中国電力オーディション

先日事務所のスカイアクターズから「中国電力のCMオーディションの書類選考を通過しました」と連絡があった。
話を聞くと「若干演技テストが入るので、名前などは言えるようにしておいてください」とのこと。
書類選考を通過したということで一瞬喜びそうになったが、演技テストと聞いてテンション下がりまくりである。
演技指導などまったく受けていないのに、いっくんが受かるわけがない。
こいちゃんを連れて行くわけにはいかないので、のんびり遊びにいくつもりで伴侶に会社を休んでもらい4人で出かけた。

オーディションは南森町で行われるため、駅までは自転車２台で子供たちを乗せて向かうと、こいちゃんもいっくんも喜んだ。
時間はたっぷりあるので大阪天満宮でトイレ休憩と合格祈願をした。
そのあと立ち寄ったお好み焼きやでお好み焼き定食を頼むと子供たちはよく食べた。
「街」に出ることなどほとんどないので、電車や人ごみに大興奮、それだけで体力を消費してしまうのかもしれない。
こいちゃんを連れた伴侶といったん別れて、私はいっくんを連れてマネージャーさんとオーディション会場に向かった。

ついた先には3歳から5歳の男の子ばかりが１５組から２０組ほども待機している。
みなとてもしっかりしていて受付の年配女性に「○○（名前）です！４歳です、よろしくお願いします！」とはきはきと挨拶をしている。
いっくんなどは「お名前は」と聞かれて「○○でちゅ」と答えるのが精一杯。
あぁ、お話にならないとはこのことである。
履歴や署名の記入をさせられると、いっくんはすぐに呼ばれた。
3番手であった。
私は別室で待機させられ、いっくんだけが会場へと吸い込まれていく。
不安は不安であったが、ぼけーっとまつしかなかった。

しばらくして出てきたいっくんは実に楽しそうにスキップを踏みながら帰ってきた。
伴侶と合流し、百貨店の１０階でお茶など飲みながらいっくんにいろいろ話を聞いてみると「ジャンプして」「笑って」「泣いて」などといろいろな注文を受けたようだ。
極めつけは「何歳ですか」の質問に「ごちゃい」と答えたというのだから致命的である。
あぁ、年齢詐称…
結果は盆あけになると聞いたが、もうすっかり肩の荷が下りてしまった。
それだけでもあきらめはついているというのに、いっくんが寝る間際にもうひとつ暴露してくれたところによると「変な顔して」と面接官に言われ、いっくんは自分の顔を手でひっぱり白目を剥きながら「う○こ！」と叫んだという。
隣の部屋にまで聞こえた笑い声はいっくんが引き起こしたものだったのか…。
年齢詐称に下ネタとは…ありえない（涙）。