まだぼんやりしている頭で、伴侶としばし散歩をして、私の朝ごはんの支度が済む頃に帰ってきた。
鳴門海峡大橋の下につながる歩道橋が開放されていたため、入って見ると、ものすごい高さでヒヤリとするようである。
いっくんの狩の血が騒ぐ。
動物園で見る蛇よりも、やはり身近なところで発見した動物の方がインパクトが大きいらしい。
こいちゃんは「もって帰りたいー」とむちゃくちゃな…。
手をべたべたにしながらクリームをほおばる。
水を注ぐと火山から泡が吹き出し、最後は(72時間後)出てきた恐竜が大きくなると言うものである。
こいちゃんはやっぱり何も買わない。
「もったいないから…。またいつか…。」と慎重である。
地震独特の地鳴りが流れたり、当時の映像などが繰り返し放送され、いかに大きな地震だったか判ってきた子供達はびっくりしていたようだ。
進むにつれ、子供たちが「ここは??ここでもおきる?」と何度も聞いてきた。
そのため、震災を経験していない梢と樹も、真剣に危機感を持ち、見てまわれたようである。
机やいすが固定されているせいで、マシではあるが、ものすごいゆれである。
キッズパスポートのおかげでプレゼントとしてもらった資料をみながら、いっくんに説明をしてやると「高いところには物をおかないで」と注意された。
これで少し、いっくんにも地震に備えようと言う意識が育ったのかもしれない。
お土産売り場を見てまわって、今まで玩具を買わずにずっと吟味ばかりしていたこいちゃんも、ここでようやく腕時計を購入。
大喜びで腕にはめ、1分おきに時間を教えてくれた。
子供達の叫び声を聞きながら大人はゆったりハーブ鑑賞と、ソフトクリームを頂き、しばしの休息である。
帰りの淡路SAでは、これまたパスポートのおかげでお子様ランチが半額に。
節約家のこいちゃん、このときばかりは久々のお子様ランチである。
橋を渡ったら本土なので、この橋を渡る瞬間が一番悲しいようであった。
夢が覚める気分なのだろう。
ここまで喜んでもらえれば親としても満足感があるが、この調子だと今度の休みもまたすぐに連れて行くことになりそうである…。