「淡路島にいきたいぃぃ~!!」
えぇ!?泣くほどのこと!?と思ったが、それほど6月に行った淡路島が楽しすぎたらしい。
こいちゃんまで調子に乗っていっくんに便乗しつつ騒ぎ立てるのだから、朝から迷惑なことである。
ほぼ毎日、そんなことを言っているいっくんのためにも、週末旅行に淡路島に行くことになった。
欲張りな子供達の欲求を満たすため、伴侶の仕事が終わり次第出発し、何とか兵庫県まで入り就寝…。
翌朝目覚めて一番の食事は高速のコンビニに入ってスープ春雨などを食べたが、何しろ早く橋を渡ってしまいたい樹にせかされてバタバタである。

とにかく淡路島の地を踏むまでは黙っていない。

橋を渡る際には感動で泣き、車を降りるだけで笑い、展望台で望遠鏡を覗くだけで、恥ずかしいほどのこのテンションである。


初めてのはずのこいちゃんが「来たことあるわ!!」って…どこまで負けず嫌いなんだか…。



さすがに9月は寒かったようで、服を着替えて次の場所に行くことになった。
次に向かったのは「淡路島牧場」。
入場無料で、さまざまなコーナーがリーズナブルに体験できる。
またもやいっくんの心をわしづかみにしたのは、牛乳飲み放題である。

いっくんは3度もお代わりをして、大喜び。

屋内に入ったらバター作り体験である。
指示を受けながら、プリント内容に沿って瓶を振るとバターが出来るというものである。


それを超えると容器が温まり、バターは作れないというのだ。
と、言うわけで家族皆で交代しながら必死で、ひたすら振る、振る、振る!
長時間振れば出来ると言うものではないのだと初めて知った…。


目の前でモッツァレラチーズを作って試食させてくれて、バターの容器もバター作りのプリントとともにお持ち帰りさせてくれる。
いっくんは少量のクラッカーで我慢できず、伴侶のクラッカーを取ろうとして怒られていた。
どこまで乳製品大好きなんだか…。

大きな乳牛の傍にびくびくしながら近寄っていた二人だったが、初めて触る牛の乳首の軟らかさにに感動していたようだ。
ゆっくり絞ると乳が出て、二人とも初めて見る牛乳のルーツ(?)に心からびっくりした様子であった。


こいちゃんの母性本能の強さは、牛にも働くらしい。
始めは瓶をちらつかせても、手を叩いても見向きもせず草を食んでいた子牛だったが、プロの農家の方に無理やり連れてこられると思い出したように必死でミルクを飲んだ。
子牛の意外なほどの力強さに、甘いイメージを抱いていたこいちゃんも大慌てで瓶を押さえる。
その後も、まだミルクをねだりに来る子牛に草をあげたり体をなでたり、と離れがたい二人。
お腹の空いた大人に引っ張られていよいよお昼ご飯のバーベキューである。



こいちゃんは肉を沢山食べ、大人の口調を真似して
「やわらかいわぁ~」と絶賛するのだ。
満腹になったいっくんはまた牛乳コーナーに行き、2杯も飲んでいた。
そのため、トイレに行く回数がハンパない!!

大人しい動物ばかりで、子供達はすっかりデレデレであった。
次の施設に向かう前に、ガイドブックにヒントを得て、1冊700円の「キッズパスポート」なるものを購入。
淡路島に来たときに購入すればもっとお得だったのだが、小学6年生以下の子供達が持てるパスポートで、提示するだけで色々な特典が受けられたり、クーポンでプレゼントがもらえたりする。
イングランドの丘は子供達の入園料が無料になった。
そのほかSAでもお子様ランチが半額だったり、小物がもらえたりし、淡路島をまわる場所を探すためにも使えて便利なものであった。


植物園に入ったり、と子供達の体力はとどまるところを知らない。

写真に残せないのが残念だが、今回行った温泉「ゆーぷる」にはスライダーがあったり、うんていのようなものがあったり、とまるでプールであった。
この日は女湯がスライダーのついたお風呂と聞いて、普段女湯を嫌がるいっくんが即座に女湯に向かったのだから単純である。
露天風呂にある大きなスライダーは親子3人が一度に余裕で滑れる。
ジェットあり、歩行風呂ありで、子供達はゆったりと長時間お風呂を楽しんだ。

一日の疲れを癒しつつ、満腹になり、ご満悦だ。

風が強いため、仕方なく早々に車に布団を敷くと、紙で箱を作った中にそれを入れ必死にそれを削る子供達。
私は飛び散る砂にたびたび激怒したが、そんなことお構いなしに作業を進めるのである。
最後は飽きてしまい私が「発掘」したが、取り出した石ころをケースに入れて眺める二人の目はキラキラしていた。
淡路島の楽しい時間に、寝るのも忘れて遊ぶ子供達はいまだに私にとっての宝石なのかもしれない。