基調とした店内は畳敷きで、靴を脱いであがるようになっており、店内内装からスタイルまで完全に和を貫いている。
通されたのはガラス張りのチャイルドルームが隣り合わせになる席で、便利なことにそこからパスタをいただきながら子供が遊ぶ様子を眺められると言うわけだ。
新しいチャイルドルームのスタイルに感心しながらクリーム系が大好きないっくんのために鰹風味、和のカルボナーラスパゲティーという珍しそうな物を頼んでみた。
的がはずれては困るので、ついでにサラダとパンのセットも頼むと、お腹がすいていたのかまずパンにかぶりつき、殆ど食べてしまった。
友人３人もそれぞれにパスタを頼んでいたが、開店すぐに行ったことのある友人が「あのときよりおいしい！」と驚いていた。
おそらく開店当時、不慣れな手順にパスタものびていたのかもしれないね、とみんなで笑った。

いっくんはパンを食べ、カルボナーラもたっぷり食べて、口の周りをクリームだらけにした。
一通り食べ終わるとすぐにチャイルドルームに戻って遊び始めたのだが、いくらガラス張りで中が見えるので安心と言っても、いっくんには参った。
他の子供や小さな子供も入っているというのに、積み木の入った箱を突き飛ばし、机に乗り、オモチャを投げまくる。
食事どころではない。
慌てて止めに入るが、周りの子供たちもいっくんの豪快な遊びに新鮮さをおぼえるのか拍手喝采で喜んでしまう物だからどうにもとまらない。
みんなで輪になり走り始め、嫌な汗をかいた。
見守られている安心感が裏目に出たか、それとも幼稚園に行ってもこの調子だろうか。

そんないっくんでも食事が終わると先に立って私の靴を出してくれて喜ばせてくれた。
アメとムチをすでに３歳で上手に使いこなすいっくんにはどうもかなわない。