ホテルから少し下ったところに小さな公園があった。
見落としてしまいそうな奥まった箇所に設置されていたのは何と炭酸泉の水道だった。
看板には「この炭酸泉は飲めます」と書かれている。
さらに炭酸泉の説明もあり、昔はこの水に砂糖を混ぜ、サイダーとして飲んでいたと言うではないか。
温泉成分なのか錆の浮いた水道をひねると辺り一帯に硫黄の匂いが・・・
「むり!!」とそっぽを向いたいっくんに対して、何でもチャレンジしたいこいちゃんは恐る恐る口をつける。
感想は予想通り
「うぇ~、硫黄の味がするぅ。けどちょっと炭酸っぽい・・・かな・・・?」
炭酸は微炭酸と言う感じで、はっきりとわかる味ではない。
それよりも硫黄の方が勝っているので結構飲みにくい味ではあるのだが
「喉が渇いたから」とこいちゃんいつまでもガブガブ。
あなた、本当になんでもイケるのね・・・
車に戻り、有馬温泉に別れを告げて、向かったのは六甲山牧場。
さくらちゃんもリードさえつけていればOK。
しかし、やはり山の上、雨があがりかなり寒くなっており、厚手の上着を持ってきていたつもりだったがそれでもガクガク震えるほどに。
子供達は薄手の上着にも関わらず、牛にお乳をあげたり、アヒルに餌をやったり、と全く動じない様子で走り回る。
ヤギだって寒くて小屋の中に避難しているのに、そのヤギに向かって「おーい、ラッキー(ヤギの名前)、出ておいで~!」と呼びかける。
しばらく動物たちを見て回っていた頃、アナウンスでバター作りを受け付けていると言う。
さっそくやることにして向かう。
喧嘩もせず(普通は当たり前)仲良くバター作りをする子供達。
丁寧にこだわってなかなか終わらないこいちゃんに対し、実に適当ないっくん。
それでも何とか無事にバター作り完了。
こいちゃんは塩の調整にも時間をかけ自分好みの塩加減をいつまでも追及。
いっくんは適当に塩を放り込み適当に混ぜて完成だ。(意外と私好みの濃さだった)
ひと段落ついて喫茶に入った。
こいちゃんといっくんが作ったバターを無理やり試食させられ、味を確認する。
寒かった私はゆず茶を頼んだが、子供達はレモンスカッシュなど。
夏だね~。
おじいちゃんとおばあちゃんは遠方なので、ここでお別れである。
二人の車が見えなくなるまで見送り、私達は大量のチーズ(雰囲気にのまれた)を購入して帰宅することにした。
ほっこり暖かい車内で、さくらちゃんは勿論爆睡。
子供達も喧嘩したり笑ったりしつつ帰り道を楽しんだ。
おじいちゃんとおばあちゃんにはたった一泊二日で遠くから来てもらう事になり、少し申し訳なかったが、また機会があれば旅行に行ければと思う。
帰宅して翌日は子供達は学校だったし、私は仕事だったのだが、旅行の感動冷めやらぬ子供達に朝からビュッフェ(?)を作らされた。
スクランブルエッグやハム、焼き物や汁物など何種類もの朝食を「ちょーっとづつ」お皿に盛りつけるのだ。
それを子供達が好きな物だけとって食べて行く・・・・
やってられるか~!!
3日で我が家のビュッフェは閉店した。
やはりホテルのビュッフェ、サイコー・・・