プロフィール撮影

今日はいっくんのモデル用プロフィール撮影のため、１２時３０分から美容院でセットをしてもらった。
日曜の美容院は混んでおり、予約していったにも関わらず待たされること数十分。
シャンプーを済ませて待っている間になんといっくんは眠ってしまった。
私は白目を剥いたいっくんを必死で支えて店員さんを待った。
結局、そのまま椅子にもたれかけさせて眠っている間に眉毛カットをすることになった。
いっくんはよほどシャンプーが気持ちよかったのかこんこんと眠りつづけ、眉毛を触ろうがうぶげそりでカットしようがひたすらいびきをかいていた。
このまま終わるかと思われたそのとき、なんと急に意識が戻ったのかいっくんが急に「びく！」っと動き、眉毛の真中に気合の入った一本線がそりこまれてしまったのだ。

愕然とする私の前で店員さんは「すみません～」と言いながらすぐに眉毛を書いてくれたが…。
ほとんど意識のない状態のままで眉毛カットとヘアセットが終わり（しめて２０８０円なり）寝ぼけ眼のまま伴侶の運転する車に迎えにきてもらいJRの駅に向かった。
おたふくこいちゃんをのせた伴侶の車をあとに、プロフィール撮影が行われる西長堀駅にあるフォトスタジオに向かった。
早めに着いたので、腹ごなしにお菓子を二人で食べてから予約の４時より３０分早くスタジオに入るとモデルさんたちで混雑していた。
女性のヘアセットなどの時間がかかり、結局予約より２０分遅くから撮影開始となった。

いっくんはなぜか急にしりごみし始め「はずかちい…」と逃げ出そうとする。
ぜんぜんキャラと合わないそのしおらしい発言に私は「む」っとした。
事前に散々「お写真とろうね～」とご機嫌とりつつ説明を繰り返していたのに土壇場でにげだす気なのだ。
周りには大勢のモデルさんがいるのでとりあえず目で威嚇し、撮影後にアイスクリームを約束して半ば強引にセットの中に引きずり上げた。
結局、いつもの本番に強い持ち前の性格が幸いして、カメラマンのお兄さんを見てひき笑いをする程、笑顔を披露した。
お兄さんは「俺ってツボかな～」と笑いながらも釈然としない様子だったが、成功におわったのだから、これもカメラマンとしてプロの腕と言うことで…

撮影が終わってご褒美に小さなアイスクリームを渡すとすぐに公園に向かった。
いっくんにアイスクリームをあけてやると、普段は決して食べられないそれをおおはしゃぎで受け取り、すぐに地面に落としてしまった。
泣き顔になったいっくんがかわいそうで、土のついた部分を削って捨ててから渡してやるとそれはおいしそうに食べた。
「また撮影があったらアイスクリームあげるね。ちゃんといい子で写れる？」と聞くとアイスをほおばりながら「うん、うん」と返事した。
本当かしら…
今回は初めて美容院の椅子に座れてまともな頭で撮影が出来た。
CDがあがってくるのが本当に楽しみだ。