心の環境をデザインする K-happiness

未来を担う子どもたちが、いきいきと生きられるための人づくり・地域づくりの活動を紹介するブログ

小5・6年生への心理教育『自分の行動をコントロールできるようにしよう』

2020年01月20日 | 講演・講話

今日は、袖師小学校の学校保健員会によばれて、

「自分の行動をコントロールできるようにしよう」という演題で

小学5,6年生にお話をさせていただきました。

 

内容は、

①10代の脳は怒りのコントロールが苦手

②心が育つには栄養が必要

③マイナスな気持ちを伝える方法

④怒りの対処法

⑤自他尊重タイプのコミュニケーション

など、について順番に話をしていきました。

 

①10代の脳は怒りのコントロールが苦手

では、脳の成長について。

初めに怒りや恐れなどの古い脳が発達し、

計画したり自分をコントロールしたりする進化脳の前頭葉は一番最後に発達していく。

 

心は、脳や身体からできているが、

身体は、食物から栄養を取るが、心の栄養は・・・。

 

②心が育つには栄養が必要

心の栄養は「ストローク(心理学:交流分析より)」ということ。

言葉で伝わるのは、たった7%。

残りの93%は、それ以外の言い方や表情、仕草、態度なので伝わっていきます。

 

プラスのストロークは具体的に、

マイナスのストロークの具体的な表現は、

マイナスの表現を順番に言葉や態度にして伝えていくと、

子どもたちの目や身体が硬くなっていくのがわかります。

普段使ってしまっている言葉や態度が

どれだけ相手の心を傷つけていたかを実感しているかのようでした。

 

今までも他校で何度かこの話をしていますが、

どの学校のどの子どもたちも、

顔つきが真剣になっていきます。

 

でも、いやな気持になることや困ることは必ずあります。

③マイナスな気持ちを伝える方法

・・・だから怒っている

・・・だから困っている

と表現すればいいと教えてあげます。

 

それでも、怒りやすい人は、

④怒りの対処法で、

1.イラっとしてから6秒がまんする

2.深呼吸する

3.その場から離れる

4.「大丈夫」「何とかなる」「落ち着け」など、自分が落ち着くことばをこころでとらえる

など、コントロールするためのいろいろな方法を教えます。

 

最後に、子どもたちのアンケートの回答から

⑤自他尊重タイプのコミュニケーション

の内容と、心に余裕を作る行動を伝えて、

講話は終了。

30分ぐらいのメニューでしたが、みんな真剣に聞いていてくれました。

その表情には、自分をコントロールする方法を本気で知りたいと

思っている様子が垣間見れました。

 

大人だって上手くできないのに。

子どもたちは、本当に偉いな~と感心するばかりです。

 

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実践心理学講座のイベントを作成しました。

2020年01月16日 | 実践心理学講座

2020年2月2日(日)に行なう予定の

子どもと関わる人のための「実践心理学講座」のイベントを

Facebookと@エス(静岡新聞サイト)にアップしました。

 

今回の内容は、「心を伝える技術」と題して、

学校で行なっているソーシャルスキル教育についてお話をします。

 

どんな大人でも、子ども時代はありました。

元々の気質に加えて、どんな環境で育ってきたかによって、

その人の行動パターンがつくられていきます。

 

支援者は、支援する人の心を傷つけないためにも、

自己理解を進めていくことが鉄則です。

そのためには、子育て心理学を学び、

自分の育ってきた環境に照らし合わせながら、

今関わっている子どもたちや、周りの人たちと接することが必要です。

 

子どもと関わる人のための実践心理学講座の詳細は→こちらから

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小学5・6年生を対象にしたコミュニケーション講話

2020年01月15日 | 講演・講話

昔だったら考えられませんが、最近は、子どもたちを対象にした心理学の講話をよく頼まれます。

 

小学校で子どもたちを対象にした心理学講話を頼まれたときは、

発達段階だけではなく、その学校の子どもたちの様子をよく聞いて、

学校のニーズに合わせて内容を組み立てて行きます。

 

今回依頼を受けているのは、怒りの対処法とコミュニケーションに関するもの。

 

怒りを感じることは悪いことではないのですが、

その発散法や対処の仕方が分からなくて、友だちにあたってしまうことも…。

 

昔は、よく友だちとけんかをしました。

けんかをしたり仲直りしながら、次第にコミュニケーションを学んでいったものですが、

今は小さい頃からけんかもさせてもらえないので、自己主張ができなくて、内へ内へと入ってしまうことも…。

 

本当は、大人がもっと安心できる社会や環境を創ってあげることが大切だと思うのですが、

今の時代は、それがなかなか難しいのです。

 

場づくりのスペシャリスト
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明日から学校での仕事が始まります。

2020年01月07日 | つれづれ

新年が明けました。

 

カウンセラーは、「ON」と「OFF」の切り替えがとても大切だと考えています。

 

年末年始は、東京に住んでいる80歳を過ぎている両親と共に過ごしてきました。

いつもの仕事から離れてゆっくり過ごしたことで、

頭の中がとても軽く、クリアになっていることを感じます。

 

忙しすぎたり、過剰なストレスがかかると

人は正常な判断ができなくなります。

 

そういった点では、子育て中の母親(父親や養育者を含めて)は、

休む暇なく24時間営業ですから(お正月などは特に大変)、

イライラしたり不安定になったりするのは当たり前のこと。

まして、今のお母さんは仕事もしていますから、

ホッとできる時間は皆無でしょう。

 

学校でスクールカウンセラーとして仕事をするとき、

子ども本人は元より、

母親や父親、養育者の心の状態に目を向けて支援していくことが大切です。

 

それができるようになるためには、

常に自分の心をモニタリングして、コントロールできるようになっていることが必要です。

 

さぁ、明日から仕事が始まります。

大切な子どもたち、家族や先生のために、今年もがんばります。

 

チームカウンセラー養成講座(4月開講、全5回)第3期の募集は→こちらから

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