台風一家

幼稚園最後の運動会

こいちゃんの小学校運動会から1週間後、いっくんの幼稚園最後の運動会が開催された。
幼稚園生活最後の運動会。

感慨深い思いで眺めていると、いっくんの入場パレードが始まった。
3年前、初めての運動会では周りの子に一歩遅れて動いたり、時にはぼけーっと周りを眺めていたり。

お世辞にも「よく出来た」とは言いがたいダルダルぶりに心底心配したものだが、この日のいっくんは一生懸命、与えられたシンバルを叩き、時には手を上げて振り付けをきちんとこなし、その成長振りに感動したのだ。

障害物競走である「サーキット競争」が始まった。
樹はピストルの音と同時に、誰よりも早く飛び出し、網をくぐり、鉄棒をまわった。

少してこずって、順位は3番目に下がったものの、でんぐりがえりをして、一生懸命走る。
最後の障害物跳び箱。
手をついて勢い良く飛び越し、余計なことに跳び箱の端をキック!
手を伸ばした状態で「飛んだ!」
私はびっくりし、先生も慌てて駆け寄った。
やっぱりいっくんは何かする…。

こいちゃんも卒園児として「お兄さんお姉さんファイト」に参加。

棒を奪い合う競技で、合図と共に棒に群がる様子は凄い迫力。
負けまいと梢も必死である。

結局負けてしまったのだが、ご褒美に鉛筆と消しゴム、ものさしのセットを貰い、「いっくんは最後にもらえるだろうけど、自分には何もない…」とスネスネだったこいちゃんは一気にご機嫌に。


バトンリレーでもいっくんはバトンを受け取り必死に走った。

小さな体で、ゴール目指していっぱいに胸を張り駆け抜ける。

どんなに心配したことか。
いっくんが入園したとき、しっかりもののお姉ちゃんと比べて、やんちゃで、すぐに投げ出して嫌がる様子に、運動会や発表会などがずっと心配の種だった。
その子が、一生懸命走っている様子に、改めて3年間の重みを感じる。

お昼ごはんは、やっぱり、よく食べた。
思いっきり人前で競技するとお腹が空く。
伴侶に勧められ、撮影用の脚立で食べるが、どう見ても食べにくそう…。


親子競技で樹と伴侶は綱引きに参加した。

結局二回戦とも負けてしまったが、伴侶も力いっぱい綱を引き、本当に疲れた様子であった。
いっくんは負けてしまったことがちょっとショックだったらしく、少ししょげていた。
やはり無頓着ないっくんでも勝ち負けは気になるようである。

そして私まで競技に参加することに。
いっくんと同じクラスのママ友達に誘われて、何やら「最後の思い出作り」をすることになったのだ。
が、これが意外と大変で、くたくたに。
しかも足が笑い、翌日には筋肉痛になるほどのハードな動き。
普段運動などしないものだから、久しぶりに動いて中々楽しかったが、やはり普段からの運動は必要であると思い知った。
最後は私もご褒美(?)にアルミホイルなどを頂いた。

最後、トリを飾るのは年長児の「組み立て体操」。

音楽と笛に合わせてどんどん形の変わる組み立て体操は、覚えることも沢山。
友達に移動場所を促されたり、時には樹が友達を誘導したりしながら協力しあってさまざまな形を作っていく。

ピラミッドを作り、勇ましい「ヤー!!」の掛け声で顔を上げたいっくんは、明らかに3年前のぼんやりしたいっくんではなかった。
周りの友達と同じように、同じタイミングでビシっと横を向く様子に、自信がみなぎっている。
思わず目頭が熱くなりながら、必死でシャッターをきった。

演技が終わったいっくんの控え席にすぐさま飛んで行き、いっくんを抱きしめた。
「凄かった、格好よかったよ!」と褒めてやると、自信げに、それは嬉しそうに「うん!」とうなずいた。

最後に、メダルと、ご褒美の縄跳びを貰い、いっくんは嬉しそう。
3年間は長いようで短かった。
短かったにも関わらず、こんな私の元でしっかりと、一生懸命成長してくれたのだ。

改めて、この子達を育てて良かったと感謝の気持ちでいっぱいになった幼稚園最後の運動会であった。

さて、感動もつかのま、すぐさま家に帰り荷物を積みなおして実家にレッツゴーである。
子供たちは大好きなSAの夕食にありつき、おばあちゃんやおじいちゃんに会えるのを楽しみに嬉しそうな顔で車に乗り込む。


こいちゃんといっくんの楽しみは、まだまだ尽きないようである。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「子供 育児 学校行事」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事